会社の上司・部下との人間関係、恋人や家族との関係が上手くいかない原因に気づいていますか?

人間関係を変える方法

人間関係というのは難しいもので、時には修復不可能と思えるほど壊れてしまうこともあります。例えば意見の違いから大喧嘩になってしまったり、相手に対する不満が爆発してしまったりなど、もう元には戻れないと思えるほど関係が壊れてしまうこともあります。人とぶつかることにより、「この相手との関係は、終わったな」と感じる場面があるのではないかと思います。

「価値観が違うから、この人とは分かり合えない」そう感じて相手との縁を切ってしまう。もしくは相手から縁を切られてしまう。

もしその相手と永遠に縁を切ってしまいたいのであれば、それでもいいかもしれません。でもそうでない場合、例えばいつも自分に味方してくれていた友人や仲間、または自分の家族や子供、そういったかけがえのない相手・縁を切りたくない相手との縁が切れてしまうことは、誰だって望まないのではないでしょうか。

実は人との縁が切れる原因というのは、単純に「価値観や意見が違うから」といった理由ではないのです。そもそも価値観や考え方なんて、人それぞれ違うわけです。自分と100%全く同じ価値観の相手を探したところで、そんな人いないわけです。

ではどうすれば、価値観の違う相手と手を取り合って生きていくことができるのか?どうすれば自分の望む相手と縁が切れることなく付き合い続けていくことができるのか?その答えを話していきます。

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人間関係が壊れる時

相手との関係が壊れ、縁が切れてしまう。その原因を、多くの人は「互いの言い分が食い違い、大喧嘩になってしまったから」とか、「相手に対する積もり積もった不満が爆発して抑えきれなくなってしまったから」などと考えがちです。しかし、そんなことでは人の縁が切れることはありません。

例えば「喧嘩するほど仲がいい」って諺(ことわざざ)がありますよね。家族や恋人同士でも、しょっちゅう言い合いや喧嘩をしているにもかかわらず仲がいい人たちも実際にいたりします。ではなぜ、言い争いや喧嘩をしているにもかかわらず仲がいいのか?なぜ関係が壊れないのか?

それは「お互いに相手のことを理解しているから」です。喧嘩をしながらも、どこかで相手のことを理解しようとする気持ちを心の中に持っているからです。

人と人との関係が終わる時。それは喧嘩をしたりぶつかり合ったりした時ではなく、「ああ、この人には何を言っても無駄だ」と、どちらか一方が確信した時です。

人は誰しも自分を「理解してもらいたい」と思っています。仮にどんな聖人や悪人であっても、そうです。誰もが心の中に「人から理解されたい」という思いを持っているのです。

例えばあなたも周りから、自分の意見を聞き入れてもらえたり、自分の考えを受け入れてもらえたり、自分の嬉しい気持ち・辛い気持ちを理解し共感してもらえたりしたら、嬉しいですよね?幸せな気持ちになりますよね?

逆に、何を言っても相手があなたの意見を聞き入れるつもりがまるで無い、あなたの考えを理解しようとする様子が全く見えない、あなたの嬉しい気持ちや辛い気持ちをまるで理解しようともせずにあなたを批判したり無視したりしたなら、それでもあなたはその相手と会話し続けようと思いますか?そんな相手とこれからも仲良くしていこうと思えますか?思えませんよね。

つまり、人と意見がぶつかったりしてもいいんです。それによって喧嘩になったって、いいんです。自分の意見や考えがあるなら、例え相手とぶつかることになっても遠慮することなく主張してもいいんです。

ただ、「相手を理解しよう」という気持ちを失ってはいけない。なぜなら人と人との関係とは、互いに相手を理解しようとする気持ちによって築き上げていくものだからです。相手を理解しようという気持ちを失えば、人間関係そのものが成り立たなくなるし、その瞬間相手との縁は切れます。

よく「愛の反対は憎しみではなく、無関心」なんてことを言いますが、相手のことを理解したいと思わないということはつまり、相手に関心が無いということですよね。

例えば僕に好きな人がいたなら、僕はその人は何が好きで、どんな趣味を持っていて、どんな考え方をしていて、何をしたらその人が喜んでくれるか…その人のことをいっぱい知りたいし、その人のことを理解してあげたいと思います。きっとあなたも、そうですよね?

人と人との関係が終わる時、それは「ああ、この人には何を言っても無駄だな。だって、この人は私を理解しようという気持ちが全く無いんだから。」と、どちらかが確信した時です。どちらか一方が相手に対して全く関心を持たなくなった時、つまり相手のことを理解しようという気持ちを全く持たなくなってしまった時、その相手との人間関係は終わり、単なる形だけのものとなります。

その相手との関係を完全に終わらせたい…あなたがそう思っているのなら、あえて相手を理解しようとしないというのも一つの手かもしれません。でもあなたがその相手との関係を終わらせたくない、その相手との関係をこれからも続けていきたいと思うのであれば、相手の言葉に耳を傾け、相手の考えや相手の気持ちを理解しようとする姿勢を示してあげてください。人間関係とは、相手を理解しようとする気持ちを積み重ねることによって築き上げていくものですから。

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