「嫌われたくない病」が、あなたを孤独へと追いやっていることに気づいていますか?

人間関係を変える方法

「誰からも嫌われたくない」
「自分が関わる全ての人から好かれたい」
「周りのみんなから必要とされ、常に求められる存在でいたい」

若かりし頃の僕は、いつもこんなことを考えながら生きてきました。そのために人間関係に関しては人一倍神経を使って生きてきました。しかしその結果、僕は他人とどう接したらいいのか分からなくなってしまい、人と関わることに苦痛を感じ始め、次第に孤立するようになっていきました。

人から嫌われたって全く構わない、全ての人間からどんなに嫌われようが、誰からも全く理解されなくとも別に何とも思わない、なんて人はなかなかいないと思います。好き好んで「他人から嫌われたい」なんて考える人は、やっぱりいないのではないでしょうか。誰だって心のどこかで「理解されたい、好かれたい」という思いを持っているものです。

でもかつての僕は「人から好かれよう、好意を持ってもらおう」と思えば思うほど、なぜか周りとの関係が上手くいかなくなり、周りと仲良くなるどころかむしろ孤立して誰にも心を開けないような状況にまで追い込まれていきました。

なぜそのような状況に陥ってしまうのか?かつての僕と同じような状況で苦しんでいる人がいるのではないかと思い、今回はその理由と対処法について話していきます。ご参考になれれば嬉しく思います。

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だからあなたは孤立する

基本的なことですが人と仲良くなりたければ、まずはその相手とコミュニケーションを取ることが必要ですよね。実際にコミュニケーションを取ってみなければ相手がどんな人かも分からないし、想像やイメージだけでは互いに理解し合うこともできないですよね。相手がどんな人で何を考えているのかも分からないような、そんな得体の知れない人とは誰も仲良くはなれません。

つまり人と仲良くなりたければ、相手に対して自分から話しかけたり接触頻度を増やすなどして、相手との距離を縮めていかなければならないわけです。この相手が、職場の同僚や後輩、または学校の同級生や後輩とかなら、頑張ればそれほど難しくないかもしれません。でもこれが、例えば自分が苦手な相手だったら…どうでしょう?

例えばですが、何となく自分に対していい感情を持っていないと思われる相手、または自分を評価する立場にある会社の上司だったり、お客さんや取引先など何らかの利害関係が絡む相手、そういった「苦手なんだけど、でも上手く関係を築いていかないといけない相手」との距離を縮めていくとなると、そのハードルは一気に高くなりますよね。

多くの人がそういった相手を前にすると、必要以上に「とにかく相手から嫌われてはいけない、少しでもいい印象を与えるようにしないと」と思い、むしろなかなか話しかけられないようになってしまうもの。積極的にコミュニケーションを取るどころか、むしろ相手と距離を取るような行動にばかり走ってしまうようになります。そして自滅していくパターンに陥っていくわけです。

つまり相手から嫌われたくないと思い、嫌われないようにと神経を尖らせれば尖らせるほど、気軽に相手に話しかけられなくなる。そうなってくると、その相手とは次第にコミュニケーション不足になっていき、距離はどんどん離れていき、その結果関係は上手くいかなくなっていく。自分の望んでいたものとは真反対の状況へと陥っていくわけです。

そして、あなたから話しかけようとしない、あなたから距離を置こうとするような行動を取るわけだから、相手からすればそこが職場であるならなら「伝えるべきことをちゃんと伝えてくれない、いい加減な人」、プライベートなら「どこかよそよそしく、こちらを信頼して心を開いてくれない人」と向こうは感じてしまうでしょう。そうなってくると、ますます相手との心の距離は開き、互いにギクシャクして関係はさらに悪くなっていきます。

ではこの状況から抜け出すためには、一体どうすればいいのか?
過去の僕は他人から良く思われようとするあまり、自分からは誰にも話しかけられなくなってしまい、どんどん孤立していきました。でもこのままでは自分が苦しくなるばかりで何も解決しないと思い、少しずつですが勇気を出して自分から周りとコミュニケーションを取るよう行動を起こしていきました。

僕と親しくない相手、または僕に対していい感情を持っていないと思われる相手や意図的に僕に対して接触してこようとしない相手。そんな人に話しかけたって相手にされないかもしれませんよね。このような相手に話しかけるのはなかなか勇気がいるものですが、でも実際にこういった相手に対し一対一で面と向かって話をしてみると、こちらが話しかけているのに無視するような人はなかなかいないものです。さらにこちらから積極的に話しかけているのに、それに対して悪い感情を持つ人も普通はいないものです。もちろんゼロではないですが。

そして相手から友好的に話しかけてこられれば、その相手に対し人間というのは「コイツのことは大嫌いだ」という感情をなかなか持てないものです。むしろ「おや、思ってたより嫌なヤツじゃないのかもしれないぞ?」と思い始めるものなのです。あなただって他人から好意を向けられれば、相手に対してポジティブな感情が生まれますよね?自分に興味を持ってくれて、好意を向けてくれる相手に対して「コイツのことを、ますます嫌いになったぞ!」なんて人は基本的にいないのです。

もちろん分かっておられるとは思いますが、話しかけるといっても暗~い表情でボソボソと聞こえるかどうか分からないような声で話しかけたら逆効果ですからね。「ハッキリと明るい声と、明るい表情」で話しかけるんですよ。

もし今のあなたに苦手とする相手がいて、その相手との関係を良いものにしていきたいのであれば、相手を避けて距離を置くのではなく、むしろ相手の懐に飛び込むべきなのです。もちろんそれによって相手から嫌がられたり拒絶される可能性も全くのゼロではないと思います。でも相手が自分のことをどう思っているかを気にしたところで、あまり意味はありません。そもそも相手の考えていることはその人以外には誰にも分からないし、相手の心をこちらにとって都合良く操るなんてことは神様でもなければ出来ないことなのですから。アレコレと相手の心を勝手に想像してネガティブな感情を膨らませていても、状況は1ミリも変わりません。

あなたが相手に対して何を言おうと、どんな行動をしようと、結局はあなたのその言動をどう捉えるかは相手次第です。例えどんなに相手のためを思って行動したとしても、それをどう受け止め解釈するかは最終的には相手の持つ価値観や感覚に委ねられているわけだし、相手の価値観や感覚を他人であるあなたが都合よく操作するなんてことも出来ないのです。もちろん相手に対する気遣いなどは当然するべきですが、必要以上に相手の気持ちやあなたに対する評価を気にしていても結局は仕方がないのです。

あなたは、今のあなたが出来ることをただ精一杯やればいい。それだけでいいのです。

周りから好かれたり可愛がられる人間というのは、空気を読むのが上手い人間ももちろんいますが、基本的には相手の評価を気にせず相手の懐に飛び込める人です。相手からの評価や印象をアレコレ気にしていても、所詮は自分の勝手な想像に過ぎません。飛び込まなければ何も始まらないし、何も変わらないし、行動してみなければ結局は何も分からないのです。

人生は一度きりだし、人生の時間も有限です。行動しないでずっと後悔し続けるよりは、失敗して後悔する方がずっといい。なぜなら失敗の経験は、必ず生きた知恵に変えられるからです。僕自身も、失敗の経験を積み重ね、そこで得た経験や知識を知恵に変換することによってこれまでの人生を変えてきました。失敗も成功も、いわば全て実験です。実験をしてみることによって何が正しくて何が間違ってるかが分かる。たくさん実験してみることによって初めて、成功への道筋も見えてくる。「失敗は成功の母」とは言いますが、僕らの人生における行動の全ては実験であり、失敗こそが生きた知恵を生み出してくれるのですから。

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