「自分の人生や、生き方を変えたい」
「もう人間関係に悩まされたくない」
「我慢ばかりでストレスをため込むのはもうイヤだ」
「こんな自分、好きになんてなれない…」
程度の差こそあれ、自分を取り巻く環境や人間関係、または自分自身を変えたいと思っている人はかなりいるんじゃないでしょうか?
でもそんな人たちに
「じゃあ変えてみたらいいんじゃないの?」
と投げかけると、
「でもこんな性格だから、変えようがない」
「性格は変わるものではないから、我慢するしかない」
といった答えがよく返ってきます。
実は以前にも【人の性格や考え方は変わらない!? 大丈夫、あなたを変える方法があります】という記事で、行動を変えることによって性格や考え方だけでなく信念や価値観・人生すらも変えられるという話をしました。
ですが、”性格は変わらない”と思い込んでる人があまりにも多いので、今回改めて“性格は変えられる”、いや”性格は変わってしまうものだ”ということを話していこうと思います。
性格は自然と変化するもの
性格というと、「持って生まれたもの」「その人間が持つ固定された個性」といったイメージを持っている人がすごく多い。
完全に固定されたもので変えようがない、ちょっとやそっとじゃ変化するものじゃない、そんな感じで捉えてる人がとても多いんですよね。
あなたはどうですか?
あなたもそう思いますか?
実は、性格というものは常に変化し続けているものなんです。
自分を取り巻く環境や人間関係など、様々なものから影響を受け、日々変化し続けているんです。
社会生活を送っている限り、ずっと同じままの性格じゃいられないんです。
僕の考えに対し、反論のある人もいると思います。
例えば「性格は親からの遺伝」とか「基本的な性格は幼少期に作られる」とか。
もちろんそういった要素も確かにあると思います。
そういったことが性格の形成に影響を与えている、と僕も思います。
でも例え親の遺伝子を受け継いでも、じゃあ親と全く同じ性格なのか?と言われれば、そうとは限らないですよね。
親と全く違う性格の人なんて、いくらでもいます。
幼少期に基本的な性格が作られるとしても、じゃあ同じような環境で幼少期を過ごしたきょうだいが、全く同じような性格に必ずなるのか?と言われれば、そんなこと無いですよね。
性格というものは、様々な要因によって作られます。
そして僕たちの性格は、自分を取り巻く環境や人間関係によって常に変化し続けているんです。
決して固定されたものではない、変化しないものなどではない、まずはそう理解して下さい。
性格とは単なる思い込みでしかない
性格に対する僕の解釈ですが、一言で言うと、性格とは”自分自身の思い込み”だと考えています。
自分のこの性格は単なる思い込み、自分に対する自分のイメージ(自己イメージ、セルフイメージ)によって作り出された一定のパターンでしかないと思っています。
細かく分けると、自分の中にある「自分に対する思い込み」と「自分の周囲に対する思い込み」のふたつです。
ひとつ目の「自分に対する思い込み」は、例えば
俺は陽気な性格だ・内気な性格だ、行動派だ・慎重派だ、リーダータイプだ・裏方タイプだ、情熱的だ・冷静だ…
といったように、みんな「俺はこんな性格だ」という自分に対する自分のイメージ・見方を持ってますよね。
それが単なる思い込みであったりするんです。
以前の僕は「俺はあがり症で、人前では上手く話せない」という強い思い込みを持っていたため、この思い込みを外すのにすごく苦労しました。
でも一度外れてしまうと、今では人前に出た時のプレッシャーが逆に心地良いぐらいになってしまいました。
あなたにもありませんか?
自分の性格に対する思い込み。
あなたはどんな性格ですか?
その性格、本当に正しいものなんですか?
例えば以前に誰かからそう言われたからそう思うようになった、とかありませんか?
単に自分の周りにいるたった何人かの人と比べてみて、そう思うようになった…とかじゃありませんか?
または「俺は周りからこんな性格だと思われているはず」と勝手に思い込んだりしてませんか?
あなたは「自分はこんな性格だ」と、自分の性格を証明できる材料をどれだけ多く集められますか?
多分そんなに集まらないですよね。
今のあなたの性格には、それを証明する確かな根拠は無い。
つまりあなたのその性格、単にあなたがそう思い込んでいるだけじゃないのですか?
人というのは、思ったより自分のことを分かってないものです。
自分でも気付いてないところ、見えてない部分は意外とたくさんあります。
まずは自分に対する思い込みを外しましょう。
次にふたつ目の「自分の周囲に対する思い込み」は、自分自身ではなく自分の周りの人間や世界に対する思い込みです。
分かりやすい例を挙げれば、例えばある程度年齢を重ねた人の中には、「最近の若者は礼儀がなってない」なんていう人、いますよね。
こういう人は「若者というのはまだ未熟で、基本的な礼儀すら身についていない」という思い込みを持っているわけです。
じゃあ若者というのはひとり残らず礼儀が出来てないのか?と言えば、当然そんなことないですよね。
礼儀正しい若者なんて、いくらでもいるわけです。
でも「若者は礼儀知らず」という思い込みを強く持ってしまうと、自分の思い込みを強化してくれる材料ばかりを無意識に探し始めてしまうのです。
礼儀知らずな若者ばかりが目について、逆に礼儀正しい若者は目に入らなくなるのです。
例えば毎年成人式では、一部の若者が問題を起こしますよね。
でも問題を起こしているのは、ほんの一部です。
ほとんどの若者は普通に成人式に出席している。
でも「若者は礼儀知らず」という強い思い込みを持っていると、問題を起こした若者しか目に入らなくなるのです。
そしてその一部の若者を拡大解釈し、若者は全て礼儀知らずだと若者全員を批判し始めてしまうのです。
性格は、環境や人間関係の変化や、その他の条件によって変化していきます。
でもその変化が早い人もいれば、逆に変化が緩やかでなかなか変わらない人もいます。
どこで差が出るのか?
それは思い込みの強さが大きく関係しています。
これは「自分に対する思い込み」「自分の周囲に対する思い込み」両方に言えることです。
思い込みがあまり無い人は、思い込みが強い人に比べて、変化を容易に受け入れることが出来ます。
「思い込みがあまりない=変なこだわりを持ってない」から、新しい視点や自分の中に無い価値観なんかも、比較的抵抗なく受け入れることが出来るのです。
その結果、性格も比較的早く変わります。
逆に、思い込みが強ければ強いほど、性格はなかなか変わりません。
変わるどころか自分の思い込みを強化してくれるもの、自分の思い込みが正しいことを証明してくれるものばかりを探し出し、それを見つけてはさらに思い込みを強くしていく…
いわゆる”頑固者”への道を歩んでいく、変化は変化でも悪い方へと変化していってしまうのです。
性格の変化を加速させるためには、まず自分や自分の周りに対する思い込みを緩めていく。
自分自身の中にある常識に向かって「それは本当に正しいのか?」と疑問を投げかけていくことが大事です。
人間関係が変われば性格も変わる
そして思い込みを緩めていくと同時に、可能であればあなたの今いる環境や人間関係を変えてみてください。
あなたが普段接している相手が変われば、あなたの性格も変わらざるを得なくなるんです。
というのが、僕らの性格や考え方・価値観といったものは、普段僕らが接している身近な相手から強く影響を受けながら形成されていくからです。
例えばこれは僕の知ってる人が言ってたことなんですが、「自分が普段接している身近な人間5人の収入の平均値を出すと、自分の収入とだいたい同じになる」そうです。
これはどういうことかというと、収入や社会的地位が近い者同士が自然と集まる、つまり自分と同じレベルの感覚・価値観・実力の者同士が自然と繋がっていくということです。
また「類は友を呼ぶ」なんて諺(ことわざ)もありますよね。
性格の似た者同士が自然と引かれ合う、考え方や価値観が近い者同士が集まり、お互いに自分の考え方や価値観を補強し合ってるわけです。
今あなたが日常的によく接してる人、仲良く付き合っている友人やグループ、そういった中にあなたが憧れる人や尊敬できる人はいますか?
あなたが影響を受けたいと思う人は、その中にいますか?
もし全くいないのであれば、付き合う相手を変えた方がいいかもしれません。
もちろん「バッサリ縁を切れ」なんて言ってるわけじゃないですよ。
ただあなたのその性格は、これまで生きてきた環境の中で周りから影響を受けながら作られてきたものです。
そして今もあなたを取り巻く環境や人間関係からあなたの性格は影響を受け、変化し続けているんです。
だからあなたが性格を変えたいのであれば、“影響を受けるべき相手をちゃんと選ぶ”といった意識が必要なんです。
意図的に、影響を受ける相手を自分の意思で選ぶんです。
あなたが「素敵だな」と思う相手、尊敬できる人、自分の目指している人生の先を行き成功を収めている人、そういった人と接点を作るんです。
そして出来るだけ強いつながりを作るんです。
関係が近くなれば近くなるほど、つながりが強くなれば強くなるほど、あなたの性格により強い影響を与え始めます。
性格だけでなく、考え方や価値観、信念や生き方まで影響を受け始めていきます。
もし身近にそう言った相手がいないのであれば、ネットでもいいです。
ブログ、フェイスブック、または本や講演会なんかでもいいです。
自分がそうなりたいと思う相手とつながり、最大限影響を受ける。
または「あの人ならこんな時、どうするだろう?」と、その相手になりきって考えてみる。
周りに流されるまま影響を受けていてはダメです。
影響を受けるべき相手を意識して、自分で選んでいくのです。
性格を変えるために、僕が意識していること
そして僕が自分の性格を変えるために、普段から自分自身で意識していることを話しますね。
僕が普段から意識していること、それは「言葉」です。
自分の発した言葉というのは、全て自分に返ってきます。
例えばあなたが誰かに対し「お前はなんてダメなやつなんだ」と言ったとします。
この言葉、相手の耳に入ると同時にあなたの耳にも入りますよね。
そして人間の脳というのは、実は“人称”が読み取れないんです。
つまり、先ほどの「お前はなんてダメなやつなんだ」というセリフの「お前は」という部分を脳は読み取らないんです。
ということは、あなたの脳には「なんてダメなやつなんだ」という部分しか届かない。
つまりあなたは、相手だけでなく自分に対しても「ダメなやつ」だと言ってしまってるわけなんです。
そしてあなたの脳はその言葉を受け取り、あなた自身がダメな人間になるよう、あなたの身体に命令を出し始める。
つまり相手に向けて放った言葉は、自分にもそのまま返ってくるんです。
(詳しくは【気をつけて!! あなたの発する言葉こそがあなたの人生の支配者!!】をご覧ください)
だから、普段から僕は自分の言葉には気を付けています。
そしてこれは相手に対してだけではなく、自分に向けて発する言葉に対してもです。
かつての僕はいつも「俺はなんてダメ人間なんだ」「俺なんかどうせ頑張ったってダメなんだから」と、心の中で自分に向かってつぶやいていました。
その結果、その言葉通りの人間、その言葉通りの人生になりました。
言葉は自分の心や性格に大きな影響を与え、積み重なると人生すらも変えてしまうほどの力をもつものなんです。
だから僕は、自分の発する言葉は極力否定的な言葉を使わないようにしています。
そして自分に対しては、常に応援の声で埋め尽くしてしまってます。
ちなみに自分を応援する方法は、僕自身かなりの効果を発揮してくれてるので、今でも頻繁に使ってます。
とても簡単なので、良かったらこちら→【折れた心は立て直せる!!気持ちが沈む、失敗から立ち直れない…そんな無気力状態から復活する方法。】を参考にしてみてください。
それともうひとつ、自分の性格を変えるきっかけとなったものがあります。
それは「言い訳をやめたこと」です。
例えば、会社で任された仕事で失敗をした、仕事をちゃんとやりきることが出来なかった。
そんな時、つい愚痴や出来なかった理由が口から出てきます。
「周りがもっと協力してくれたら上手くいったはず」
「他の仕事も抱えてるのに、スケジュール的に無理だ」
「そもそもあの仕事は俺の担当ではないのに…」
失敗した原因、出来なかった理由が次から次へと出てきます。
でもそれって言い訳ですよね?
出来なかった原因や理由を、他人やモノや環境のせいにして、周囲の人間だけでなく自分に対しても言い訳してしまってるだけなんですよね。
まずはこの言い訳をやめるんです。
そうすると今度は、行き場を無くした言い訳の矛先は自分に向かってきます。
「俺の能力が低いから、やりきることが出来なかったんだ」
「こんなダメな性格だから、いつもミスしてしまうんだ」
失敗した理由や原因を、自分の能力や性格のせいにしてしまいます。
でもこれも同じく言い訳です。
自分のせいにすることによって、その問題から逃げようとしているだけ。
言い訳の対象が”他人・モノ・環境”から”自分”に変わっただけであって、言い訳していることには変わりないんです。
言い訳は、ものごとの本質から目をそらす行為です。
言い訳すればするほど問題解決から遠ざかっていき、最後は人生そのものが上手くいかなくなってしまうのです。
これは仕事に限らず日常生活全てに言えること。
僕らは日々の生活の中で、驚くほど多くの言い訳をしながら生きているんです。
自分のひとつひとつの言動を注意深く観察していくと、そのことに気づくはずです。
…と、ここまで話して今自分の書いた文章を読み返してみたんですが、何だか僕ものすごく厳しいこと言ってますね。
こんなストイックな生き方を続けていくと、息が詰まってしまいそうです(汗)
もちろん人生では、自分の思うようにいかないことはいっぱいあります。
僕自身もダメな部分は当然ありますし、言い訳することだってあります。
結局僕が何を言いたいのかというと、人生の壁にぶつかったり、失敗したり、自信を失った時、それが出来ない理由=言い訳を探すのではなく、「出来ない(出来なかった)、じゃあどうすれば出来るのか?」と頭を切り替えてほしいのです。
出来ない理由や原因を一生懸命探すだけで終わってしまうと、それは単に分析しただけであり、問題の解決にはつながらない。
それどころか、場合によっては自己肯定感さえも下げてしまいます。
出来ない理由や原因など正直どうでもいいのです。
大切なのは「一体自分はどうしたいのか?」そして「どうやったらそれが出来るのか?」ですよね。
だから頭を解決脳に切り替えるために、強制的に言い訳をシャットアウトしてしまうんです。
言い訳をやめれば、あとはもう前に進むしかありません。
後ろに下がったり脇にそれたりすることが一切出来なくなります。
これを徹底するのは、正直大変だと思います。
でもこれをすることにより、人生を強制的に変えていくことが出来ます。
あなたの性格も、変わらざるを得なくなるはず。
もちろん今日から急に出来るようになる必要なんてありません。
少しずつでいいので、あなたの口、そしてあなたの頭から言い訳を減らしていきましょう。
きっとあなたの性格、そして人生も変わるはず。
性格は自分の望むように変えられる
ということで、ここまで「性格」について僕自身の経験を踏まえながら話をさせていただきました。
性格というと、どうしても”その人固有のもの・変えられない固定されたもの”といったイメージを持ってしまいます。
ですが、性格は変えられます。
性格は周囲の影響を受けながら日々変化し続ける流動的なもの。
自然と変わってしまうものなんです。
そしてどうせ変わってしまうものなら、あなたの望む性格に意図的に変えてしまえばいいんです。
大丈夫、あなたは変われます。
メッセージ
自分の性格…暗い、ネガティヴ、内向的、全てマイナス面ばかりです。何度も直したいと心を切り替えて良い方向へ考えるようにしても結局また元に戻ってしまう羽目に…この繰り返しです。
なので性格は直らないともう諦めているんですが、本当に変われるんでしょうか?
もし変われたとしても一時だけで根本的なものは変われないような気がするんですが…
りんりんさんへ
コメントありがとうございます。
そして返事が遅くなってしまい、すみません。
コメントはすぐに拝見させていただいたのですが、返事を書く時間がなかなか取れませんでした。
それで、返事の内容が長くなりすぎてしまったので、今回は記事として返事をさせていただきました。
タイトルは【性格を変えるための2つの必要不可欠な要素。僕が人生を変えた秘密を公開します。】です。
ちなみにURLは【https://jin-k.link/change-the-personality-3/】です。
良かったら、カテゴリー一覧の中の「お悩み相談コーナー」内に掲載させていただいておりますので、ご覧頂けると嬉しく思います。
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