あなたは他人のことを尊重できてますか?
他人の思いや考えを優先してあげることができてますか?
時には自分の思いや主張を抑え、他人の意見や話を優先して聞いてあげたり、受け止めてあげたりすることができてますか?
人間関係を築く上で大切なことと言うと、たいていが上に書いたような
「自分の”我”を出さず、他人の思いを受け止め認めてあげろ」
みたいなことを言われます。
まさにその通りだと思います、半分は。
他人の意見を尊重し、時には自分の主張より他人の主張を優先してあげることも必要です。
ですが、あえて言います。
「他人を優先すればするほど、あなたの人間関係、そしてあなたの人生はダメになっていく恐れがあります。」
自分を粗末に扱っていませんか?
ところであなたは、自分との約束をちゃんと守ってあげていますか?
自分の決めた自分との約束は平気で破って、他人との約束ばかり優先してる…なんてことありませんか?
休みの日や、学校や仕事が早く終わる日、または予定が変更になって時間ができたり。
そんな、自分が自由にできる時間があると何か予定を入れますよね。
時間をどう使うかは人によって違うと思いますが、例えば映画や読書・釣り・旅行・ゲーム・ネットサーフィン…など趣味に没頭したり、または普段行けないお店に行ったり普段できないことをやったり。
中には一日中グッスリ眠ったりノンビリ過ごして、日々の疲れやストレスを解消するという人もいると思います。
そうやって何かの予定を入れますよね。
でもそうやって自分のための予定を入れているのに、人からの誘いや頼みごとなんかがあると自分の予定はあっさりキャンセルし、他人の都合を優先してしまうことってありませんか?
もちろん人との付き合いは大切ですし、相手からの誘いが魅力的であるならそちらを優先するのもアリだと思います。
でもあまり気乗りがしないにも関わらず、自分より相手のことばかり優先してしまってるんじゃないですか?
実は、昔の僕がまさにそうでした。
先に自分の予定を入れていても、人からの誘いや頼まれごとがあれば自分のことは後回しにし、いつも周りの都合や予定に合わせていました。
これは僕自身の経験からも言えるのですが、自分に自信の無い人ほど自分より他人の都合を大切にし、他人の予定を優先させる傾向があります。
もちろん自分の都合ばかり主張するというのも問題ですが、他人ばかり優先させ続けていると心は常に我慢した状態となります。
でもこれは、単にストレスがたまるとかいう話ではなく、他人ばかり優先させるという行為は自分自身の価値をも落とすことにつながっていくのです。
例えば、自分がやりたいこと・自分の考え・思いがあるのに、そんな自分の思いより相手のちょっとした誘いや要求を優先する。
つまり自分の思いより相手の考えの方が価値がある。
極端な言い方をすれば、自分より相手の存在の方が価値がある、と自分の心は無意識のうちにそう判断しているのです。
自分にはそれほどの人間的価値は無い…その積み重ねが自分の中で自分自身の価値を下げていき、最後は自分の人格そのものまで否定し始めるのです。
自分との約束はないがしろにし他人の都合ばかり優先させていると、やがて自己否定の心が芽生え、人間関係だけでなく人生そのものが上手くいかなくなってしまうのです。
自分との約束は必ず守る
人の気持ちや都合を考え、その思いを酌んであげることはとても大切です。
でも僕らは断るという選択肢も持ってます。
だから人からの誘いやお願いを、断ってもいいのです。
気分が乗らない、やりたくない、そんな時はちゃんと断りましょう。
でももちろん断り方はきちんと考えてくださいね。
例えばあなたが相手のことを思ってせっかく誘ったのに相手がブスっとした顔で断ってきたら、やっぱりいい気はしませんよね。
そこは誘ってくれた相手の気持ちをちゃんと酌んであげた上で、今後も良い関係を続けられるような断り方をしましょう。
でも、自分の予定があるけど相手からの誘いやお願いをどうしても断れない、そんな状況の時もあると思います。
どうしても自分との約束事より相手の都合を優先させなければいけない時というのは、僕もやっぱりあります。
だからそんな時は頭を切り替え、気持ち良く相手の都合を優先させてあげましょう。
でもそういう時でも、自分との約束は違う形でちゃんと守ってあげるんですよ。
例えば、
「今回は急な予定が入ってしまい、やりたかったことができなくなったけど、来週の○日には時間が取れるから、その時に必ずやろう」
このように自分との約束を決して忘れず、必ず守ってあげるんです。
すると自己肯定感が高まり、自然と人間関係も上手くいくようになります。
人生の質(クオリティ)自体も、底上げされていくのです。
自分との約束事、あなたはちゃんと守ってあげれてますか?
自分との約束を守るとは、自分を認めてあげること。
それは自己肯定感を高めるということ。
自己肯定感が高まれば、人間関係をはじめ、あなたを取り巻く全ての状況が好転し始めます。
他人と上手くやっていくためには、何よりもまず自分自身と向き合わなければならないのです。
この「自分との約束事を守る」という行動は、そのまま自分自身と向き合うことへつながります。
もしあなたが、人生や人間関係で頭を悩ませていて解決のための糸口が見つからないのであれば、まずは「自分との約束事を守ること」をやってみてください。
メッセージ
はじめまして。
いくつか読ませていただきました。
二児の母、30代です。
職場の人間 関係に悩み苦しみ、「自分が悪いんだ」と思い続け4ヶ月前に鬱の診断を受け、退職した者です。
人間関係のブログも読ませて いただきました。涙が止まらなくなり 、「自分何やっているんだろう」「自分が嫌だ」と感情のコントロールが効かなくなりたくさん泣いて落ち着きました。
他人を優先する。あぁ、してる。自分の時間を削って頼まれたことやってる。そして、今も。小さい赤ちゃんが居る友達が、「子どもが寝たら電話したいから待ってて」と言われ、現在待っています。
何時になるかわからない。身体は「眠い」と言っています。でも友達からの電話があるから起きていないと!
前にもこんなことがあり、子どもと友人は寝てしまい結局電話はありませんでした。
そんなことがあっても、こうやって他人を優先している私。
ブログを読んだからこそ、「あぁ、優先してるんだ、自分を大事にしてないんだ」と考えられました。
トトロさん、コメントありがとうございます。
そして返事が遅くなり、大変申し訳ありません。
僕はトトロさんのことを知りません。
でもこの短いメッセージからでも、トトロさんの真面目で誠実で優しい性格が伝わってきます。
これまで本当に本当につらかったですね。
どうかもう自分を責めないであげて下さい。
僕もずっと自分を”ないがしろ”にしてきました。
自分の気持ちを無視し続け、自分が消えかかっていました。
トトロさんはもう、これまでじゅうぶん頑張ってきました。
トトロさんと会ったことはありませんが、トトロさんがこれまで頑張ってきたこと、苦しんできたこと、悲しんできたこと、メッセージから伝わってきます。
もう頑張らなくてもいいです。
友達から電話がかかってくるかもしれなくても、寝ながら待ちましょう。
もし寝てて電話に気づかなければ、スルーしてもいいんです。
それで怒るような人もいませんし、もしそんなことで気分を害する様な人がいたら、その人こそどうかしてます。
大丈夫、自分を甘やかしてあげてください。
誰からも好かれるようなキャラクターを演じることなんてありません。
トトロさんの人生は、トトロさんのもの。
トトロさんの人生の主人公は、トトロさん自身。
自分のワガママ、自分の希望、自分の願いをしっかり聞いてあげ、そしてしっかり受け止めてあげてください。
頑張らなくても大丈夫。
自分を受け止めてあげるだけで、次第に状況は変わり始めます。
また何かありましたら、遠慮などせずメッセージを下さいね。
では。
仁より
こんにちは。先日はお返事をくださりありがとうございました。
何かありましたら遠慮なく…のお言葉に甘えさせていただいて、もう一度だけメッセージを送らせてください。
お返事を読んで、考えさせられる部分、納得した部分がありました。
鬱で退職したのち、ずっと心療内科に通い続け、薬の治療をしていますが私を理解してくれているなぁという感じの言葉は先生からは無く、今は「周りを気にし過ぎな性格なんだね」と言われていた矢先、仁さんのページを見つけました。
性格的なことを言われると、「私にはどうしようもないじゃないか」「ほら、やっぱり精神的に病んだのは私のせいなんだ」と思いながらも、睡眠薬が無いと眠れないので、通院しています。
そんな中で仁さんのページが目に入り、自分を変えるチャンスだ、前を向く時期が来たんだと思いました。
私は葬祭業に従事しており(辞めてしまいましたが)葬祭業が大好きなのに人間関係で退職した自分が情けなく思います。
体調が良くなったらまた葬祭業に就きたいと思っています。
自分を優先して生きることは私には難しいのですが、前を向けるよう頑張りたいと思います。
きちんと真剣な内容のお返事、ありがとうございました。
お礼も兼ねて再度お邪魔させていただきました。時々、お返事を読み返しながら前を向くようにしたいと思います。
お忙しい中、長々と失礼しました。
トトロさん、お返事ありがとうございます。
トトロさんは葬祭業をされておられたんですね。
実は僕も葬祭業に従事していて、かれこれもう14年?ぐらいになります。
人間関係…本当に難しいですね。
悩みというのは人それぞれあると思います。
でもどんな悩みでも、その中心にあるのは「人間関係(対人関係)に対する悩み」だと僕は思います。
他人と自分を比べることによって起こる劣等感、人から良く思われたい・人から嫌われたくないといった感情などが、僕らの思考や行動を縛り、僕ら自身を苦しめているのだと思います。
ただ僕の言っている人間関係(対人関係)とは、単に「他人と自分の関係」だけでなく、「自分自身との関係」も含まれます。
そして「自分自身との関係」こそ、本当に大切なのではないかと思います。
僕が変わることの出来た一番の理由、それは自分自身と信頼関係を築くことが出来たからだと僕は思っています。
これまで自分の望むように振る舞ってこれなかった自分を許し、自分にダメ出しばかりするのもやめ、そして自分の頑張りに気づき認めてあげる。
どんな小さな努力や進歩・成長にも気づいてあげ、自分で褒めてあげる。
自分で自分を応援してあげる。
そうやって、大切な人と信頼関係を築くのと同じように自分自身と信頼関係を築き、僕は強くなっていきました。
もし良かったら、こちらや⇒【誰とも関わりたくない…人間関係にもう疲れた…そんな時に読んでください】
こちら⇒【折れた心は立て直せる!!気持ちが沈む、失敗から立ち直れない…そんな無気力状態から復活する方法。】
などでも関連したことを話してますので、ご参考にしていただければ嬉しく思います。
トトロさん、僕に遠慮などされなくても大丈夫ですよ。
気の向いた時に、いつでもメッセージ下さい。
ただ仕事柄、葬儀の依頼が集中し始めると睡眠すら取れない状況になることもあるので返事が遅くなることもありますが、必ず拝見して返事をさせていただきますので。
では。
仁より
こうやって自分を優先しろみたいなこと書くから自分のことしか考えられないクズ人間が現れる
全員が全員他人のことを思いやれば優しい世界になる
ちなみに俺は自分だけの予定ならすぐに変更する(例えば一人で野球見に行く予定だったが、その人が遊びたい、会いたいといわれればなんの躊躇もなく予定変更できる、チケットを前もって買っていたとしても)
そういう人を美徳とすべきだ
闇さん、メッセージありがとうございます。
僕の記事であなたを怒らせてしまったようで、何だか申し訳ありません。
あなたのおっしゃりたいことは分かります。別に間違っているとも、否定するつもりもありません。あなたなりの美徳や信念があるのなら、人生を通してそれを貫けばいいと思います。
ただですね、美徳や信念・価値観というのは人の数だけあります。人それぞれ違うし、人によって正解も違うものです。他人を思いやるためには、その相手の心、つまりその人間の持つ美徳・信念・価値観などを理解し、受け入れてあげなければなりません。他人と自分で意見が違う、だからと言って他人の意見や考えを真っ向から否定してしまっては、本当の意味で他人を優先してあげることなど出来ないのではないでしょうか。
まずは互いの考えや価値観を認め、そこから互いにwin-winの関係を築くにはどうすればいいか?を考えていく。それが優しい世界を実現させるための最初の一歩ではないでしょうか。
仁より
言い回しがくどい。論理的に要点だけ言え