話を聞いてもらいたければ〇〇を飛ばせ!接客のプロだけが知る秘密のスキル。

人間関係を変える方法

「自分の言葉が、相手によくスルーされる」
「会話をしていて、人から聞き返されることが多い」
「騒がしい場所だと、周りの人間に声が届かない」

こんな悩みはありませんか?
僕はスピーチの専門家ではないので「腹式呼吸」や「発声法」といったことは詳しくはありませんが、以前に「その道のプロ」ともいえる人たちと出会ったことがあり、その時に感じた不思議な感覚と、彼ら・彼女らがもつ「声のスキル」の秘密について、あなたにお教えします。

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〇〇を飛ばすスキル

僕は長年葬儀の仕事をしているのですが、まだ駆け出しの若い頃に、とあるイベント会社の経営者の奥様の葬儀を担当したことがあります。葬儀の参列者も多く来られ、受付も混雑することが予想されました。

それで当日の受付を担当したのが、喪主様とお付き合いのある別のイベント関連の会社でした。受付には20代前半から半ばぐらいまでの若い女性たちが数名で対応されたのですが、さすがはイベント会社の社員というだけあって慣れたものであり、お陰で受付は混乱することも無くスムーズに進行していきました。

ただ、受付と言っても葬儀の受付であり、通常のイベントの受付とはちょっと違う部分もあるため、その若い女性たちに受付の流れや注意すべきポイントなどを説明させていただきました。

それで、その女性たちと話してて、僕はふと妙な違和感を感じました。なんというか、彼女たちと距離を置いて話しているのに、まるですぐ耳元で話しかけられているような錯覚に陥るのです。でも彼女たちと僕との間には距離があるし、しかも彼女たちも声を張り上げているどころか、むしろ控えめな話し方で声も小さめ。でも僕の耳にはハッキリと彼女たちの声が聞こえてくる。まるで耳元で話しかけられているかのように、一言一言が鮮明に聞こえてくる。

こんな経験は初めてだったので、僕はそのことが気になって仕方がなくなりました。するとちょうど受付の側に、受付を担当しているイベント会社の社長がやって来られました。

僕はそれとなく、自分の中にある疑問を社長にぶつけました。
「彼女たち、小さな声で話しているのに、不思議とよく声が聞こえるんですよね。何か秘密があるのですか?」

すると、その社長は
「あぁ。それはですね、彼女たちがあなたの”耳”に声を飛ばしているからですよ。」
と一言。

「は?耳に声を飛ばす?どういう意味だ?この人は一体何を言っているんだ?」
頭の中は「?」だらけです。そんな様子を見たその社長は、苦笑しながら簡単に説明してくれました。

コミュニケーションの基本

葬儀の最中で時間がほとんどなかったので詳しい話を聞くことは出来ませんでしたが、その社長が言うには、単に相手の方を向いて声を出すのではなく、相手の耳に向けてピンポイントで狙って声を飛ばすように話しかけると、その相手に自分の声がしっかり届くようになるそうです。もちろん彼女たちのレベルに到達するには、やはり訓練が必要だそうですが…

この話を聞いて、この後僕がこのスキルを身に付け使いこなせるようになったのか?と言われれば、残念ながらそんなことはありません。でも、この話は当時の僕にとってすごく参考になりました。

というのが、この記事の最初に言った
「自分の言葉が、相手によくスルーされる」
「会話をしていて、人から聞き返されることが多い」
「騒がしい場所だと、周りの人間に声が届かない」
というのは、実は当時の僕のことだからです。

自分の発言がスルーされる、話しかけても「えっ、何?」と言って聞き返される、そういったことが昔の僕には頻繁にありました。それで「相手の耳に声を飛ばす」という話を聞いた後に自分自身の話し方を振り返り、僕の発言がスルーされるその理由が何となく理解できました。

当時の僕は相手の耳どころか、相手そのものにすら向けてしっかり声を飛ばせていませんでした。当時の僕はまだ対人恐怖症をしっかり克服することが出来ておらず(僕は子供の頃から大人になるまで対人恐怖症でした)、相手と話をする時でも面と向かってきちんと向き合わずに話をしていました。つまり、自分の声を誰もいない所にばかり向けて飛ばしていたということ。これでは自分の声が相手の耳に届くわけないですよね。

とは言っても僕の話が周りにスルーされる原因は、もちろんこれだけではないと思います。相手に話を聞いてもらえるかどうかは、その相手の注意を引けるかどうかも関係します。その人間の持つ存在感や、相手に対する影響力、キャラクターの濃さ、相手との関係性や利害関係、相手との力関係…様々な要因が複合的に絡み合って起こっているのだと思います。

ただ、相手に話を聞いてもらいたければ、まずは相手に自分の声をしっかりと届けられなければ始まらない。そのためには、人とコミュニケーションを取る時は、きちんと相手の方に顔や体を向け、「あなたに向けて話しているんだよ」ということを相手に認識させた上で、相手の目を見ながら相手に向けてしっかり声を飛ばすこと。

実はこれ、小学生の時に学校の教師や親たちから散々言われてきた、ごく基本的な事です。人と話をする時は、相手の方を向き、相手の目を見ながら、相手に聞こえるハッキリとした声で元気よく話しかける。子供の頃から言われてきた、ごく当たり前のことなんです。

でもその当たり前のことを、その頃の僕はまるで出来ていませんでした。そして僕と同じく、本当に多くの大人や社会人が出来ていません。

もし今のあなたがかつての僕の様に、自分の言葉を相手によくスルーされたり、会話をしていて人から聞き返されることが多かったりするのなら、人とコミュニケーションを取る時の自分自身の立ち振る舞いを見直してみてください。

人に話しかける時のあなたは、どうですか?
もしかして、うつむき加減でボソボソと聞こえないような小さな声で話しかけてたりしませんか?
ちゃんと相手の方を向き、相手の目を見ながら、相手に聞こえるようなはっきりした声で、相手がちゃんと聞き取れるようなゆっくりと落ち着いたスピードで、胸を張り堂々とした姿勢で相手に話しかけることが出来ていますか?

もちろんこれが全てではありませんが、話を聞いてもらえない人ほどこういった基本的な事が出来ていなかったりします。そしてこういった基本的なことが出来た状態で人に話しかけると、その相手に向けて声がちゃんと飛ぶようになります。その人間の声質もありますが、相手の意識にあなたの声がちゃんと届くようになります。

その上で、「相手の耳に自分の声を飛ばす」ということをやってみてください。僕もまだ実践中です。もし上手く出来るようになったら、そのコツを僕にこっそり教えてください(笑)

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