仁の「学校では教えてくれない人間関係の秘密。」

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社員・部下・後輩・子供が反省しない!? 相手を別人に変えてしまう叱り方の極意

      2018/04/11


自分の部下や後輩、仲間、身内が失敗をした、うっかりミスをした、周りに迷惑をかけてしまった…

そんな時、相手に反省をさせ、もう同じ失敗をさせないようにするためにも、相手を叱らなければならない時があると思います。

特にあなたが職場で肩書きが付いていたり、クラブやサークルなどで指導員・先輩として周りを指導する立場であったり、または子を持つ親であったり、そういった他人を指導すべき立場だと、なおさら他人を叱る機会は増えてきます。

 

自分の部下や後輩、仲間・生徒・家族を叱らなければならない時、あなたはどんなふうに叱ってますか?

この叱るという行為、ちょっとやり方を間違ってしまえば相手を反省させるどころか反発・反感を買ったり、相手との間に埋めようのない溝を作ってしまったりなど、全くの逆効果を生んでしまうこともよくあるものです。

じゃあ、どのように叱ったら相手が反省し、前向きに頑張ってくれるようになるのでしょうか?

どんな叱り方が、上手な叱り方なんでしょうか?

 

本やネットを探せば、叱りかたの見本やコツみたいなものはいくらでも出てくると思います。

だから今回の記事では、僕自身の経験に基づいた内容に限定して話をさせてもらおうと思います。

幼いころから周りの大人に怒られ続け、社会人になってからは事あるごとに上司とぶつかり、そして今では子を持つ親となり、会社の後輩を指導する立場となった僕が、自分なりに考えだした「叱り方」をあなたにお話しします。

 

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 「叱る」と「怒る」の違い

ところであなたは「叱る」と「怒る」の違いは分かりますか?

実は多くの人が「叱る」ではなく「怒る」になってしまってるんです。

 

相手がミスや失敗をしてしまった時、叱らなければならない時がありますよね。

でもこの相手の失敗、一生懸命頑張ったけど力が及ばず上手くいかなかった…ならいいんです。

 

例えばこのミスや失敗が、

・面倒くさいからわざと手を抜いたために失敗してしまった

・「ミスが出たって俺には関係ない」、そういった責任感の無さから出た失敗

・ミスに対して詫びるどころか言い訳ばかりして反省の色が全くない

・むしろ開き直る

 

これだと正直腹が立ちますよね。

つい感情的になって相手を怒鳴ったり、必要以上に責め立ててしまいますよね。

 

その気持ち、よく分かります。

こちらが真剣であればあるほど、腹が立ってしまいます。

気持ちは分かるんですが、これって果たして「叱ってる」と言えるのでしょうか?

 

「叱る」とは、相手に対し直すべき部分を自分で気付かせ、自分の頭で「どうすればいいのか?」というのを考えさせること。

自分自身で解決策を考え、自分で答えを見つけ出させることを促す行為。

それを手助けする行為なんです。

 

でもミスや失敗をした相手の行動や言葉に腹を立てて怒鳴ったり責め立ててしまうというのは、もう「叱る」とは言えないんです。

これはもう相手のことを考えて叱ってるんじゃなくて、自分の気持ちが収まらない、自分の感情がコントロールできなくて怒りに支配されてしまってる状態、つまりただ「怒ってるだけ」なんです。

叱るとは、相手の反省を促し、大きく成長させるための「相手を諭す行為」。

それを踏まえた上で話をしていきますね。

 

 

 

 「叱る」とは、相手に考えさせること

とはいっても、僕ら人間には「感情」というものがあります。

いつも常に冷静でいられるとは限りません。

それはもちろん僕も同じ。

僕もつい感情的になったり、大きな声を出してしまうことはやっぱりあります。

だから「完璧じゃないとダメ」って話じゃないんです。

ただ自分自身に「叱るとはどういうことか」ということを問い続けていないと、叱るという行為がおかしな方向に行ってしまったり、むしろ悪い結果を生んでしまうことにもなってしまうのです。

「なぜ俺はこの人間を叱るのか」ということを、常に頭のどこかで意識しながら相手を叱らないといけないのです。

 

それを忘れると、つい相手の話もろくに聞かずに頭ごなしに怒鳴ってしまう…なんてことになってしまいます。

頭に血が上り、相手が何か言おうとしても、「言い訳するな!」と言葉をふさいでどんどん相手を追い詰めてしまう…

こうなると、相手との信頼関係は崩れていき、あなたの声は相手に届かなくなってしまいます。

 

もちろんあなたにはあなたなりの思いや考えがあると思います。

でもそれと同じように、相手にも相手なりの思いや考えがあり、また失敗した時の事情なんかもあるのです。

だからまずは相手からその時の事情を聞き、事態を正確に把握する。

そしてここがポイントなんですが、その時の相手の思いや考え、気持ちや感情なども一緒に受け止めてあげるのです。

なぜ失敗するような行動を取ってしまったのか。

その行動に、その人間なりのどんな考えや思いがあったのか。

 

自分なりに考えて行動したが読みが甘かった。

じゃあどんなとこが甘かったのか。

逆にどんなとこは良かったのか。

その人間の気持ちも酌んだうえで、改善点と良かった点を分析し認めてあげる。

 

もし単に気が抜けててミスをしてしまったのなら、なぜ気が抜けてしまってたのか。

もしかしたらその人間のやる気を失わせてしまうような何かがあったのか。

ではまたやる気を出して頑張っていくにはどうすればいいのか。

その人間が希望を持って頑張っていけるよう、一緒に考えてあげる。

 

こうやって相手からいろいろ話を引き出していくと、本人も説明しているうちにだんだん冷静になってきて、こちらが何かアドバイスしなくても勝手に自分で反省点や改善点を見つけ出してしまうこともよくあります。

まずは相手のことを決めつけてかからず、よく話を聞くこと。

話がしやすい環境や空間を作ってあげること。

それが叱る上での基本です。

これを抑えつつ、次は具体的な「叱り方」について、2つのポイントを話していきますね。

 

 

 

 小さな過ちはきちんと叱り、大きな過ちは叱らない

具体的な叱り方ですが、ポイントは2つあります。

まず1つ目ですが、

『小さな過ちはきちんと叱り、大きな過ちは叱らない』です。

普通小さな過ちはどうってことないから見逃したり、あまり叱らなかったりしますよね。

反対に大きな過ちは、厳しく言っておかないと大変なことになりますから、強く叱ったりします。

 

でもね、これ逆なんです。

もちろんその時の状況にもよりますし、これがいつも100%正しいなんて言いません。

大きな過ちを犯したにもかかわらず、本人が事の重大さに全く気付いてない…こんな時は当然ですがちゃんと叱らないといけません。

でも小さな過ちはきちんと叱り、大きな過ちは叱らない方がいいんです。

 

 

で、まずはなぜ小さな過ちはきちんと叱った方がいいのかというと、ちょっとした過ちというのは大きな被害が出るわけではありませんから、周りの人間も当事者である本人も軽く捉えてしまいがちなんです。

でもこのひとつひとつの小さな過ちを放っておくと、後々取り返しの付かない大きな事態に発展していくのです。

というか大きな過ちというのは、それまでの小さな過ちがいくつも重なりあって起こるんです。

大きな過ちというのは、実は小さな過ちの集合体なんです。

ちょっとしたミスや気の緩みを見逃して放置し続けた結果、それがきっかけとなって大きな事態が起こってしまうんです。

だからそういった芽は、小さいうちにきちんとその都度押さえておかなければならないのです。

 

 

逆に、大きな過ちを犯してしまった時は叱らない方がいいことが圧倒的に多いのです。

大きな過ちを犯してしまった時というのは、

「大変なことをしでかしてしまった」

「自分のせいでみんなに迷惑をかけてしまった」

ミスをした本人もすでに分かっていることが多いのです。

すでに後悔し、反省しているのです。

それに対しガミガミ怒ってしまったらどうでしょう。

反省を通り越して、やる気や気力すらも失ってしまうかもしれません。

叱る目的は、「反省し改善させ、それを生かして次につなげること」です。

失敗に対し、今後どうすればいいかを自分の頭で考えさせることが必要なのです。

だから大きな過ちを犯した時は、下手に叱らず静かに考えさせた方が本人の成長にとってはより良いのです。

 

あと、よくやってしまいがちなんですが、叱る時に「その人間の過去の失敗話を持ち出してしまうこと」です。

昔やってしまった失敗を蒸し返されたら、あなたも嫌ですよね。

早く忘れたいし、周りにもできるだけ早く忘れてもらいたいですよね。

過去の失敗というのはその時しっかり反省し、すでにケリのついたことなんです。

もう終わったことを何度も蒸し返されてグズグズ言われ続けたらどうです?

「頑張ったってどうせダメなんだ、一度失敗したらもう二度と評価してもらえないんだ…」

誰だってやる気を失ってしまいますよね。

だから叱る時は、過去の失敗を持ち出してはならないのです。

 

 

 

 叱る時は小さな声でゆっくりと

次に2つ目ですが、

『叱る時は小さな声でゆっくりと』です。

叱ってる時ってついつい感情的になって、声も大きくなってしまいますよね。

カッカして興奮しながら叱ってると、自分でも何が言いたいのか分からなくなってしまったりしませんか?

叱る時、興奮してつい声が大きくなってしまう人は、今度は小さな声・もしくは普通より少し抑え気味の声でゆっくりめに叱るようにしてみて下さい。

 

 

これには2つのメリットがあります。

1つ目は、「小さい声でゆっくり目に話すと自分自身が冷静になれる」ことです。

あなたもこれまでに、大きな声で相手を怒鳴ったり、普段より大きな声で人と口げんかしたりしたこと、ありますよね?

その時のことをちょっと思い出してもらえますか?

その時、大きな声を出せば出すほど、どんどん興奮してきませんでしたか?

自分の声が大きくなると、それにつられて興奮してきませんでしたか?

 

人というのは、自分の声に強く影響を受けてしまうものなんです。

相手を怒鳴れば、自分のその怒鳴り声で自分自身がどんどん興奮していく。

逆に冷静に話すと、心も落ち着いてきて冷静になれるのです。

そして冷静に話せると、理性的に話せるから話す内容も分かりやすく整理され、説得力もより増してくるのです。

 

 

そして2つ目は「実は声が小さいほうが相手の注意を引きやすい」ことです。

叱ることの目的は、反省を促し次に生かしていくことです。

例えば人からものすごい声で怒鳴られたらどうです?

怖いですよね?

ビックリしますよね?

逃げ出したくなりますよね?

自分の一体何が悪かったのか、そんなこと考える余裕なんてどこかに吹っ飛んでしまいますよね。

 

人というのは大声で怒鳴りあげられると気持ちが萎縮(いしゅく)したり、逆に反発したりして、怒られたことばかりが心を占めてしまい、一番大事な「自分の何がいけなかったのか」ということを省みる余裕すら無くなってしまうのです。

これでは叱る意味が全くありません。

 

普通小さな声のほうが相手に聞こえにくいと思われがちですが、声が小さいと逆にそれを聞き逃してはいけないと意識がより集中するのです。

そして相手の言葉を冷静に受け止め、しっかり理解することができるのです。

 

そういう意味でも、体罰などは最も未熟な叱り方ですね。

体罰を受ける人間というのは、萎縮(いしゅく)するどころか完全に思考停止を起こしていますから。

何がいけなかったのか反省するどころか、「早くこの場が終わってくれ」ということばかり考えてしまってますからね。

子供の頃の僕が、まさにそうでした。

これでは何らプラスにはなりません。

体罰を「愛のムチ」とかいう言葉で正当化してはダメです。

 

叱るのは、相手に反省を促し、何がいけなかったのかを自分で考えさせること。

自分の頭で考え、今後どうすればいいのか自分で答えを見つけ出させること。

それを手助けすること。

「俺はなぜこの人間を叱るのか」

これを常に意識しながら相手を叱らないと、叱る行為が相手にとってマイナスに働いてしまうのです。

 

 

叱られ方ひとつで人は大きく変わります。

叱り方によっては大きく成長する人もいれば、逆に自信を無くし殻に閉じこもってしまう人もいます。

まさに叱る側の叱り方ひとつにかかっているのです。

そして僕がこれまで話してきた叱り方は、大人から子供まで全ての世代に当てはまる原理原則といえます。

会社の社長が社員を叱る時も、上司が部下を叱る時も、お父さんお母さんが子供を叱る時も、先輩が後輩を叱る時も、全てに当てはまります。

叱るとは、相手の反省を促し、大きく成長させるための「相手を諭す行為」なのです。

そこをしっかり理解できているかどうかで、叱り方というのは全く変わってくるのです。


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