いくら休んでも疲れが取れない
いつも体や頭が重い
気が重くて何もする気が起こらない
頭の中にモヤがかかったようで頭が働かない
そんな、いくら休んでも取れない「慢性的な疲れ」を感じることはありませんか?
実はこれまでの僕が、そうでした。
常に頭や体が重く、睡眠を取るなどして休息をいくら取っても疲れが取れない。
日々の仕事自体はそこまでハードではないのに、なぜかしんどい。
今回は、そんな「いくら休んでも取れない慢性的な疲れ」について、僕自身の経験を交えながら話していこうと思います。
もし、あなたの慢性的な疲れを解消するヒントになれれば、嬉しく思います。
慢性的な疲れの原因
実は僕、30歳を過ぎたあたりから、慢性的な疲労感に悩まされ続けてきました。
僕の携わる仕事の業務はとても不規則な形態であり、暇な時もあれば、逆に30時間も40時間も寝ずにぶっ通しで働き続けることも普通にあります。
休みなんかも、当たり前のように飛んでいく。
そんな、ちょっとブラックな仕事です。
不規則な勤務形態、そして加齢による体力の衰え。
僕の慢性的な疲労は、これらのことが原因なんだと、ずっと思っていました。
でもある時、同じ業界内で僕よりはるかに年上の人と知り合う機会がありました。
その人は会社の社長なんですが、社員は一人もいない。
つまり会社を経営しつつ、現場の仕事も全て自分一人でこなすというスーパー社長です。
そしてこの社長、全て一人で仕事を回しているものだから、当然全く休んでいる様子が無い。
いつ電話しても、いつも仕事で忙しそうにしている。
しかも年齢は、もうそろそろ定年で引退してもいいんじゃないかというような歳。
たまにこの社長にあった時、
「そんなに仕事して、体は本当に大丈夫なんですか?」
と心配して聞くんですが、この社長は
「いや~、ダメ。忙しすぎる。
体がしんどくて、もうもたないよ!」
と、めっちゃニヤニヤ笑いながら言うんですよ。
体がキツい・しんどいと言いながら、「仕事が楽しくてたまらない」とでも言いたげな、いい笑顔をしてるんです。
僕よりもずいぶん年上、しかも明らかに僕よりはるかにハードな仕事をこなしている。
体力的にも当然ヘトヘトなはず。
なのに何でこんなに元気でエネルギッシュなんだ?
それに対して僕は、何でこんなにも疲れているんだ?
この社長と僕の違い、そこに僕の「慢性的な疲れの原因」が隠されていたのです。
疲れの原因と解消法
あなたには、趣味など「いつまでやってても飽きずに夢中で続けられるもの」ってありますか?
好きなスポーツ、車の運転、釣り、登山、または読書や映画鑑賞、ゲーム、友達とのお喋りなど、時間を忘れて没頭してしまうものです。
それをやっている時って、どうですか?
気づけば、あっという間に時間が過ぎてしまいますよね。
好きなことをしている時というのは、疲労感はあっても、むしろそれが心地良かったりするのではないでしょうか。
では逆に、自分が嫌いなこと、苦痛に感じること、やりたくないことをやっている時は、どうですか?
ちょっとやっただけで、すっごく疲れませんか?
少ししかやってなくても、妙に疲労感を感じたりしませんか?
同じことを同じ時間・同じ量やってても、それが好きか?嫌いか?で、感じる疲労感が全く違ってくる。
なぜ「好きなことか?嫌いなことか?」によって、疲労感に大きな差が出てくるのか?
その原因は、ストレスです。
実はストレスと疲労感というのは、比例するのです。
嫌いなこと・やりたくないことって、当然ですが誰もしたくないですよね。
だからやりたくないこと、つまりストレスを感じることをやろうとすれば、それをやるまいと無意識にブレーキがかかったり、心に負荷がかったりして、それをやるのに何倍もエネルギーが必要になるのです。
その結果、強い疲労感を感じることになる。
あなたのその疲れ、果たして肉体的な疲労ですか?
確かに肉体的な疲労というのも、当然あると思います。
でももしかするとその疲労感の一番の原因は、精神的疲労かもしれません。
かつて僕は過去に一度、仲間と共に会社を立ち上げたことがあります。
全くの無名の人間が、コネもツテも何も無い状態で、一から会社を作り上げた。
そして短期間で事業を軌道に乗せることが出来ましたが、その代わり毎日が大忙しでした。
休みも取らず、夜も仕事をし、まさに働き詰めの毎日でした。
そしてこの会社が上手くいかなければ、僕の人生も終わってしまう。
そうなれば、僕の家族も路頭に迷うし、共に働く仲間の人生ももちろん終わってしまう。
そんな重圧と責任の中、我武者羅に働きました。
おそらく僕の人生の中で、あの頃が一番よく働いた時期なんじゃないかと思います。
一番無理をし、自分の体を一番酷使した時期。
疲労も当然ピークに達していたはず。
でも不思議なことに、その頃の僕は「体がしんどい」と感じることが無かったんです。
体は疲れているはずなのに、正直あまり疲れを感じることが無かった。
あの頃の僕は、仕事に対する使命感に燃えていました。
不安はもちろんあったけれど、仕事に対する充実感がそれを飲み込んでしまっていた。
あの頃の僕は、毎日が楽しくてしょうがなかった。
まさにストレスの無い状態。
だから僕は疲れているはずなのに、僕の脳が、僕の心が、疲れを認識しなくなっていた。
もう一度、お聞きします。
あなたのその疲れ、本当に単なる肉体的な疲労ですか?
精神的なストレスが、疲労を感じさせているのではないですか?
一時期僕は、ずっと疲労感を感じながら生活していました。
当時の僕は、「きっと自分の体に無理をさせすぎているんだろう」と思い、睡眠もしっかり取り、体にも無理をさせないようにした。
でも、いくら体を休ませても疲労感は全く消えなかった。
もしあなたがかつての僕と同じように疲労感が抜けなくて困っているのなら、その疲れは体を休めたって回復しないかもしれない。
あなたの今抱えているストレスが、疲れを感じさせているのかもしれない。
もちろん体調を整えることは、どんな時も大切です。
でも、心を整えること・精神状態を整えることも、それと同じように大切であり、そこを蔑ろ(ないがしろ)にしてしまっていては、きっと疲労感は無くならない。
今のあなたを苦しめているストレスは、一体何ですか?
ストレスとは、つまり「あなたが今不安に思っていること」。
あなたの疲労を取り除いていくには、あなたの抱える不安を1つ1つ取り除いていかなければならない。
あなたの中にある不安を1つ1つ取り除いていくことによって、あなたの感じる疲労感は軽減されていくはずです。
今一度、「あなたが不安に思っていること」=「あなたが解決しなければならない問題」と、向き合ってみて下さい。
それが解決した時には、あなたの「心」だけでなく「体」も、きっと軽くなっているはずです。
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