仁の「学校では教えてくれない人間関係の秘密。」

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ありのままの自分で生きる?いつまで現実逃避を続けるつもりですか?

      2018/04/11


『頑張らなくたっていい

無理なんてしなくっていい

そのままのあなた、ありのままの自分でいい

あなたは唯一無二、世界に一人のかけがえのない存在

あなたの存在そのものに価値がある

だから今のあなたのままでいい

変わる必要なんてこれっぽっちも無い

さあ、自分を否定する言葉は全て排除し、自分を100%肯定するのです

自分の全てを肯定すれば、道は自ずと開ける

そもそも変に頑張ったり無理したりするから、ひずみが生まれて人生が上手くいかなくなる

ありのままの姿、自分が楽だと感じる自分の姿で生きれば、自然と人生も上手くいくようになる

頑張るのをやめる、努力そのものをやめて自然体で生きるのです』

 

 

この言葉を聞いて、どう感じますか?

あなたの心に、心地良く響きますか?

 

僕は人生が上手くいかなくて悩んでいた頃、妙にスピリチュアル的な言葉が耳に入って来る時期がありました。

今の自分のままでいいんだ、あなたは完璧な存在であり、何も変える必要はないんだよ…みたいな。

 

それこそ当時の僕にとって都合の良い言葉ばかりが、妙に目に付いてしまう。

今の自分の生活・生き方・人間関係に不安を抱え、でも何をどうすればいいかも分からず何も出来ない、そんなダメダメな僕を肯定してくれる言葉。

そんな、自分にとって都合の良い言葉、自分の心に心地よく響く言葉ばかりが目につき、そしてそんな言葉ばかりを懸命に探してしまう僕がいました。

 

と言っても僕は、自分を肯定することがいけないことだと言っているわけではありません。

自分の望む人生を送るために一番必要なもの、自分らしく幸せな人生を生きるために一番必要なもの、それは「自分を信じる気持ち」。

自分を否定していては、自分を信じることなど出来ません。

 

でも、人生には不安なことがいっぱいあります。

自分のやっていることは果たして正しいのか?確信が持てないことはいっぱいあります。

そして、自分のことを信じ切ることが出来なくなってしまった時、誰しも自分を肯定してくれる言葉が欲しくなるものです。

そんな時、自分を肯定してくれる言葉、特に「今のままのあなたでいい、何も頑張らなくていいんだよ」なんて言葉に出会ってしまうと、人というのはつい楽な方へと流されてしまうもの。

 

もちろん僕は、そういった言葉が全く間違っていると言っているわけでもありません。

でも人というのはその言葉を見て、自分にとって都合のいい部分だけを切り取り、そして自分にとって都合の良いように勝手に解釈してしまうものなんです。

 

これは僕やあなたに限らず、全ての人に言えること。

全ての人が陥る可能性のある、甘く危険な罠なんです。

そして、人生が上手くいかない要因のトップの1つとしても挙げられるもの。

今回は、僕自身も戒めるつもりで話していきますね。

 

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 誰もが陥る甘い罠

実は今回の記事を書こうと思ったのは、僕の知り合いがきっかけです。

僕の知り合いに、とある会社の社長がいるんですが、この社長の言動がある時を境に突然変わり始めました。

 

この社長の経営する会社は、正直経営が順調とは言えない状態です。

かと言って何か手を打つということも全くしないので、「大丈夫なのかなぁ」と僕はずっと心配しながら見ていました。

すると、ある時からこの社長の発言が変わり始めたのです。

どう変わり始めたのかというと、何に対してもとにかくポジティブな発言をし始めたのです。

 

仕事に対しても、

「ダメだと思い込んでやっているから上手くいかなくなるんだ。上手くいくと信じて行動していたら、自然と上手くいくようになる。」

といった、”心の持ち方によって全ては決まる”みたいなことを言い始めました。

この社長、けっこうネガティブなタイプの人だったので、「良い変化だな」と思いながら僕は見ていました。

 

でもしばらく様子を見ていたんですが、会社の業績は一向に上向きになることはありませんでした。

むしろ社員のモチベーションは目に見えて下がっていく始末。

売り上げも同じように下がる一方。

 

あれだけポジティブな思考・発言をしていたはずなのに、何でこんな状態になってしまったんだ?と不思議に思っていたんですが、この社長、ポジティブ発言ばかりして実は、相変わらず具体的な対策を何もしていなかったんです。

そして状況は刻一刻と悪くなっていってるにもかかわらず、なぜか根拠も無いのに「心配ない、大丈夫だ」と自信満々。

 

「どうもおかしい、まるで何かの宗教にでも入ったかのようだ…」

不審に思った僕は、この社長といろいろ話してみました。

すると、その原因が分かりました。

 

この社長、あるものにハマっていたんです。

そのハマっていたものが何かというと、

「スピリチュアル系の自己啓発」です。

 

実はスピリチュアル系の自己啓発で、ある有名な先生がいるのですが、この社長はその先生の書いた本を読み、セミナーにも参加していました。

僕が気づいた時には、その先生の言葉にドップリと浸かりきり、すっかり従順な信者になっていたのです。

 

そういえば、ある時期からこの社長が「俺は変わった、もう今までの俺ではない」といった発言を、頻繁に繰り返していました。

周りの人間からすれば社長は何も変わってないのに、自分一人で「俺は変わったんだ」と清々しいくらいの笑顔で自慢げに言っていました。

おそらくスピリチュアル系の自己啓発の先生の教えを学び、すっかり生まれ変わった気になっていたんでしょう。

 

 

もちろんこの社長のやっていることが「全くダメ」と言っているわけではありません。

他人から学ぶことによって、人は成長します。

また、本を読むだけでなく実際にセミナーにまで行って直接学ばせてもらうという勤勉さ・行動力は、本当に頭の下がる思いです。

そして僕もこの先生の本を少し読ませてもらったんですが、内容的にちょっとおかしい所がありつつも、全く間違っているとは思えないような内容でした。

 

でも、どんな教え・どんな情報であろうと、100%全ての人に当てはまるというものは存在しません。

例えば、

「人生というものは、周りの人たちと助け合いながらも、自分の足で頑張って前に進まなければ開けることは決してない」

と、僕は思っています。

自分の人生は、自分が主体となり自分が頑張らなければ、人生が開けることは決してありません。

 

でもこの言葉を、「全力で頑張り続けた結果、ズタボロになり心も体も限界を超えてしまっている人」に言ってしまうと、どうでしょう?

もうこれ以上頑張れない状態の人にとって「頑張れ」という言葉は、ある意味「死ね」と言っているようなものです。

こういう人たちに対しては「頑張れ」という言葉ではなく、一旦撤退し、休息を取り、心を整え、態勢を立て直した上で再チャレンジすることが必要なわけです。

 

全ての人・全ての状況に当てはまる言葉や教えなど、基本的にはありません。

だからこの先生の教え、全く間違っているわけではありません。

でもこの先生の教えが当てはまる人もいれば、当てはまらない人もいる。

当てはまる場合もあれば、当てはまらない場合もある。

その時の自分の置かれている状況や、この先生の言葉に対する解釈の仕方によって、その教えは”良薬”にも”猛毒”にもなる。

 

そして人間の心は、弱い部分を持っています。

悩んでいる時、迷っている時…そんな、自分が正しいのかどうか不安でたまらない時、今の自分を肯定してくれる言葉を探してしまうもの。

“正しい答え”を見つけようとするのではなく、自分を肯定してくれるような”都合の良い答え”を見つけ出そうとしてしまうものなんです。

 

このスピリチュアル系自己啓発の某先生は本の中で、

「行動ではなく、心の状態や考え方を変えなさい。

心が変われば、自分に必要なものをどんどん引き寄せられるようになる。」

そう言っていました。

 

この言葉を受けてこの社長は、

「行動しなくてもいいんだ。

自分の心さえ変われば、現実は自分にとって都合よく変わってくれるんだ!」

そう解釈したようです。

その結果、この社長はますます仕事をしなくなりました。

会社の業績が悪化しようと、

「俺の心が変わったんだから、何もしなくても会社の業績はいずれ上がり始めるさ。」

そうやって、何の対策も練らなくなってしまいました。

 

でも某先生はもちろん、「行動しなくてもいい」なんて一言も言っていません。

「対策を練らなくてもいい」なんてことも、もちろん言っていません。

しかしこの社長は某先生の言葉を、今の自分にとって都合の良い部分だけを切り取り、自分を正当化するためだけの言葉に変えてしまっているのです。

つまり、現実逃避しているだけ。

今の自分を救い、心を軽くしてくれるような都合の良い言葉を見つけては、現実逃避しているだけなんです。

 

 

そしてこの話、他人事としてとらえないでください。

僕にもあなたにもこういったこと、身に覚えがあるはず。

これは誰にでも起こり得ることなんです。

 

僕らは「こうだったらいいな」と思うことがあると、その証拠をいろんな所から見つけ出しては、「自分の思った通りだ、自分は間違ってない、正しいんだ」と安心しようとします。

例えば自分の意見が周りから批判された時、自分の意見の正しさを証明してくれる証拠や、自分の意見を支持してくれる人を見つけたりして、「自分の意見は間違っていない、正しいんだ」という安心を得ようとする。

もちろんこれ自体が、間違っているわけではありません。

 

でもその目的が、

「頑張らなくてもいい理由」を見つけるためだったり、

「行動しなくてもいい理由」を見つけるためだったり、

「成長しなくてもいい理由」を見つけるためだったりと、

今の自分を正当化して、楽な道に逃げようとしているだけになってはいませんか?

現実から目をそらすための、単なる現実逃避になってはいませんか?

 

そして今の日本には、「頑張らなくてもいい自分」「努力をしなくてもいい自分」「現実を変えるための行動を起こさなくてもいい自分」を肯定する言葉が、あまりにもたくさんあふれ返りすぎている。

確かに「今は頑張らなくていい人」「今は頑張るべきではない人」も、もちろんいます。

 

でも結局最後は頑張らないと、人生は開けない。

自分の向き合うべき課題、人生において越えなければならない壁、そういったものに立ち向かわなければならない時が、必ず来る。

楽な道に逃げたって、逃げた分だけ後になってまとめて問題は押し寄せてくる。

逃げれば逃げるほど、それは越えられないほどの大きな障害となって自分の前に立ちはだかる。

逃げた分のツケは、必ず払わされることになります。

 

人はみな「近道」が大好きです。

楽してすぐに結果を得たい、努力をせず簡単に手に入れたい、頑張ることなく望む現実を手に入れたい…僕も含め多くの人がそう思っています。

だから自分にとって都合の良い言葉・自分が楽できるような言葉ばかりを、どうしても拾おうとしてしまいます。

 

例えば分かりやすい例でいえば、ネットなんかでも

「○○するだけで、簡単に稼げる」とか、

「○○するだけで、幸せな人生を送れる」とか。

 

でも残念ながら、人生において近道はありません。

ズルや楽をすれば、必ずどこかでツケを払うこととなる。

逆に、その時その時できちんと努力をしていれば、後になればなるほど楽になっていく。

人生とは、そういうものです。

自分に都合の良い言葉・今の自分を肯定し正当化する言葉ばかり集めて現実逃避をする行為は、それだけ立ち止まって時間を無駄にしているということ。

近道をしたつもりが、逆に人生を遠回りしているのです。

 

 

あなたの周りにあふれる言葉。

本やネット上の言葉などにも、十分注意してください。

至る所に、現実逃避のための罠は仕掛けられています。

今のままでいい、頑張る必要はない、あなたは変わる必要はない、そんな甘い言葉であふれ返っています。

 

でも残念ながら、何も頑張らなくてもやっていけるほど、この社会は甘くはありません。

また、生き生きと輝いている人・魅力的な人というのは、「もっと成長したい」「もっと自分を変えていきたい」そんな強い向上心を常に持っているから、魅力的に見えるのです。

 

今の自分を否定するのではなく、また無理に肯定するのでもなく、今の自分を認め、そして受け入れる。

今の自分を受け入れたうえで、「今の自分には何が出来るか?」「自分は一体何をすべきなのか?」、自分の取るべき行動を冷静に考えてみてください。

どんな生き方をするかを決めるのは、あなた自身。

きっと答えは、あなたの中に見つかるはずです。


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