人と考え方が合わなかったり、意見がぶつかったりすることってありますよね。
みんなそれぞれ価値観や感覚なんかが違うわけだから、合わないことがあったって当然です。
でもお互い自分の意見を譲らず険悪なムードになってしまったり、いつまでたっても平行線のままでわかり合うことができなかったりするのは、やっぱりイヤですよね。
あなたはどうですか?
・普段からなぜかよく人と意見がぶつかってしまう
・険悪なムードがいつまでも続いてしまう
・周りのみんなが俺(私)の考えになぜか同意してくれない
・自分の意見や考えをいつも聞き入れてもらえない
もしこれらのことが当てはまるようなら、もしかしたらあなたの「ある行動」が原因になっている可能性があります。
そしてあなたが「ある行動」をやめない限り、いつまでたっても他人とわかり合えない、他人から受け入れてもらえないという現実が、これから先も続くことになります。
ある行動とは一体どんな行動なのか?
これからわかりやすく説明していきますね。
なぜ人とぶつかってしまうのか?
先ほども言った通りみんなそれぞれ価値観が違うんだから、意見や考え方が違っても当然です。
いつどんな時でも自分と同じ考えなんて人はいないのです。
でもいつも周りと激しく意見がぶつかり合ってしまう人もいれば、逆にいつも意見がすんなり通ってしまう人、違う意見を言っても妙にみんなから受け入れてもらえる人もなぜかいますよね。
なぜみんなから受け入れてもらえるのか、その理由はいろいろあるんですが、こういった人たちに共通してることが実はあるんです。
その前に、そもそもなぜ人と激しく意見がぶつかったり険悪なムードになってしまうんでしょう?
激しく意見がぶつかる時って、自分の意見が正しい・自分の考えは間違ってないとお互い主張し合ってどちらも譲らない状態ですよね。
なぜお互い譲ることができないんでしょうか?
なぜ意地でも自分の意見を押し通そうとしてしまうんでしょうか?
なぜだと思います?
それは「自分に自信が無いから」です。
自分に自信が無い、だから自分の意見や考えにも自信が持てない。
自信が無いから、自分の考えを否定されたり反論されたりすると、余計に不安になってしまうんです。
自分を信じる気持ちがガタガタと揺らいでいくんです。
そしてその不安に耐えられない、その不安を消し去るために、一生懸命自分の意見を押し通そうとしてしまうのです。
自分の正しさを相手に認めさせ、自分が正しいことを証明することによって「俺は正しかったんだ!!良かった!!」と安心を得たいのです。
逆に自分を信じる気持ちが強い人・自分と信頼関係を築けている人というのは、他人と衝突することがすごく少ないんです。
なぜ衝突しないかというと、相手の意見や考えを否定しないからです。
相手が違う意見を言ってきたり反論してきても、「なるほど、そういう考え方もあるね」と一つの意見・考え方として受け止めることができるんです。
反対意見を言われても、自分が否定されたと思わないんです。
自分が否定されたわけではないから相手に反論する必要もない、だから他人と衝突することも少ないのです。
(自分との信頼関係についてはこちらでも話しています→【もう人間関係なんて怖くない! これさえできれば感情はコントロールできる!!】)
人と意見が違った時、強く反論してしまうなど感情が激しく乱れてしまうのは、自分を信じる気持ちが弱いからなのです。
そしてみんな気づいてないんですが、意見がぶつかった時、焦ったり不安になったりしているのはあなただけじゃないんです。
相手もあなたと同じように、焦ったり不安になったりしているのです。
お互い自分を信じる気持ちが揺らいで不安になってるものだから、お互いが自分の正しさを証明して安心を得ようと意地でも自分の意見を通そうとして激しくぶつかってしまうのです。
これではいつまでたっても平行線のままですよね。
お互いが相手の意見を受け止め、相手の考えを尊重し合うためにはどうすればいいんでしょうか?
その答えを、僕が日頃やっている仕事を例に説明していきますね。
他人から反感を受けてしまう「ある行動」とは?
僕の仕事は、営業 兼 サービス業です。
日々お客さんの対応をしています。
そして業務の中には「クレーム処理」というものもあります。
クレーム処理、とても難しいですよね。
中にはカンカンに怒って怒鳴りこんで来られるお客さんもおられます。
この怒りをどうやって静め、いかにこちらの言い分を聞き入れてもらい理解してもらうか。
頭の悩ませどころです。
で、このクレーム処理で、やってはいけないことというのがあるんです。
そのやってはいけないことというのは、よくお客さんからの苦情に対し、例えばお客さんの勘違いや間違い・誤解などがあった時、それを一生懸命説明して理解してもらい、何とか誤解を解こうとする人がいます。
この行為自体は間違ってないのですが、これによってお客さんとの関係がさらに悪化することがあります。
説明によって誤解は解けたはずなのに、お客さんはさらに不機嫌になってしまっている。
なぜお客さんが不機嫌になってしまうのか。
なぜ誤解は解けたのに、心から納得してもらえないのか。
その答えは、「お客さんの言葉を途中で遮ってしまっているから」です。
これ、みんなよくやってしまうんですよね。
どういうことか、説明しますね。
まずお客さんは何かの不満があるため、わざわざクレームを言いに来ているのです。
納得がいかず、言いたいことがいっぱいあるわけです。
でもこちらとしては、お客さんが間違っていたり勘違いしていたりすると、お客さんが完全に話し終わる前に「いや、それはですね…」と、つい口を挟んでしまうんです。
はやく誤解や勘違いを解こうと焦って、お客さんが完全に話し終える前にこちらの言い分を話し始めてしまうんです。
お客さんは不満を抱えてその不満を言いに来ているのに、自分の話を途中で遮られてしまうと、ただでさえイライラしてるのにもっとイライラしてしまいます。
おまけに途中で口を挟まれると、お客さんにとってみれば「あなたの話を聞く気はないよ」と言われているのと同じです。
自分の意見を突っぱねられているのと同じなんです。
だから結果的にお客さん自身が「自分が間違っていた」と理解してくださっても、お客さんの心は不完全燃焼のようにすっきりせず、むしろさらに不満は膨らんでしまうのです。
こういった時に取らなければならない行動、それはどんなに相手が間違っていようと
「相手の話を途中で遮らず、最後まで聞いてあげること」です。
相手の言い分がどんなに間違っていようとも、相手の意見を突っぱねたりせず、また高圧的な態度などで相手を抑え込もうとしない。
相手の気持ちや感情に共感してあげ、相手の言いたいこと全てを吐き出させてあげるのです。
まずは相手の言い分や気持ちを全て受け止めてあげるのです。
すると相手も自分の意見が受け入れてもらえたと安心し、自然とこちらの言葉を聞き入れる態勢になってくれるのです。
こちらの意見を言うのは、お客さんが気の済むまで言い切った後でいいんです。
逆にお客さんが全てを言いきった後でないと、こちらの意見も素直に聞いてもらえないのです。
自分の言いたいことを言い切り、それを全て聞いてもらえ、ちゃんと受け止めてもらえると、不思議とお客さんとこちらの間にある見えない壁がだんだんと低くなってきます。
なおかつお客さんの意見が今後の自分たちの業務に生かせるといった話まですれば、最後はむしろこちらのファンになってさえくれるのです。
意見がぶつかった時、自分の意見が通らないことであなたが不安になるのと同じように相手も不安な気持ちになっているのです。
同じように焦ってしまってるんです。
ここでもし相手があなたの意見をしっかり受け止めてくれて、あなたの気持ち・思いを理解してくれたなら嬉しいですよね。
「相手の意見もちょっと聞いてみようか」という気になりますよね。
それを相手にやってあげればいいんです。
すると相手と意見がぶつかってもお互い引けずに平行線のままということも少なくなり、お互いの考えを組み入れた折衷案なんかも生まれやすくなってくるのです。
いわゆる”WIN-WIN”の関係が生まれやすくなってくるのです。
周りと手を取り合うために
今、僕の仕事を例に説明しましたが、これは仕事に限らず全ての人間関係に言えることです。
根底にあるのは、自分自身を信じきることができないがゆえに起こる「不安な心」が原因となって引き起こされているのです。
人と口論になった時、意見が食い違った時、「自分の考えが受け入れられなかったらどうしよう」という不安の心が頭をもたげ、 相手の言葉を遮ってでも自分の考えを相手に受け入れさせようとしてしまいます。
そして相手も同じです。
あなたと同じように、自分の意見を押し通そうとしてきます。
お互い自分の言葉を遮られ否定されればされるほど、どんどんヒートアップしていきます。
お互い自分を信じきることができないために、不安な心に自分で勝手に振り回されてしまい、自ら状況を悪くしてしまってるんです。
自分の意見を通すためには、まずは相手の話を聞いてあげること、そして相手の意見・考えを受け止めてあげること。
つまり「相手を安心させてあげればいい」のです。
例え自分の考えと違っていても、まずは一旦受け入れてあげる。
相手の考えに理解を示してあげればいいのです。
こちらが拳を振り上げるのをやめれば、相手も拳を振り上げる理由が無くなります。
相手に不安の心が無くなれば、こちらの意見も聞き入れてくれやすくなるものです。
あなたはどうですか?
普段の生活の中で、周りの人間の言葉を遮ってしまうこと、相手の言葉を遮ってまでも自分の意見を通そうとしてしまうことはありませんか?
あなたが相手の言葉を遮れば遮るほど、あなたの言葉も同じように相手から遮られてしまうのです。
相手の言葉を遮るほど、あなたの意見は受け入れてもらえなくなるのです。
相手の意見を受け止めてあげられないのは、自分を信じきれていないから。
自分の良いところ・悪いところ・全てを認めて受け入れてあげましょう。
大丈夫。
自分を信じてあげれば、きっと自分自身が答えてくれます。
あなたが生まれた時から常にあなたと共にいるのはあなた自身。
あなたのことを最も理解しているのもあなた自身。
あなたの一番の味方はあなた自身。
あなたが自分を信じれば、あなたは本来の力を発揮できるようになります。
自分を信じてあげましょう。
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