人生が上手くいかない…誰にでも必ずあるものです。
人生が常に上手くいっている、毎日がいいことだらけ、そんな人はもちろんいません。
人生良い時もあれば悪い時もある…
しかし頭では分かっていても、上手くいかない状況がずっと続いてしまうとつらいですよね。
「もしかして、俺の人生このままダメになってしまうんじゃ…」
そんな不安が、つい心をよぎってしまうこともあると思います。
ところであなたはなぜ人生が上手くいかないか、考えたことがありますか?
「人生そんなもんだよ」
「現実はそんなに甘くない」
「持って生まれた運命だからどうしようもないこと」
もしかしてこんな風に、”考えること”を放棄してませんか?
苦しみには、”必ず苦しむ理由”というのがあります。
あなたは「苦しむ=悪いこと・ダメなこと」と思い込んでませんか?
実は逆なんです。
苦しむほど、実はいいんです。
今回は、上手くいかない苦しみの「理由」について話していきますね。
苦しみの原因
あなたはどんな時「人生って上手くいかないなぁ」と感じますか?
例えば
・仕事が上手くいかず、上司や先輩から怒られてばかり
・給料が足りず、生活が苦しい
・子育てが思うようにいかない
・人間関係が上手くいかず、しんどい
…いろいろあると思います。
そもそもなぜ、こんな苦しみが生まれるんだと思います?
例えば最初に挙げた「仕事が上手くいかず、上司や先輩から怒られてばかり」。
これは自分の中に「仕事をテキパキこなせる優秀な自分像」というのがあるんですよね。
でも現実はというと、思うように仕事が出来ずあたふたしている自分がいる。
理想はあっても、実際にはその理想に追いつけていない。
つまり「理想と現実の間にあるギャップの大きさに苦しんでいる」のです。
人生における苦しみというのは、理想と現実にギャップがある時に生まれるのです。
苦しみが大きければ大きいほど、それだけ理想と現実がかけ離れているということなんです。
ではこの苦しみを取り去るにはどうすればいいか。
一番手っ取り早いのは、「全ての理想を捨て去ること」です。
そもそも理想なんて持たなければ努力する必要も無いし、挫折を味わうこともない。
現状に対し常に100%満足し何も望まなければ、苦しみなんて生まれようもないですからね。
でもね、それは無理なんです。
どんな状況でも100%満足し続けるなんて、人間には出来ないんです。
人間は生きている限り、より良い状態を求め続けるものなんです。
なぜかというと、これは「生存本能」がそうさせているからなんです。
分かりやすく言えば、例えばあなたはお腹がすいたら、無意識に「何か食べたいなぁ」と考えますよね。
喉が渇いたら、何か飲みたくなりますよね。
暑くなったり寒くなったりしたら、暖房やクーラーをつけたり、服を着たり脱いだりして体温調整しようとしますよね。
ケガや病気で苦しいと、病院へ行って治療したり、体を休めようとしますよね。
人間は無意識に、自分がより良いと思える状態になろうとします。
これは本能による働きです。
人間の本能は、今よりも良い状態・より良い状態を目指し、脳に命令を出し続けているのです。
つまり人間は生きている限り理想を持ち、自分がより良いと思える状態を求め続けるのです。
求め続けるからこそ、文明・文化・技術・医療…様々なものが発展してきたんです。
だからどんなに苦しくとも、完全に理想を捨てることなど出来ないのです。
そしてこの「理想と現実のギャップによる苦しみ」、この苦しみがあるからこそ僕らは進歩・成長していけるのです。
この苦しみこそが、僕らを成長させてくれるのです。
だから逆に、人生に全く苦しみが無い状態というのは危険なんです。
「苦しみが全く無い=成長するチャンスが全く無い」ということです。
だから、苦しみというのはむしろ歓迎すべきことなんです。
苦しみ・痛み=チャンスタイム
とは言っても苦しみが大きすぎると、それを越えられないと感じたり挫折してしまうこともあると思います。
僕も、これまでの人生で挫折したり、心が折れたりした経験が何度もあります。
でも一つ覚えておいて欲しいことがあるんです。
それは「苦しみと学びの大きさは比例する」ということです。
苦しみや痛みが大きければ大きいほど、それだけ大きな学びや成長の機会がそこに隠されているんです。
理想と現実の間にあるギャップが、人生における苦しみを生み出している。
つまり理想を追い求めているからこそ、達成出来ない苦しみが生まれる。
そしてこの苦しみは、理想の自分・理想の状態になるために、今の自分に足りないものが何なのかを教えてくれているのです。
例えば会社で自分の営業成績が伸びず、上司からは毎日のように罵声を浴びせられ、同僚や部下からは哀れみのような見下されたような目でいつも見られている。
でも自分の理想とする姿は、バンバン成績を上げて誰よりも多くの給料を持って帰り、上司からも信頼され、同僚や部下からも憧れの眼差しを向けられる、そんな自分の姿…
今の自分では到底無理だ。
でも今のこんな苦しい状況は耐えられない。
じゃあどうすればいい?
理想と現実を埋めるためには、今の自分には一体何が足りないのか?
例えば…
・販売商品に関する知識が足りない→もっと商品を研究しよう
・販売トークが無い→売れてる人間のトークを聞いて真似してみよう
・自信が無く押しが弱い→自信に満ちた話し方や発声・ボディランゲージを身に付けよう
・お客さんと打ち解けられない→お客さんが何に困り、何を不安に感じ、何に興味を持ち、一体何を求めているのか、相手の立場になって考えてみよう
・怖くていつも一歩引いてしまう→何事もやってみないと結果はわからない、まずは失敗を恐れず数をこなしてみよう
こうやって自分の苦しい現状を冷静に分析すると、理想の自分・理想の状態になるために必要なものというのが見えてきます。
人間というのは、自分が楽な状態で満ち足りてしまっていると、考えることをしなくなります。
困ってないんだから、わざわざ頭をひねって考える必要なんかありませんからね。
困っているからどうすればいいか考える、苦しいからこそ一生懸命頭をひねる。
つまり苦しみは、今の自分にとって足りないもの・やるべきことを教えてくれる機会が訪れた証拠。
人生における苦しみや痛みは、自分が今以上に成長するための絶好の機会なんです。
成長するためのチャンスがやってきてるのです。
「苦しみ・痛み=チャンスタイム」なんです。
逃げ出すのもひとつの有効な方法!?
このチャンスタイムをものにし、今以上に成長していくためには、苦しみや痛みと正面からぶつからなければなりません。
それを、苦しみから目を背けて見てみぬふりをしたり、「人生なんてこんなもんだよ」と諦めたりしたらどうなると思います?
そこに残るのは、やらなかったことに対する後悔、頑張れなかった自分を責める心、そして「やっぱり俺(私)なんてこの程度の人間だ」といった自己評価を下げる心しか残りません。
逃げ出したり諦めたりすることによって、単にプラスが得られないだけでなく、大きくマイナスへと傾いてしまうのです。
とは言っても、時にはどうしても受け止めきれないこと、乗り越えられないこともあります。
いつでも完璧な人間なんて、どこにもいません。
実は以前、僕はどうしても乗り越えられない問題・どうしても耐えられない苦痛を抱えていたことがありました。
自分なりに頑張ったつもりでしたが、その時の僕にはその問題を解決することは出来ませんでした。
その結果どうしたか…僕はその問題から逃げ出しました。
自分の殻に閉じこもり、問題に向き合うことを完全放棄しました。
内容を詳しく話すと長くなるのでここでは省略しますが、僕はその問題から逃げ出さなければ、解決する前に間違いなく僕の心は壊れていました。
でも問題から逃げ出して一時的に解放されることによって、僕はあることに気付きました。
その問題と一生懸命向き合っている時の自分の視野が、ものすごく狭くなっていたことに。
問題から離れることにより僕の心に余裕が生まれ、それによって僕の視野は一気に広がっていきました。
すると問題に対し、これまで気付かなかった側面が見え始めてきたのです。
その問題から一度離れ、余裕を持って遠くからもう一度その問題を眺めてみると、視点が変わり新たな解決策が見つかることもあります。
近すぎると、逆に見えなくなってしまうのです。
例えばあなたの目の前に何メートルもある大きな絵があるとします。
その絵を顔にぴったり近付けて見ても、何の絵だか分かりませんよね。
絵が大きければ大きいほど、離れて見てみないとどんな絵が描かれているか分かりません。
近すぎると、問題そのものが見えなくなってしまうのです。
苦しみから逃げ出すことは大きなマイナスを被ってしまいますが、状況によっては問題から離れてみたり、場合によっては一度撤退することも必要なんです。
逃げ出すことも、問題解決のための重要な選択肢のひとつなんです。
大事なのは、苦しみや痛みは自分が成長するための大きなチャンスなんだということを理解すること、そして苦しみから逃げ出さず受け入れ立ち向かえば、その向こうに理想とする自分の姿や未来が待っていることを理解すること。
筋トレによる筋肉痛だって、その痛みによって筋力が強化されるんだと思えば、筋肉痛による痛みが増えれば増えるほど苦痛どころかむしろ嬉しくなってきますよね。
それと同じです。
苦しみに立ち向かうほど、理想とする未来が近づいてくるのです。
理想とする人生を歩むため、共に苦しみに立ち向かっていきましょう。
「苦しみ・痛み=チャンスタイム」です。
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