以前の僕は、とにかく人付き合いが苦手でした。
苦手というか、人と関わることが苦痛で仕方ない。
他人とコミュニケーションを取るのが憂鬱(ゆううつ)でたまらないようなレベルでした。
だから社会人になってからも、上司や同僚・部下と協力して仕事をしなければならない場面ではとても苦労しました。
周りと連携しながらイキイキと楽しそうに仕事をしている会社の仲間が、羨ましくてたまりませんでした。
僕の心の中は、いつも孤独でした。
今でこそ、もう人付き合いに対する苦手意識というのは全くありませんし、むしろ難しそうな人間関係に自ら飛び込もうとするマゾ的な性癖さえ持ってしまってる僕ですが、こうなるまでにずいぶん悩みましたし、苦労もしてきました。
で、当時の自分を振り返ってみて、今の自分と何が違うのか…と考えてみました。
僕が人付き合いが苦手だった理由や原因というのはいろいろあるんですが、人付き合いが得意な人と苦手な人との間には、実は決定的な違いがあるんです。
その違いについて、今回シェアしようと思います。
もしあなたが昔の僕と同じように人付き合いに苦しんでいるのなら、ぜひ参考にして頂けたら…と思います。
人付き合いが上手な人の秘密とは…?
どうすれば、人付き合いが楽になるのか?
どうすれば、周りと楽しく付き合っていけるようになるのか?
例えばあなただったら、どんな相手だと「付き合いやすい」と感じますか?
どんな相手だったら、思わず気を許してしまいますか?
例えば僕自身であれば…
・僕のことを理解してくれる人
・僕の気持ちに共感してくれる人
・僕の考えを認めてくれる人
・失敗した時に僕を責めるのではなく、僕の置かれた状況や気持ちを分かってくれようとする人
・僕がピンチの時に、好意的に助けようとしてくれる人
こんな感じでしょうか。
人によって多少違うかもしれませんが、おそらく多くの人が今挙げたような相手を「付き合いやすい」と感じたり、思わず気を許したりしてしまうんじゃないでしょうか。
で、この今挙げたような相手には、ある共通点があります。
何だと思います?
キーワードは “認める” と “許す” です。
そう、人付き合いが上手な人というのは、相手を認め許すことの出来る人なんです。
自分のことを認め許してくれる相手に、人は心を許すのです。
逆に、あなたの考えや行動をいちいち否定してきたり、揚げ足(あげあし)を取るかのようにあなたの失敗を責めたててこられたり批判してこられたら、どうです?
そんな人と一緒に居たいと思いませんよね。
心を開くどころか、警戒して近づこうともしないんじゃないでしょうか。
相手の心を開かせるためには、相手を認める、そして相手を許すということが必要なんです。
この二つこそが “付き合いやすい人” が隠し持つ秘密なんです。
あなたの人付き合いが上手くいかない理由
あなたはどうですか?
周りの人たちを認めることは出来てますか?
許すことは出来てますか?
出来ているんならOKです。
でももし今のあなたが、周りの人たちを認めたり許したりすることが出来てないんだとしたら、人付き合いがしんどいことになってるんじゃないでしょうか?
相手のことをつい責めたり、相手に対し批判的になってしまい、その結果相手との関係も上手くいかない…そんなことになってませんか?
ではなぜ、他人のことを認めてあげることが出来ないのか。
なぜ他人の言葉や行動・失敗を許すことが出来ないのか。
もしかしてあなたは、自分に厳しいのではないですか?
自分にダメ出しばかりしているのではないですか?
なぜこんなことを聞くのかというと、僕自身がそうだったからです。
僕は幼い頃から、いわゆる落ちこぼれでした。
何をやってもダメ、何をやっても平均以下。
昔の僕は、人から丸をもらえるような人間ではありませんでした。
だから常に自分を認めてあげることが出来なかった。
ずっと自分のことを許すことが出来ずにいました。
「こんな自分じゃダメだ」
「こんな自分が、周りに認めてもらえるわけがない」
そして自分でも気付かない内に、完璧主義者になっていました。
そして自分を許せないのと同じように、いつの間にか周りの人間も許せなくなっていました。
自分に向けていた批判の目を、自分でも気付かない内に周りの人間にも向けている自分がいました。
自分に当てはめていた厳しいモノサシを他人にも当てはめて、心の中で周りを批判するようになっていたのです。
僕は自分自身のことを「自分に厳しく他人に優しい人間」だと思っていました。
でも気付けば「自分に厳しく、そして他人にも厳しい人間」になっていたのです。
自分に厳しい人間というのは、実は他人にも厳しくなるものなんです。
自分を許せない人は、他人も許すことが出来ない。
自分を認めることの出来ない人は、他人も認めることが出来ないのです。
つまり、周りの人たちを認め許すことの出来ない人は、自分自身のことを認め許すことが出来てないからなのです。
そして周りの人たちを認め許すためには、まずは自分自身のことを認め許してあげなければならないのです。
もう一度お聞きします。
もしあなたが他人を認め許すことが出来ないのであれば、あなたは自分に厳しいのではないですか?
自分にダメ出しばかりしているのではないですか?
完璧主義者であったり、実は頑張り屋さんだったりするのではないですか?
自分を第三者的な視点で捉えてみてください。
自分という人間を、他人を眺めるかのように離れた場所から眺めてみてください。
そして最初の方で話した「付き合いやすい相手」を思い出して下さい。
“人付き合いが上手な人というのは、相手を認め許すことの出来る人”
“自分のことを認め許してくれる相手に、人は心を許す”
これを自分自身にやってみてあげて下さい。
人付き合いが上手な人は、”相手=自分” を認め許すことの出来る人です。
まずはこれまでの自分の頑張りややってきたことを認めてあげましょう。
自分がどんな思いを抱えて生きてきたのか、これまでどんな辛い思いをしてきたのか、自分で理解をしてあげる。
そしてこれまでのことを、全て許してあげる。
これまでの失敗や挫折、後悔したこと…全てを水に流してあげるんです。
そう、自分の全てを認め、そして許してあげるんです。
すると、自然と相手を認めてあげることが出来るようになる、自然と相手を許してあげることが出来るように必ずなります。
対人関係は「 他人 対 自分 」であると同時に「 自分 対 自分 」でもあります。
そして「 自分 対 自分 」の関係が変わると、同じように「 他人 対 自分 」の関係も変わります。
人付き合いが上手な人というのは、自分との付き合い方も同じように上手です。
自分自身を認め許せる人は、他人のことも同じように認め許すことが出来るのです。
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