「思考は現実化する」
スピリチュアルの世界などでも、「引き寄せの法則」なんて言いますよね。
僕はスピリチュアルに関しては勉強不足のためよく分かりませんが、考えたことや思ったことが現実になるというのは本当だと思います。
でも自分が望んだことがそのまま現実となるのなら、この法則に気づきさえすれば、みんな幸せになれてしまいますよね。
しかし実際には、多くの人がこういった法則を知りながらも、自分の理想とする現実を生きることが出来てません。
誰もが理想とする人生や、理想とする自分を思い描きながらも、実現出来ずにいる。
なぜこれほどまでに有名な法則であるにも関わらず、多くの人に当てはまらないんでしょうか?
自分の思い描いたことが現実にならない、それには実は訳があるんです。
今回は、「自分の望んだことがなぜ現実のものとならないのか?」、そして「自分の望みを現実のものにするにはどうすればいいか?」について話していきますね。
なぜ望みは実現しないのか?
以前の記事でも話しましたが、人間の頭の中には”2つの脳”があります。
1つ目は、約25億年前の地球上の生命の誕生と共に生まれた古い脳。
この脳は自律神経系を司るもので、例えば暑くなれば体温の上昇を防ぐために汗が出たり、体に必要なものを吸収し不必要なものを体外に排出するなど、意識せずとも生命を維持するために状況に応じて行ってくれる機能です。
そして2つ目が、僕ら人間のみに備わっている脳(大脳)で、ものごとを判断・記憶したり、または未来を想像したり予測したりする機能を持っています。
そして古い脳は、人間のみに備わっている新しい脳が作りだす想像を読み取り、その想像した内容を身体を使って表現しようと勝手に命令を出し始めるのです。
しかも古い脳は、”現実に起こっている事実”と”新しい脳が作りだす単なる想像”の区別がつきません。
つまり単なる想像を、現実化しようとしてしまうのです。
(詳しくはこちらで話してます。【願ったことは現実になるってホント!? 思考の現実化の正体はこれだ!!】)
しかしみんな、理想とする姿や実現したい未来があるにも関わらず、その想像を現実のものに出来ずにいます。
なぜなんでしょう。
僕が考えるに、これには2つの大きな根本的原因があります。
まず1つ目は、「自分の望む未来や現実を本気で信じることが出来ない」からです。
誰しも人生に対し、何かしらの理想を持っています。
「こうなったらいいのになぁ」という想いを、心の中に持っているものです。
でもせっかく理想を持っているにも関わらず、心のどこかでその理想を自ら否定してしまってるのです。
例えば「お金持ちになりたいなぁ」という望みがあっても、心のどこかで「でも給料は増えないし、だからと言って独立しても上手くいかないだろうし…お金持ちになるなんて無理なんだろうな。」という思いを同時に持っています。
または「あの人と付き合いたい」という願望があっても、「でもあの人ってモテるし、接点もあまり無いし、自分なんか選んでもらえないかも」といったような否定的な思いを持っていたりします。
希望しながらも自分で否定してしまっている、自分の希望を本気で「実現できる」と信じることが出来てないんです。
というかむしろ、自分の希望とは反対の「お金持ちになれない」「あの人とは付き合えない」ことの方を本気で信じてしまってるんです。
これでは理想が実現するわけありませんよね。
次に2つ目は、「理想とする内容が漠然(ばくぜん)としすぎていて、古い脳が実現できるような具体的な想像が出来ていない」からです。
さっきの例に出てきた「お金持ちになりたい」という希望や、「あの人と付き合いたい」という願望も、漠然と「そうなりたいなぁ」と思ってるだけで終わってしまい、古い脳が実現化できるような具体的な材料を古い脳に与えることが出来てないのです。
以前の記事でも話しましたが、「梅干」がありますよね。
あのすっぱい梅干です。
梅干を食べるとすっぱくて、口の中に唾が出てきますよね。
でも実際に食べなくても、あの味を想像しただけでも唾が出てきますよね。
あの梅干のすっぱさを新しい脳が想像することにより、古い脳が梅干を実際に食べたものだと錯覚し、食べた時の反応を身体に表すわけですが、梅干だとなぜこんなにも簡単に想像したことが実現化するのでしょうか?
それは、想像した内容が非常に具体的だからです。
梅干の色や形、噛んだ時の歯の感触、口の中に広がるすっぱさ、リアルに想像出来ますよね。
細かいとこまでより具体的にイメージできるから、それだけ古い脳も表現しやすいのです。
表現するための材料である想像が、より具体的であればあるほど、より鮮明に身体に反映されるのです。
望みを実現させるために一番必要なこと
ところで梅干だと、なぜこれほどまでにリアル且つ具体的にイメージできるのでしょうか?
「梅干」は、「お金持ちになりたい」や「あの人と付き合いたい」というのと、どこが違うのでしょうか?
その違いとは、「経験」です。
梅干はみんな、実際に食べたことありますよね。
あのすっぱさを、何度も味わったことがありますよね。
実際に経験したことだから、よりリアルに想像できるんです。
それに対し、「お金持ちになりたい」や「あの人と付き合いたい」という願望はただの希望であり、全く経験が無いですよね。
これからそうなりたいということであって、まだ経験したことが無いんだから、そうなった時のリアルで具体的な想像なんて出来るわけないんです。
しかも梅干なら実際に食べたことがあるから、すっぱいという事実は絶対の真実として100%信じることが出来ます。
しかしお金持ちになることや好きな人と付き合うことは、今の自分では実現出来てないことを実現しようとしてるわけですから、それをいきなり100%信じるなんて、誰かに洗脳されでもしない限り難しいですよね。
つまり「思考は現実化する」という法則は真実なんですが、じゃあこれで自分の願望がすぐ達成されるのかといえば、そんなに簡単な話じゃないということです。
では、考えたことを現実のものとすることが出来る一部の人間は、どうやってそれを実現させているんでしょうか?
例えば、「お金持ちになりたい」という希望。
お金持ちになりたいけれど、今の自分の力ではまだお金持ちになることが出来ていない。
つまり今の自分にはまだ、お金持ちになる実力が備わっていない。
じゃあどうやったら「俺にはお金持ちになる実力がある」「俺はお金持ちになることが出来る」と思えるようになるのか。
その答えは、自分を信じることです。
俺には必ずお金持ちになれる力がある、努力すれば俺は必ずお金持ちになることが出来る。
すなわち、自分自身の力や可能性を本気で信じきることが出来るかどうかなんです。
どんな願いがあったとしても、自分を信じることが出来なければ実現しません。
どんなに可能性があっても、それを信じることが出来なければ途中で諦めてしまいます。
自分を信じてなければ、自分の理想とする未来が実現することを信じることは出来ない。
自分の望みを実現したいのであれば、まずは自分自身を信じてあげなければならないのです。
他にも方法としては、実際に自分の理想とする人生・現実を生きている人を見つけて、その人の行動やスタイル・習慣などを真似ることにより思考パターンまでも変えていく(モデリング)といった方法などもあります。
これは実際に僕も実践しており、上手くやれば確かに効果はあると思います。
でも「俺はその人のようになれる」と信じることが出来なければ、単なる真似で終わってしまいます。
自分を信じることが出来なければ、どんな方法を試みたところで大きな効果を得ることは出来ないのです。
思考を現実化させるためには、自分を信じる気持ちが必要です。
望みを実現させるには、自分を信じる気持ちが必ず必要なんです。
自分を信じなければ、何も始まりません。
何をやっても、上手くいきません。
仮に上手くいったとしても、継続して成功し続けることは出来ません。
必ずどこかで躓(つまづ)きます。
必ず。
自分を信じるとは、つまり「自分と信頼関係を築くこと」。
良かったら、別の記事で自分自身との信頼関係の築き方についても話してますので、合わせてご参考にしていただければ嬉しいです。↓↓
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