自分の行動は自分の意思で決めている、誰もがそう思っています。
子供の頃なら周りの親や大人たちからやるべきことを言われ、それに従って行動していたと思います。
でもある程度大きくなれば、自分の行動に対して自分で責任も取れるようになり、就職や結婚などの大きな決断から日々のちょっとした生活パターンまで、自分の意思で行動を決めていくようになります。
あなたもそうですよね。
あなたが日々行なっている行動は、あなたの意思で選んで決めているんですよね。
でも実は、あなたの行動は誰かに操られているかもしれません…
イライラしたり落ち込んだり…なんで感情が乱れるの?
自分の思い通りにならないことや思わぬ事態が起こったりすると、つい焦ったりイライラしたりテンションが下がったりしてしまいますよね。
特に会社や家庭、何かの集まりといった人が集まるところに行くと、みんなそれぞれ自分の思いで意見を言ったり行動したりするものだから、よけい不満が出てきますよね。
そういった中で我慢してストレスを溜め込んだり、逆に不満を爆発させたり…
実はこういった不満には、ある共通点があります。
それは「全て他人が原因となって不満が起こっている」のです。
人間は、これから起こるであろう未来を常に予測しながら行動しています。
もちろん本能による行動もあります。
例えば暑くなったら勝手に汗が出るとか、眠くなったらあくびが出るとか。
でも僕らの自発的な行動というのは、基本的に先のことを予測しながら自分の行動を決め、結果を想像しながら行動に移しているのです。
例えばあなたに好きな人ができたとします。
もし具体的な相手がいるとしたら、その人を思い浮かべてみて下さい。
その人をいつも見てるうち、あなたの中に「あの人と付き合えたらいいな」という願望が出てきます。
付き合うためにはどうしたらいいか…
笑顔で挨拶してみる、おしゃれして相手の目を引く、LINEでつながる、食事やデートに誘ってみる…
好きな相手と付き合うという未来を夢見て、想像を膨らませながらいろいろ行動していきます。
つまり「あの人と付き合う」という未来を予測しながら、それをもとに行動を起こしているということですよね。
そして行動の結果、あなたは相手ととても親しくなることができました。
もう付き合う寸前です。
でも抱いていた期待の通りにはならず、なんと相手にあっさりとフラれてしまいました。
というかむしろ、気持ち悪がられてしまいました。
その時の気持ちってどうです?
かなりのショックですよね。
なぜこんなにもショックを受けるんだと思います?
それは
「自分の思い描いていた期待と、実際の現実に大きなギャップがあるから」です。
このギャップが大きければ大きいほど、そのショックも比例して大きくなるのです。
これが、最初から全く相手にもされてなかったらどうです?
フラれてしまっても、「あぁ、やっぱりね」みたいな感じでそこまでショックは受けませんよね。
なぜかというと、「どうせ付き合えないだろう」という予測と、「フラれてしまった」という現実の間にたいしたギャップが無いからです。
いわゆる「予想通りの結果」なわけですよね。
だからあまりショックを受けないのです。
あなたの行動の主導権は誰が握ってる?
人は常に未来を予測しながら行動しています。
期待通りの結果が得られればいいんですが、期待通りにいかない場合、例えば期待には全く届かない残念な結果になったり、逆に期待を大きく超えるような良い結果が出たりすると、それに比例するように感情も大きく揺れ動いてしまうのです。
このように自分の期待したような結果が得られない時に感情が大きく揺れ動いてしまうのは、それだけ他人への依存心が強いということなんです。
自分以外の人やモノに依存し、そういうものに自分の感情の動向を委ねてしまってるんです。
分かりやすく言えば、例えばあなたが友人から酷いことを言われたとします。
あなたには全く落ち度が無いにもかかわらず、あなたの人格を否定し貶めるような最低な言葉を投げつけられたとします。
これって猛烈に腹が立ちますよね。
人として許せないですよね。
この友人が心から謝ってくるか、今後きちんと態度を改めないと、おそらくあなたの気持ちはおさまらないでしょう。
でもここで落ち着いて考えてもらいたいのです。
相手がちゃんと反省しないと自分の怒りはおさまらない、つまりあなたの機嫌や態度は相手次第によって変わるということですよね。
それはつまり、相手に自分の感情の主導権を握られてるってことなんです。
もちろん僕らは常に外から何かしらの刺激を受け、その刺激に対しどう対処するかを考えることによって行動を決めています。
でもその行動を決めているのは、自分の心=感情です。
自分の感情の舵を他人に委ねてしまっては、自分の意思で自分の未来を選び取ることができなくなってしまいます。
他人に自分の感情の動向を委ねてしまってはダメなんです。
自分の行動の主導権は自分で握る!
僕らは常に、人間関係の中で生きています。
社会的な生活を送る限り、人間関係の存在しないとこなんてありません。
人間関係の中で生きる限り、思い通りにいかないことは必ず出てくるものです。
価値観や考え方もみんな違うわけだし、他人は自分の思うようになど動いてはくれません。
でもそれによって感情を乱され、自分の望まぬ行動を取り続けていては、あなたの人生にとってはマイナスでしかないのです。
他人に対する要求、「こうしてほしい、こうあってほしい」といった感情は、いったん脇に置いてください。
そして今自分の置かれている状況で、
「自分には今何ができるだろう、自分にとってのベストな行動とは何だろう」
と考えることに集中して下さい。
自分の感情はいったん脇に置いて冷静に状況を見る、感情と自分の置かれている状況や起きている事実を分けて考えるんです。
そして自分のやるべき行動に集中するんです。
それがあなたの人生にとって、きっとベストな生き方となります。
自分の行動の主導権は、いつでも自分で握りましょう!
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