残念ですが、正直さや誠実さだけでは人生も人間関係も成功できません…

自分の殻を破る方法

どうも、当ブログを運営している仁(じん)です。
僕は幼少期より人と接する事がとにかく苦手で、常に対人関係に悩みを抱えていました。そしてそれは、社会人になってからも変わることなく続いていました。

そんな僕が対人関係を克服するために手に入れたスキルの一つ、それは「誠実さ」です。周りのみんなから信頼してもらい自分の居場所を作るために、僕は誠実さを武器にしてこれまで戦ってきました。

スキルと言うと何だかテクニック臭いように感じますよね。確かに誠実さというのはその人の人間性そのものであり、上辺のテクニックなどではないかもしれません。ですが僕はその人間性そのものともいえる誠実さを、スキルとして磨き上げてきました。周囲と上手く人間関係を築けなかった僕には、誠実さを意識し、意図的に磨き上げ演出していくしか自分には生きる道が無かったわけです。

実はあまりこういった話はしたくないのですが、例えば本当は人間的にすごく良い人なのに、不器用だったり変に誤解されたりして悪く言われてしまったりする人がいますよね。自分の良さを上手く表現できない人って結構いると思うし、もったいないですよね。

人って、何かしらの技術や技や知識といったものに関しては努力して磨き上げて向上しようとするのに、「人間性」になると意外とありのままの自分で勝負しようとする人が多いように感じます。ただ素直で正直であればそれでいい、みたいな。

もちろん僕は素直さや正直さを否定しているわけではありません。むしろ、そういった要素は持っていることを前提とした話です。

僕は周囲のみんなから信頼を得るために、人間性そのものである誠実さをスキル化し、それに磨きをかけ意図的に演出することによって苦手な人間関係を乗り越えてきたわけですが、「誠実さをスキル化する」と言うと、僕が何か特殊なことをやっているように感じるかもしれませんね。ですが、僕は別に特別変わったことをしてきたわけではありません。人から誠実だと思ってもらうためにはどんなことが必要か?というのを考え、ただそれを徹底してきただけです。

例えば先ほど言った「素直さ」や「正直さ」というのも人から信頼してもらうための重要な要素の一つですよね。他にも「嘘をつかない」「人を騙さない」「人の意見や言葉は真剣に聞く」「相手の立場に立って物事を考えたり行動してあげる」「時間や約束を守る」「言い訳せず自分の非はきちんと認める」「責任から逃げようとしない」「言葉と行動を常に一致させる」「一度やると決めたことは必ずやり遂げる」「損得勘定抜きで自分が正しいと思うことを貫き通す」などなど、誠実さという名の信頼を得るための方法はたくさんあります。後はそれをどれだけ徹底させることが出来るか、そしてその姿や行動をどれだけ周りに示していけるか、です。

 

…と、ここまで誠実さについて長々と語ってきましたが、実は過去の僕は、いくら誠実さのスキルを磨いてレベルを上げても、対人関係において満足のいくポジションを得ることは出来ませんでした。

とは言っても周囲のみんなからは信頼され、それなりに良好な人間関係を築くことは出来ました。職場でもそれなりに重要な仕事を任されるようにもなりました。でも、扱いはいつも「ただのいい人」。信頼はされているんだけど、どこか重要視されていない。居ると助かるけど、必ずしも必要とされているわけではない。可もなく不可もない、そんな無難な存在。

「これだけ努力しているのに、まだ努力が足りないのか?誠実さでは、絶対誰にも負けないはず。なのになぜその他多数のような扱いしかしてもらえないんだ。いつも周りから必要とされているアイツと僕とでは、一体何が違うんだ?能力的には周りの人間にだって決して負けないはず。今の僕に必要なものは、一体何なんだ?」

自問自答を繰り返した結果、僕はある答えにたどり着きました。今の僕に足りない決定的なもの、それにようやく気付くことが出来ました。その答えについて、これから話していきます。

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僕に足りなかったもの

と言うことで、僕に足りなかったものは一体何だったのか?

いきなり答えを言いますが、それは「人間的魅力」です。当時の僕は、人としての魅力そのものが圧倒的に少なかった。だから誰にも注目されない。誰からも興味を持ってもらえない。どんなに頑張っても、周りから重要視されなかったのです。

話は変わりますが、例えば連載物のドラマや漫画ってありますよね。それで、人気のある連載物って、なぜ人気が維持できるのだと思います?その理由はいろいろあると思いますが、大きな理由の一つとして「視聴者や読者の想像を裏切る展開がちりばめられている」ということがあります。

例えば、結末やストーリーが全て分かっているドラマや漫画を見て、面白いですか?ドキドキ、ハラハラしますか?あまりしませんよね。例えばもう結末が分かっている推理小説を読んで、興味を惹かれますか?面白くもなんともありませんよね。

かつての僕は、周囲の人たちから信頼されたいがために、常に相手の望む通りの行動や発言ばかりをしてきました。相手を不安にさせないために、常に相手の予測を超えないような、相手の予測の範囲内の行動ばかりをするよう気を付けてきました。

そんな僕を見て、おそらく周囲の人間は「コイツに対しては、安心して心を許せるな。気を抜いて油断しても大丈夫な相手だな。」そう感じていたと思います。だから、周囲との摩擦も、この時は正直言ってほぼありませんでした。

でもこれって見方を変えると、相手にとってみれば僕はある意味ただの「退屈な存在」なんですね。一緒に居てもハラハラドキドキしない。常にこちらの予測通りの行動しかしない。まるで感情を動かされない相手。つまり当時の僕は周りの人間にとって、空気のような存在だったわけです。当時の僕は、いわゆる真面目だけが取り柄の「ただのいい人」「周囲にとって都合よく動いてくれる便利なだけの人間」でしかなかったということ。そのことに僕は長い間、気づくことが出来ませんでした。

例えばこれが恋愛でも、やはり同じくそうだったりします。モテる人間って、真面目なタイプより、ちょっと悪そうなタイプやどこか影のあるタイプの人が多くないですか?学生時代でも、勉強だけが取り柄の真面目で正直な男より、スポーツが得意なヤンチャタイプの男や不良っぽい男の方がモテていませんでしたか?または女の子でも、ただの真面目な子より小悪魔的な雰囲気を持っている子や、または明るい笑顔で相手の懐に平気で踏み込んでくるような子の方が、きっとモテていたと思います。

こういった人たちに共通するもの、それは「こちらの思うようにならない存在」ということ。つまり、こちらの予測を常に上回ってくる、こちらに都合よくコントロール出来ない相手ということ。

常に予測の範囲内のことしかしない人間は、相手に対し安心と同時に退屈を与えます。逆に相手の予測の範囲を超える人間は、相手にある種の不安を与えると同時に強い魅力を感じさせることが出来る。

僕の座右の銘の1つに「相手の期待には大いに答えろ。でも相手の予測は常に裏切り続けろ。」というものがあります。周りが僕を頼って来たなら、その期待には全力で答える。でも、常に周りの予測を上回り続ける存在であり続ける。いわば「頼りになるんだけど、でも何が飛び出してくるか分からないようなおもちゃ箱のような人」を僕は常に目指し続けています。

 

周囲と良好な人間関係を築くためには、誠実さは最重要とも言える大切な要素です。でも誠実さだけでは、周りから信頼を得ることは出来ても、周りから求められる存在にまでなることは出来ない。もしあなたが周りから求められるような強い存在感を発したいのであれば、誠実さという土台の上に人間的魅力を積み重ねるのです。

例えばあなたの身近に、魅力的だと感じる人はいませんか?もしいなければ、芸能人やアーティストでもいいです。その人たちのことを、なぜ魅力的だと感じるのか?その人と自分は、一体何が違うのか?どうすれば、その人の様に魅力的な人間になれるのか?
自分が魅力的だと感じる人のことを、ストーカーになったつもりで観察してみてください。

相手のことを「魅力的だ」と感じるのは、その相手がこちらの想像を超える存在だからです。自分の想像を超える言葉・行動・発想・振る舞い・価値観・感覚をその相手が持っているからこそ「すごい」「面白い」と感じる。予測不能なことをするから、その人のことが気になって目が離せなくなる。魅力的な人は、いい意味で相手の予測を裏切れる、そして自分が周りと違うという事を恐れない。

つまり、「周囲の予測を上回る(裏切る)ことにより、そこに周囲との違いが生まれ、その違いがその人独自の魅力となる。そしてその魅力に周囲は惹きつけられ、その世界観に知らず知らずのうちに巻き込まれていく。」これが、人が人に感じる魅力のカラクリです。

「和して同ぜず」という言葉がありますが、多くの人から魅力的だと言われる人は、周囲との調和を大切にしながらも、周りと違う事を決して恐れない。人の意見や考えを最大限に尊重しながらも、自分の意見もハッキリと主張する。そこに変な遠慮は無い。

自分の中に揺るぎない信念を持ち、どんな時もその信念を基準にして生きる。周囲の意見に安易に同調したり影響を受けたりすることなく、自分の人生は常に自分基準で生きる。

ということで、僕と一緒に魅力的な人間を目指していきましょう!

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