こちらの言う事を聞いてくれない人。
いつもこちらの意見に反論したり否定的なことを言ってくる人。
こういった人が身近にいると、正直しんどいですよね。
また、そういった相手が上司や同僚・お客さんだったりすると、説得するのにホント苦労してしまいます。
あなたの周りにもこういった人、いませんか?
職場、学校、友人、家庭、近所…
残念ながら、こういう人はどこに行っても必ずいるものです。
ということで今回は、話を聞かない人・否定してくる相手に対し、こちらの話を聞いてもらう方法、こちらの望むように動いてもらう方法について、僕が普段よくやっているコツを話しようと思います。
これを使えば、分かり合えない相手・対立する相手とも、自然と協力し合える関係を築くことも出来るようになります。
ぜひ試してみてください。
発言を受け入れてもらえる人、受け入れてもらえない人
人と意見がぶつかった時、反論されたり対立した時、または相手がこちらの話に聞く耳を持たない時など、僕らは自分の意見や考えを通そうと必死になって相手を説得しようとします。
場合によっては力づくで相手をねじ伏せ、打ち負かそうとさえしてしまいます。
あなたにもそういった経験ありませんか?
対立した相手を言葉や理屈で説き伏せたり、または逆に無理矢理説得されたり。
その時のことやその時の相手の様子、自分の気持ちなんかを、今ちょっと思い出してみて下さい。
……
……思い出してもらえました?
そしてその後、状況はどうなりました?
ものごとはスムーズに進みましたか?
お互い気持ちよく協力し合えましたか?
おそらく、相手との間にわだかまりが残ってしまったり、相手との関係がギクシャクしてしまったりしたんじゃないでしょうか。
もし、仮にこちらの言ってることが正しく議論に勝つことが出来たとしても、相手はこちらの思うように動いてはくれないものです。
なぜかというと、人間は感情の生き物だからです。
自分の意見や考え・言葉には、必ずと言っていいほど感情が込められています。
自分と相手の考えや意見がぶつかると、どうしても”わだかまり”が出来てしまうのです。
じゃあ人と人は意見が分かれた時、話し合いでは解決出来ないってことになってしまいますよね。
でも中には上手く相手を説得し、その後も相手に気持ち良く協力してもらえることの出来るような人もいます。
一体何が違うんでしょうか。
相手を説得しようとするほど、説得出来ない
相手を上手く説得できない。
こちらの言い分を聞いてもらえない。
相手と分かり合えない。
なぜ上手くいかないのか、それは相手を説得しようとするからです。
説得しようとするから、上手くいかなくなってしまうんです。
…すみません、
ちょっと意味が分かんないですね。
何が言いたいのかというと、自分の意見を聞いてもらいたい、受け入れてもらいたいのであれば、言葉や理屈で相手を説得するのではなくて、相手の気持ちを納得させなければならないのです。
人は理屈で理解出来ても感情面で納得出来なければ、こちらの期待するようには動いてくれないのです。
頭で理解できても、心が付いてきてなければダメなんです。
だから相手を理論で説得するのではなく、気持ちの上で納得させることが大事なのです。
人は相手の言うことに対し気持ち(心)が納得すると、相手の言い分を聞くだけでなく、相手に対し協力的にすらなっていくのです。
では自分の意見や発言を相手に心から納得してもらい、こちらの言う事を聞いてもらうためにはどうすればいいのでしょうか?
まず最初に言っておきますが、相手を心から納得させるには、言葉や理屈だけでは無理なんです。
そもそも「納得する」とは、思考や理論などのいわゆる「理性」ではなく、「感情」の問題なんです。
例えばあなたが大っ嫌いな人と意見がぶつかった時、仮に相手の意見が正しかったとして、あなたはそれを抵抗無くすんなりと受け入れることが出来ますか?
もし出来るのであれば、あなたは素晴らしいです。
人というのは、自分の大嫌いな人が相手だと、その人がいくら正しいことを言ってきても、納得するどころか耳に入れることすら不快に感じる、受け入れるどころかむしろその相手のあら探しや揚げ足を取ることなどを無意識に考えてしまうのです。
つまり相手から嫌われていたり信頼してもらえてない状態だと、いくら正しいことを言ったところで聞き入れてもらえないのです。
いくら相手のためを思って言っても、逆効果となってしまうのです。
逆に相手からの信頼があると、相手はこちらの言動を好意的に受け止め、勝手に良い意味に解釈しようとしてくれます。
つまり相手からの信頼を得ていれば、それだけ相手に納得してもらえやすくなる、意見がぶつかっても相手の説得が簡単に出来るようになるのです。
相手と信頼関係が築けていると、相手がこちらの望むように動いてくれやすくなる、つまり自分を取り巻く状況や現実を自分の望む方向へと変えていくことさえも可能になってくるのです。
ということで、これからは周囲からの信頼が得られるように頑張っていきましょう!!
以上で今回の話は終わりです。
否定は否定、肯定は肯定で返される
…というのは冗談で、周囲からの信頼を得るために普段僕が心掛けていることを、ひとつ話します。
僕が心掛けている事、それは「相手の言葉を肯定して返す」というものです。
相手と自分の意見が違った時、相手の考えを否定して自分の考えを押し通すのではなく、相手の考えを肯定しながらも自分の考えも相手にきちんと示すのです。
例えば仕事を進める上で最も大切なこと、それは「社員同士の信頼関係」だとあなたは思ってるとします。
それに対し相手は、「仕事の段取り」こそ最も大切だと思ってるとします。
それについて相手と議論になった時、
例①
相手 「仕事をする上で一番大切なのはやっぱり段取りだよね。」
あなた「いや、社員同士の信頼関係でしょ。」
相手 「お前分かってないね。段取りが狂ったら仕事も進まなくなるし、それによってお客さんにも迷惑がかかるだろ。段取りが一番だよ!」
あなた「いやいや、信頼関係が無ければお互いの連携も取れないし、まずは信頼関係をきちんと築かないと。」
これではいつまで経っても平行線のままですよね。
そこで僕は次のようにします。
例②
相手 「仕事をする上で一番大切なのはやっぱり段取りだよね。」
僕 「うん、そうだよね。確かに段取りは仕事を進めていく上で外せない大切なポイントだよね。あと社員同士の信頼関係ってのもやっぱり大切だよね。」
相手 「信頼関係? なるほど、それも確かに大切なことだね。」
僕 「社員同士が連携を取りながら、段取り良く仕事を進めていくってのはホント大事だよ。」
相手 「うん、確かにそうだね。」
このように相手の発言や考えを肯定で返しながら、自分の意見も織り交ぜていきます。
人というのは、自分の考えを認めてもらえると安心するものです。
特に他人の言うことを聞かない人というのは、「自分のことを分かってもらいたい、認めてもらいたい」という思いが人一倍強いことが多いものです。
だから相手の発言を肯定してあげると、相手はこちらに対し心を開き話を聞いてくれやすくなる、より信頼してくれやすくなるのです。
あなたはどうですか?
相手の意見を否定したり、相手の発言を途中で遮って自分の意見を押し通そうとしたりすることはありませんか?
まずは相手の発言を最後まできちんと聞いてあげ、肯定してあげましょう。
すると相手も自然とこちらの意見を受け入れてくれやすくなり、例え意見がぶつかっても相手を説得しやすくなるのです。
人というのは否定に対しては否定で返し、肯定に対しては肯定で返してくるものです。
つまり相手を否定すればするほど、自分の意見が通りにくくなる。
逆に肯定してあげると、自分の意見も通りやすくなるのです。
人間関係は複雑であり、実はシンプルでもあります。
相手をよく観察し、
「相手は今どのように感じているんだろう」
「自分が相手の立場だったらどう思うだろう」
と想像することにより、自ずと答えは見えてくるものです。
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