ワガママな人を見て、あなたはどう思う?
「自己中心的で身勝手な人間」
「周りのことを考えない幼稚な人間」
「我慢を知らない、大人気(おとなげ)ない人間」
ワガママな人に対し、そんな印象を持っているのではないだろうか。
ワガママ=悪いこと?
そう、ワガママとは精神的未熟さの表れであり、大人として恥ずべきこと。だから子供のうちから我慢することを覚えていかなければならない。
つまり僕らは子供の頃から、”ワガママ=悪いこと”として教えられてきた。この社会で生きる限り、ワガママは許されないし、許してはいけない。そうやって僕らは、子供の頃から自分を抑え込むことを当然のこととして覚えてきた。
ここで、「ワガママ」とは一体何なのか改めて考えてみたい。
ワガママに生きる、ワガママに振る舞う、これは一体どんな状態を指すのか?
ワガママとは、漢字では「我儘」と書く。
それぞれの漢字の意味は、
・我⇒自分のこと
・儘⇒成り行きに従うこと、思い通りであること
という意味だ。
つまりワガママ(我儘)とは、自分の思うままに生きることであり、自分に正直に生きるということ。
ここで、あなたの子供時代のことをちょっと思い出してほしい。
あなたも子供の頃に家庭や学校・近所などで、一度や二度は「ワガママを言うな(するな)」と、大人から叱られたことがあるんじゃないだろうか。
その時のことを、思い出してくれ。
あなたを叱った大人、その大人はあなたが自分の思うままに行動したことに対して叱ったのだろうか?
違うはずだ。
あなたの取った行動が、結果的に周りに迷惑をかけた、もしくは迷惑をかける可能性があるから、そのことに気づかせるために叱ったはずだ。
子供というのは大人に比べて視野が狭いうえに、経験も当然少ない。周りを見ず、周りのことをよく考えずに、行動してしまうこともよくある。
だから自分の思うままに取った行動が、結果的に周りに迷惑をかけてしまうことも多い。
子供が何でもかんでもワガママに生きていたら、それこそ大変なことになる。
でもよく考えてみてくれ。
この記事を読んでいるあなたは、子供だろうか?
もしかすると小学生が読んでくれているかもしれないが、おそらくあなたはもう大人のはずだ。子供の時とは、明らかに状況は違う。
僕ら大人には、子供には持ち得ない広い視野、豊富な経験がある。
自分を取り巻く状況を把握し、相手を尊重し思いやることも出来る。
つまり僕ら大人は、周囲に迷惑をかけることなく自分の思うままに生きる知恵を持っているはず。
ということは、ワガママに生きてはいけない理由はどこにもない。
でも僕ら大人は、ワガママに生きるのはいけないことだと心のどこかで思い込んでいる。
なぜなら子供の頃から「ワガママ=悪いこと」だと刷り込まれてきたからだ。物心ついた頃から、そのように繰り返し思い込まされてきたからだ。
いい加減、この洗脳から抜け出そうではないか。
ワガママがいけないのは、「自分の身勝手な行動で人に迷惑をかけるな」ということであって、「自分の感情や思いを抑えろ」ということでは決してない。
でも多くの人が「ワガママをしない=自分の感情や思いを抑えること」だと勘違いしている。
だから自分を見失うんだ。
だから自分が何をしたいのかさえ分からなくなるんだ。
だから自己主張さえも出来なくなってしまうんだ。
もっともっと、ワガママに生きろ。
もうあなたは大人であり、周囲に対して子供の時と同じようなレベルの迷惑のかけ方なんて、まずしないはずだ。
何をそんなに遠慮している?
もっと自由に、もっと好きなように生きてもいいんだぞ。
最低限度のルールを守り、最低限度の気遣いさえ出来ていれば、後はあなたの自由だ。自分の行動に対し全て自分で責任を取る覚悟さえ決まれば、あなたはあなたの人生を自由に生きられる。
もっと自由に、もっとわがままに、もっと自分に正直に生きるんだ。
きっと人生が、何倍も楽しくなるぞ。
メッセージ