子育て⑲:我が子を精神的に自立させる最短の道とは?自分の意見を持ち自己表現の出来る子に育てる方法。

仁の子育て論

子供ってほんと、あっという間に成長しますよね。この間まで赤ちゃんだったのが、気づけば小学校、中学校、高校と、どんどん成長していきます。

でも体は成長しても、心の成長は子供によってかなり個人差やムラが出てくるものです。僕ら親がいつまでも子供の面倒を見てあげられればいいんですが、もちろんそういうわけにはいきませんよね。いつかは自立し、自分の足で歩いて行かなければならない時が当然やって来ます。

でも心の成長って、なかなか思うようにいかないものです。

ということで今回は、「子供を精神的に自立させるための最短の方法」について、僕なりの考えを話していこうと思います。

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子供を精神的に自立させるために必要な事

子供を精神的に自立させるために実際に僕がやっていること、それは「子供を、一人の独立した人格・意思を持つ人間として扱うこと」です。

「な~んだ、そんなことか」って思いました?
これ、出来てるようで意外と多くの親や大人が出来てないものなんです。

子供は大人に比べ、当然のことながら知識も経験も未熟です。様々なルールや常識も知りません。だから僕ら親や大人は、つい子供を “子供扱い” してしまいます。
「どうせ分かってないんだから」
「どうせ出来なんだから」
そういう前提で子供に接してしまいます。

子供だから失敗もたくさんするし、間違いもたくさんします。だから親や大人がちゃんと見守り、フォローをしてあげないといけません。当然ですが大人と全く同じ扱いをするわけにはいきませんし、大人と同じように責任を負わせるわけにもいきません。

でも子供扱いすればするほど、実は子供の精神的自立はどんどん遅れていきます。だから子供に対し、「子供扱い」するのでもなく、「大人扱い」するのでもなく、「一人の独立した人格・意思を持つ人間」として扱うのです。

 

例えば子供に何か意見を求めても、なかなか大人が期待するような意見は返ってきませんよね。見当外れなことや、非現実的なことを平気で言ってきます。

でもそこで、
「いやいや、それはおかしいよ」
「そんなこと、無理に決まってるだろ」
「お前に聞いた私が間違ってた」
「お前は私(親)の言うことだけを聞いてればいいんだ」

このように子供の考えを否定したり、無視したり、バッサリ切り捨ててしまうと、子供は自分の考えに自信が持てなくなります。「自分の考えや判断はどうせ間違っているんだから、いくら考えても仕方がない。」そうやって子供は自分で考えることをしなくなり、いわゆる “指示待ち人間” となっていきます。

だから子供の考えがどんなものであろうと、
「なるほど、そういう考え方もあるね」
「その考え、面白いね」
といったように、まずは一度きちんと受け止め、子供の意見や考えを認めてあげることが大切なのです。子供を「未熟で不完全な存在」として見下して扱うのではなく、僕ら親と同じ「独立した人格を持つ一人の人間」として、相手(子供)のことを認めコミュニケーションをとっていくことが、自立を促すこととなるのです。

親が子供の考えを認め受け入れてあげると、子供は「自分の考えは正しいんだ」と自分の考えを信頼できるようになります。自分の考えに自信が持てるようになります。そして自分の考えに自信が持てれば持てるほど、自分の考えで判断や決断が出来るようになっていきます。自分の意思や意見を持ち、それを言葉にして表現できるようになる、自己主張の出来る人間になっていくのです。

 

僕は何かあれば、その度に子供の意見を聞くようにしてます。
「○○(子供の名前)は、どう思う?」
「○○(子供の名前)だったら、どうする?」
子供の考えを聞き、いつも子供の意見を参考にさせてもらっています。

僕と子供は生きてきた年数も違えば、知識や経験の量も全く違います。でも、人間としての価値は変わらない。僕と子供はどんな時も常に、人間としては対等の関係を築いています。

子供を「子供扱い」するのでもなく、「大人扱い」するのでもなく、「一人の独立した人格・意思を持つ人間」として扱うことこそが、結局は子供を精神的に自立させるための最短の道となるのです。

 

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