同じ仕事、同じ会社、同じ職種、同じような環境…
条件が同じであるにもかかわらず、人の成長って差がありますよね。
どんどん成長する人もいれば、逆に何年経っても成長が見られない人もいる。
なぜ人によって差が出てくるのか?
みるみる成長し結果を出していく人と、いつまで経っても変わらない人。
実は、「あるもの」を持っているかどうかで、人の成長速度は全く変わってくるのです。
いつまで経っても成長しない人・進歩しない人は、「あるもの」を持っていない。
あなたが社会人であるなら、どんな職場でどんな仕事をしていようと、これを持っていなければ、この先どんな職場でどんな仕事をしたとしても、活躍することはきっと出来ない。
今回は社会人であるあなたが、今後あなたの能力を最大限発揮し活躍していくために必要な「あるもの」について、話していきます。
人の成長を左右する”あるもの”とは…?
成長し続けていく人と、いつまで経っても変わらない人。
この両者を分けるものは、一体何か?
才能?
センス?
いいえ、違います。
やっている仕事が好きか嫌いか?
いいえ、それも違います。
「好きこそものの上手なれ」と言う通り、確かに好きなことであれば情熱を注ぎますし、イヤイヤやるよりはよっぽど成長出来るかもしれません。
でも単に”好き”というだけでは、成長に限界がある。
いわゆる”趣味レベル”の域を脱することは出来ない。
自分の才能を最大限発揮し成長・進化していくために、無くてはならないもの。
それは「プロ意識」です。
どれだけプロ意識を持って仕事をしているかによって、その人間の成長速度は全く変わってくるのです。
プロとは、お金をもらって仕事をする全ての人。
自分の仕事の対価としてお金をもらうということは、そこに”仕事の完成度に対する責任”が生まれる。
つまりプロとは、自分の仕事に対し常に責任を負う覚悟を持った人間のこと。
そして、自分の仕事が周りの人に対しどれだけの価値を提供出来ているかによって、その仕事での自分の存在意義も自ずと決まる。
だから仕事をする時は、常に自分のプライドをかける。
だから細かいことも気になるし、シビアにもなる。
こだわりも出てくる。
こういう話をすると、会社勤めのサラリーマンの人などは「俺には関係ない話だな」と思うかもしれません。
プロと言えば、例えばプロのスポーツ選手や芸術家、職人、または投資家や資格を持った人間なんかを思い浮かべるかもしれません。
でもこの話は、何らかの方法で収入を得ている人全てに当てはまること。
自分の労働を提供することによって何らかの対価(お金)をもらえば、その時点であなたはプロなんです。
公務員であっても、例外ではありません。
会社勤めのサラリーマンと言えば、その収入は給料として毎月会社から支給されます。
会社から雇われ、会社の指示に従って働く。
そしてその対価として、毎月給料が会社から支給される。
すると、まるで会社に養ってもらってるかのような感覚に陥ります。
でもその感覚、完全に間違っています。
サラリーマンである僕らに給料を出してくれているのは、会社ではない。
お客さんです。
会社ではなく、お客さんが僕らに給料を出してくれているのです。
だって、お客さんがいなければ、どんな仕事・どんな商売も成り立ちませんから。
事務や経理の仕事も、同じくそう。
前提としてお客さんがいなければ、事務も経理も必要ない。
存在価値さえも失ってしまう。
お客さんがいて初めて、全ての仕事が成り立つ。
つまりどんな業種・どんな仕事をしていようと、僕らに給料を出してくれているのは常にお客さん。
会社や経営者ではなく、お客さんなんです。
同じサラリーマンでも、どんどん成長していく人がいる。
なぜ成長するのか?
それは強いプロ意識を持って仕事をしているから。
そしてプロ意識のある人間は、社長や上司・雇い主ではなく、お客さんの方を向いて仕事をしている。
「どうすれば、お客さんの満足度をあげられるか?」
「どうすれば、より高い価値をお客さんに提供できるか?」
そうやってお客さんのことを考え、知恵やスキルを磨いていくから、嫌でも成長していく。
逆に同じサラリーマンでもプロ意識の無い人間は、お客さんではなく会社の社長や上司・雇い主ばかりを見ながら仕事をする。
そういった人間が身に付けられるもの、それは単に上手く立ち回る方法だけ。
お客さんのことを考えず自己保身ばかりを考える人間に、人として、社会人として、成長することはない。
ということで今日からあなたも、仕事をする時は常に「自分はプロなんだ」ということを強く意識してください。
たとえあなたがまだ新人であろうと、労働によって何らかの対価を受け取っているのなら、あなたはもう立派なプロです。
そしてあなたに対価を支払っている相手、あなたに給料を出している相手は、会社ではなく常にお客さん。
あなたは会社のためではなく、お客さんのために仕事をしている。
お客さんの満足度を上げるため、お客さんにより大きな価値を提供するために、あなたは働いているのです。
そしてプロ意識が強くなればなるほど、仕事に対し”こだわり”が出てくる。
すると、こだわりを持つがゆえに周りとの摩擦も生じてくる。
同じようにこだわりの強い人間との衝突や、逆に意識の低い人間があなたについてこられなくなるといった現象も起こってくる。
いろんな不具合が出てくる。
でも僕の見る限り、こだわりを持つ人間の方が確実に成長する。
こだわりといっても、もちろんおかしなこだわりを持つと、自分の首を絞めるばかりか周りの人間も振り回してしまいます。
気を付けなければいけないのは、「こだわる」と「意固地になる」を勘違いしないこと。
「こだわる」とは、突き詰めるということ。
何事も妥協せず、とことん追求する。
より高いレベル・完成度を目指していく。
だから当然、成長していく。
対して「意固地になる」とは、単に意地を張ること。
片意地を張った頑固者になるだけ。
成長出来ないばかりか、周りとの人間関係さえも壊してしまいます。
プロ意識は、その人間の中にこだわりを作り出す。
そしてこだわりは、粘り強さを生み出す。
プロ意識が無い人間は、少しでも上手くいかないことがあると、すぐ諦める。
仕事に対する高い完成度など求めていない、お客さんの満足度など考えていない、だから上手くいかなくても別に気にならない。
だから粘り強さなど、まるで無い。
でもプロ意識が強い人間は、諦めが悪い。
上手くいかないことがあっても、引き下がらない。
・出来ない→諦める
とはならず、
・出来ない→なぜ出来ない?どうすれば出来る?何か他に良い方法は無いか?
そうやって考えていく。
高い完成度・高い満足度を目指し、自分が納得できるまで粘り続ける。
プロ意識とは、一言で表すと「責任感の強さ」。
自分はプロであり、プロとして仕事をする限り、全ての責任を負う覚悟を持って仕事に臨む。
責任を負うということは、当然ですが言い訳をしないということ。
自分の関わる仕事で失敗があっても、他人のせいにしない、言い逃れをしない。
つまり逃げることが出来ない。
後ろに下がることが出来ない。
ということは、もう前に進むしかない。
よく政治家のお偉いさんなんかが責任を取って辞任するとか言いますが、あれは結局責任を取りきれないから逃げ出しているに過ぎない。
責任を取っているわけでは、決してない。
責任を放り出して、逃げ出しただけ。
彼らはプロ失格です。
責任感は、人を一回りも二回りも大きく成長させる。
プロとして責任感を持って仕事をし始めると、成長スピードがまるで変わってくる。
よく、社内で昇進したり重要な役職に就いた人間が、みるみる成長していくことがあります。
なぜ急に成長するのかというと、責任あるポストに就いたから。
重要なポジションに就くことによって責任感を持って仕事をせざるを得ない状況に追い込まれたからです。
もし、これまでのあなたがプロ意識を全く持たずに仕事をしてきたのなら、今後プロ意識を持つことによってあなたの成長はどんどん加速していきます。
プロ意識は、社会人としてのあなたの人生に革命をもたらします。
モチベーションの次元そのものが、変わります。
あなたはプロ。
世の中に価値を提供し、その対価(お金)をもらうプロです。
どれだけプロ意識を持って仕事が出来るかによって、あなたの人生のクオリティが大きく変わることとなります。
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