ただのマネでは変われない!あなたの人生を激変させるモデリングの極意を伝授します

自分の殻を破る方法

仕事もプライベートも人間関係も全て上手くいかず、人生の迷子状態だった昔の僕を変える大きな原動力となってくれたのが、モデリングというスキルです。このモデリングのお陰で、臆病者で自己肯定感の低かった自分を変えるきっかけを、僕は得ることが出来ました。

とは言っても、僕は最初このモデリングというものを正しく理解していなかったため、思うような結果が全く出せずにいました。

今回は僕自身の実例も交えながら、モデリングの正しいやり方について話していこうと思います。

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モデリングとは?

モデリングとは一言で言うと、自分が憧れる人や尊敬する人の行動や言葉の使い方などを具体的にマネすることにより、その人と同じ結果や現実を最短最速で手に入れるスキルのこと。成功するためには、実際に成功している人のマネをするのがやっぱり一番の近道になりますからね。

でも実は、僕らは産まれたその時からこの「モデリングのスキル」をみんな使っています。例えば子供の頃は周りの大人や友達のマネをしながらいろんなことを身に付け覚えていくし、社会人になってからも最初は上司や先輩のやり方を見てマネしながら仕事を覚えたはず。スポーツだって最初はまず指導者や他の人がプレイする姿を見てやり方を覚えたはずだし、人との接し方なんかも知らず知らずのうちに親や周りの人間をお手本にしながら身に付けたはず。僕のこのブログのデザインや文章だって、元々は他の誰かのブログをお手本にしながら作っています。

みんな子供の頃から無意識にモデリングのスキルを使いながら生きてきているわけです。ただ、やっぱり良い見本もあれば悪い見本もありますよね。だから人生を成功に導くためには、成功するための良い見本を見極めてモデリングしていく必要があります。

しかしいくら良い手本を見つけてモデリングしたとしても、モデリングの本質を理解していなければ自分の望む結果や現実を手に入れることは出来ないのです。

モデリングの極意

僕が若かりし頃に入社した、とある会社の話です。

この会社は複数の都道府県に展開している規模の大きな会社だったのですが、売り上げ至上主義の、勤務体系も給与面もかなりデタラメなブラック会社でした。この会社に僕は何やかんやで7年以上在籍をしたのですが、この会社に入社した時K・Sさんという先輩が僕の教育係として付いてくれました。

それでこのK・Sさんという人がかなり出来る人で、みんなが売ってこられない高額商品も毎回バンバン売ってくる、しかもお客さんの満足度も高くクレームも無いという、まさに会社のナンバーワンと呼ぶに相応しい人でした。

会社に入ったばかりの新人時代に全くと言っていいほど結果の出せなかった当時の僕は、K・Sさんを先生と仰ぎ、ひたすらK・Sさんにへばりついて勉強させてもらいました。

「毎回毎回あんな高額商品を、K・Sさんは一体どんなトークで売ってきているんだ?どんなトークを展開したら、あんなにお客さんと仲良くなれるんだ?」
僕はひたすらK・Sさんをストーカー並みに観察し続けました。K・Sさんの背後にベッタリくっついて、その言動の全てを吸収し続けました。

その結果、気づくと僕はK・Sさんの100%コピーが出来るまでになっていました。K・Sさんの話し方、話す言葉、話すタイミング、または動きや姿勢や表情など、尊敬するK・Sさんと全く同じことが出来るようになっていたのです。

その結果、僕の売り上げは急上昇し、K・Sさんとナンバーワン争いを繰り広げる…はずだったんですが、僕の売り上げは少ししか上がりませんでした。ついでにお客さんからの評価も、思うようには上がりませんでした。

そんな僕を見たK・Sさんに、「何やってんだ。これまで散々俺のやり方を見てきたんだから、お前なら俺と全く同じことが出来るだろ?俺と同じ売り方をしてみろ。必ず売り上げが上がるはずだから。」そう言われました。

僕はほぼ100%完璧にK・Sさんのコピーが出来る。でも僕は、それをしなかった。いや、やろうと思っても出来なかったのです。
ではなぜ出来なかったのか?それは怖かったからです。K・Sさんみたいに高額商品を売ることが。

「高額商品を販売すれば、もしかするとお客さんに”高いものを売りつけられた、ぼったくられた”と思われるかもしれない。そうするとクレームになるかもしれないし、お客さんとの信頼関係も崩れてしまうかもしれない。もし高額商品を無理して売ってクレームなんかが出たら、果たして僕に対応しきれるだろうか?いやいや、そんな危ない橋を渡るなんて僕には怖くてできない。やっぱり今まで通り安い商品を勧めて無難にやり過ごそう。」

当時の僕はK・Sさんの完璧なコピーが出来ていたのですが、でも僕がコピーしていたのは話し方や使う言葉や商品の魅せ方といった表面上の部分だけだったのです。

K・Sさんが毎回あれだけ高額商品を売ってくることが出来ていたのは、実はK・Sさんのトークが優れていたからではありません。実際K・Sさんは、思ったほど口は上手ではありませんでした。でも毎回高額商品を売ってきて、なおかつお客さんとも仲良くなっている。

K・Sさんの優れた点、そして僕とK・Sさんとの決定的な違い。それはどんな相手であっても全く怯まず自信を持って高額商品を勧めることの出来るメンタルの強さ。そしてそのメンタルを支える揺るがぬ信念。またはどんな状況でも決して希望を失わない楽観的な思考回路。相手の心理を読み、言葉や態度を柔軟に変化させられる対応力。どんな時も冷静で最適な判断を下せる感情コントロール…そういった内面の部分だったのです。
話し方や商品の売り方というのはそっくりでも、僕とK・Sさんの内面はまるで違う。似ても似つかないものだったのです。

いくら表面上を似せても、それだけではその人間と同じような結果を得ることは出来ません。僕がモデリングすべきだったのは、K・Sさんの話し方や表面上の行動ではなく、K・Sさんの内面部分だったのです。

例えば当時の僕は、高額商品を売ることに対していつも罪悪感を感じていました。「このお客さんにとって、こんなに高い商品が果たして必要なのだろうか?会社の売り上げを上げるために、お客さんに無駄なお金を使わせてしまっているのではないだろうか?」こんな事ばかりを考えていました。だから発する言葉も自然と弱々しく自信無さげな感じになり、その様子を見たお客さんも「おいおい、この担当者は大丈夫か?」と不安を感じ、ますます信頼関係が築けなくなる。

それに対しK・Sさんは、「この商品は高額だけど、こんなに良い商品はなかなか無いから、きっとお客さんにも喜んでもらえるぞ!」いつもこんな感じです。だから自然と声も態度も自信に満ち溢れたものになり、お客さんにも安心して任せてもらえるようになる。また商品を売った後も、「お買い上げいただいた商品はどうです?ねっ、すごくいいでしょ?」こんな感じで、自信満々で買っていただいた商品に価値を感じていただけるような言葉がけをして、商品の価値をさらに上げていく。

自分が尊敬する人や目指している人になるためには、その人の行動や話し方といった部分をマネするのも方法の一つですが、その人と同じような結果・同じような現実を生きたいのであれば、その言葉や態度を作り出す元となっているその人の価値観や信念、感覚、思考回路、セルフイメージ、自己評価、人生観、世界観…そういった目に見えない内面部分にまで踏み込んでモデリングしていかなければならないのです。自分の価値観や考え方を一旦手放し、まさに完全にその人に成りきって人生を生きる。その人の価値観や信念や考え方を使って自分の人生を生きていく。そこまでして初めてその人と同じ現実、つまり自分の望む現実を手に入れることが出来るようになるのです。これがモデリングの本質であり、極意です。

モデリングとは、ある意味自分のこれまでの生き方を捨てて他人の人生を生きることでもあります。この考えに抵抗を感じるのであれば、モデリングなどせずに自分の考えで生きればいいと思います。でも、今の自分では人生の壁を乗り越えられないのであれば、これまでの生き方を手放し、他人のモノサシで生きてみてはどうですか?

自分が尊敬し目指す人のモノサシを使って生きる。迷った時は、「あの人だったら、どんな判断をするだろうか?どう考え、どのような行動を起こすだろうか?」そうやって中身も全て完全にその人に成りきって行動する。

僕は自分のこれまでの生き方を完全に捨てることにより、自分の望む人生を手に入れることが出来ました。そしてこの世界には完全なオリジナルは存在しません。完全にオリジナルな人も、同じく存在しません。どんな人であっても、必ず最初は誰かのマネから入っています。トップアスリートも最初は上手な誰かのマネから始まり、それを磨き上げていって最後に自分なりの形にカスタマイズして完成させているのです。

今の人生、今の生き方に納得がいかないのであれば、これまでの自分の価値観・常識・信念・考え方…そういったものをまずは手放すのです。そしてあなたが理想とする生き方・人生を歩んでいる人を見つけ、その人の価値観・常識・信念・思考回路といったものを使ってこれからのあなたの人生を生きていく。その人に完全に成りきって、自らの人生を生きていくのです。

あなたの内面が変われば、あなたの行動は根っこの部分から変わり始めます。よく「命を落とすような事故や病気から奇跡的に生還を遂げた人が、まるで別人のように変わった」なんて話がありますよね。これは命を落としてもおかしくないほどの強烈な体験によってその人の内面である価値観や人生観そのものが全く変わると、その人の生き方や人生そのものも変わってしまうということです。

そしてあなたの行動が変わると、これまであなたを取り巻いていた現実も当然今までとは違うものへと変わっていきます。つまり、あなたが理想とする人と同じ内面を持てば、あなたの行動は自然とその人と同じようなものになっていき、その結果その人に限りなく近い現実を生きることも可能になってくるということです。もちろんその人と全く同じ人生を生きるなんてことは不可能ですが、より理想的な現実に近づけるということ。

 

ということでモデリングについて話してきましたが、モデリングをする時は出来る限り内面の深い部分にまで掘り下げることを意識してやってみてください。相手の行動をマネするのなら、単に表面上をマネするだけでなく「ではその人はなぜそんな行動をしたのか?どんな考えを持ってやっているのか?その行動を起こさせる価値観や信念・セルフイメージ・人生観・世界観とは、一体どんなものか?」といったとこまで掘り下げてモデリングしてみてください。

その先に、まだ見ぬ新しい世界がきっと待っているはずです。

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