会社などの組織で仕事をしたり、みんなで何かを成し遂げようとする時、一番のネックになってくるのがやはり”モチベーション”ですよね。
どうやってモチベーションを維持するか?
どうやってみんなをやる気にさせるか?
あなたが集団や組織のリーダー的存在であるなら、一番頭を悩ませるとこだと思います。
今回はあなた個人のモチベーションではなく、あなたが集団のリーダーとしていかに周りの人間のモチベーションを高め維持させていくかについて、話していこうと思います。
成果を上げてグングン伸び続けていく組織・集団というのは、例外なく高いモチベーションを維持しています。
逆にモチベーションが低い組織・集団というのは、そのリーダー個人の能力がどんなに高くとも、成果を上げ続けていくことは当然ながら出来ません。
周りのモチベーションを高め維持していくためには、一体何が必要なのか?
僕自身のこれまでの経験を元に、モチベーションを維持させるための”3つの魔法”について、話していきますね。
モチベーションを上げる1つ目の魔法
初めに、あなたにちょっとお聞きしたいのですが、あなたが仕事や何かの役割を与えられた時、どんな状況・どんな扱いを受けたらやる気が上昇しますか?
ちょっと想像してみて下さい。
…
…想像してもらえました?
それで、どうでした?
どんな状況の時に、やる気が上昇しましたか?
どんな扱いを受けたら、やる気が湧いてきましたか?
もしあなたが集団のリーダーとしてやっていこうと思うのなら、必ず必要なものがあります。
それは“観察力”と“想像力”です。
相手のボディランゲージ(表情・態度・行動・言動など)から、相手の心理状態を読み取る”観察力”。
そしてその観察結果から、分析し相手の気持ちや考えを読み解く”想像力”。
この2つのスキルが、必ず必要となります。
そしてこの2つの能力は、あくまで”スキル”です。
持って生まれたもの、先天的に身に付けているものではなく、単なるスキル。
つまり、訓練し経験を積んでいけば、誰でも身に付けられるもの。
たとえあなたが今、空気が読めない人だったとしても、何も心配いりません。
日頃から意識し繰り返していれば、だんだん磨かれていくものです。
そしてこれは単に、あなたがリーダーだから必要というわけではなく、人間関係全てに使えるスキルです。
このスキルの能力が高ければ高いほど、それと比例して人間関係のトラブルも少なくなっていきます。
この能力が高ければ高いほど、生きていくのが楽になっていくのです。
では本題に戻りますが、あなたが仕事や何かの役割を与えられた時、どんな状況・どんな扱いを受けたらやる気が上昇すると思いますか?
人が”その気”になる時、それは「自分の存在・能力が周りから必要とされている時」です。
人というのは、自分の存在が周りの人間から認められ、その力が必要とされていると感じた時、内側からやる気が生まれてきます。
例えばあなたが上司から面倒な仕事や役割を押し付けられた時、
「この仕事、やっておけよ。」
なんて素っ気なく言われたら、テンション下がりますよね。
でも、
「この仕事、お前じゃないと出来ないんだ。」
「大事な仕事だから、お前にしか任せられないんだ。」
こんなこと言われたら、思わずその気になってしまいませんか?
やる気になってしまいませんか?
人というのは、自分の存在・能力を認められ、そして頼られ必要とされた時、嫌でもモチベーションが上がります。
モチベーションを上げるための魔法、1つ目は
「自分の存在・能力を認めてもらい、必要とされる」です。
モチベーションを上げる2つ目の魔法
次に2つ目は、
「仕事に使命感を持たせる」です。
人は
「自分のやっていることが誰かの役に立っている」
「自分の仕事によって喜んでくれる人がいる」
このように、自分の行動(仕事)が人の役に立っていると実感した時、内側からエネルギーが生まれます。
自分のやっていること(仕事)に誇りを感じ、自主的に動き始めるようになるのです。
逆に、自分のやっていることに意味が無い、誰の役にも立たないし誰も喜んでくれないと感じれば、人はとたんにやる気を失うもの。
例えば遠い昔ある国で、ある”精神的な拷問”が行われていました。
どういう拷問なのかというと、まず囚人たちにスコップで地面に穴を掘らせる。
そして地面に大きな穴が開いたら、今度はたった今掘った穴を埋めさせる。
穴を掘っては埋める、これをただ繰り返させるだけ。
すると、人間はどうなるか?
意味の無い行為を繰り返すことにより、自分のやっていることが何の役にも立たないということを嫌でも自覚させられ、精神的に追い詰められて頭がおかしくなるそうです。
人は、自分のやっていることが何の役にも立たない、自分のやっていることが何ら意味の無いことだと感じると、とたんにやる気を失いモチベーションがどんどん下がっていくものなのです。
人をやる気にさせモチベーションを維持させるためには、自分のやっていること(仕事)に意味を持たせてあげる。
その人間のやっていることが周りの人間の役に立っている、お客さんや仲間、地域や社会、後に続く世代の人たちのためになることを伝え、その行為(仕事)に誇りや使命感を持たせてあげるのです。
最後の魔法
そして最後の1つ、それは「希望を持たせる」です。
人が生きていくために最も必要なもの、それは”希望”だと僕は思います。
第二次世界大戦後、敗戦国となった日本は、その後見事な復活を遂げました。
敗戦後の何もない状態から、世界でもトップレベルの経済大国へとのし上がりました。
なぜそんなことが可能だったのか?
その理由はいろいろあると思います。
でも高度経済成長期の日本人の原動力となったもの、その根底にあったもの、それは”希望”だと思います。
かつての日本は、貧しいながらも希望がありました。
景気はどん底から上向きへと変わり、これから日本はどんどん良くなっていく。
便利なものが世の中に出始め、生活水準も上がっていく。
仕事を頑張れば、給料も上がる。
会社に就職すれば、終身雇用で定年まで会社が面倒を見てくれる。
かつての日本は、貧しいながらも未来に対する希望に満ち溢れていました。
でも、今の日本はどうでしょうか?
景気が回復する兆しも見えない。
就職しても、リストラや給料カットは当たり前。
大企業も、次々と傾いたり倒産したりしている。
世のサラリーマンの表情は、みな暗い顔ばかり。
頑張っても報われる気配もない。
こんな希望の無い社会であれば、ニートや引きこもりになってしまう若者たちが出てきても仕方がない、むしろ当然の結果だと思います。
希望を失えば、人は生きる理由や生きる目的を失います。
生きる理由や目的を失えば、自分の存在そのものに価値を感じなくなる。
自分はこの世界にとって必要の無い人間だと、思うようになる。
そうすると、次第に無気力になっていき、生きているのか死んでいるのかも分からないような状態になっていく。
人をその気にさせ高いモチベーションを維持させるためには、その人間に”希望”を与え続けてください。
そのためには、もしあなたがリーダーであるなら、次のような
「頑張ったって、どうせ無駄だ」
「いくら努力しても、会社は評価などしてくれない」
「頑張ったところで、どうせ結果は知れている」
「どうせこの先給料なんて上がらないぞ」
「この会社も、その内どうせ潰れるよ」
そういった未来を悲観し希望を断ってしまうような言葉は、今後一切使わないようにしてください。
そしてどんなに悪い状況であっても、未来への明るい可能性を示し、周りに希望を見いださせてあげてください。
例えば僕が昔いた会社の上司なんかは、会社の業績が伸び悩んでいた時、僕に向かって
「とにかく仕事を全力で頑張れ。仮にこの会社がダメになっても、ここで学んだことは必ずお前の力となる。今ここでしっかりと実力を付けろ。そしてもしこの会社がダメになりそうな時は、自信を持って次の新しい会社へ行け。」
こう言いました。
たとえ今いる会社に希望が無くとも、その上司は僕の人生そのものに希望を見いだし、僕の進むべき道を指し示してくれました。
まぁ僕の上司の例はちょっと極端かもしれませんが、モチベーションを保つために最も必要なもの、やる気の源となるもの、それは”未来への希望”です。
希望を失えば、最悪の場合、人は自ら命を絶つことさえあります。
逆に未来への希望に満ち溢れていれば、今どんなにつらい状況であっても、人は耐えることが出来ます。
やる気もモチベーションも、希望あってのもの。
希望さえあれば、あなたが命令などしなくとも、人は生き生きと自ら動き始めます。
リーダーであるあなたがすべきことは、周りの人間にいちいち細かい指示を出すことではなく、相手に希望を持たせてあげること。
それだけで、人の動き方は変わります。
ということで、周りの人間のやる気を引き出しモチベーションを上げるための3つの魔法について、話させていただきました。
この3つの魔法を、あなたの立場や状況に合わせ、あなたなりのやり方で試してみてください。
人は、ただ命令するだけでは動きません。
頭ごなしに叱っても、相手の心に反発心を生んでしまい、その結果相手は余計あなたの思うように動いてくれなくなるだけです。
リーダーであるあなたがすべきことは、この3つの魔法を使うこと。
この3つの魔法を上手く使いこなせるようになれば、あなたがいちいち指示を出さなくても、周りは勝手に動くようになります。
いちいち相手の尻を叩かなくても、自主的に行動を起こしてくれるようになります。
もうあなたがモチベーションで悩まされることは、無くなるのです。
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