頑張っても頑張っても、いつも行動が裏目に出てしまう。
人生を上手くやっていきたい、決して失敗を望んでいるわけではない、なのになぜか失敗ばかり引き寄せてしまう。
人生なんて運次第。
しょせん努力は報われない…
ならば、これから僕が「運を味方につける方法」をお教えします。
ポジティブとネガティブの本質的な違い
ところで、よく「ポジティブ」とか「ネガティブ」とか言いますよね。
ではポジティブな人とネガティブな人の違いって何だと思いますか?
単にものごとを好意的に受け取るからポジティブ、悲観的な見方をするからネガティブ、みたいな表面的なことじゃないですよ。
実は両者の間には、思考方法において本質的な違いがあります。
そして運を味方につけている人というのは、一見ネガティブなように見えても、本質的な部分でポジティブなんです。
昔の僕は、仕事も人間関係も全てが上手くいかず、まさに人生のどん底を這いずり回っているかのようでした。
自分のとる行動が、なぜかことごとく裏目に出てしまい、まるで出口のない迷路に迷い込んでしまったかのような毎日でした。
そんな時、仕事で僕は、ある先輩の下に付くことになりました。
その先輩は、いわゆる仕事のできる人でした。
その先輩の下でいろいろ勉強させてもらっていた時に、ある事件が起こりました。
その先輩の担当の仕事で、僕が大変なミスをしてしまったのです。
大クレームになってしまうような失敗です。
そのミスに気付いた僕は真っ青になり、慌てて先輩に報告に行きました。
「どうしよう…こっぴどく叱り飛ばされるんだろうな…」
そう思いながら報告すると、その先輩は怒るどころか全く顔色も変えることなく、冷静に指示を出し始めたのです。
「うんうん、なるほどね。だったらこうしてみよう。こうすればお客さんにも迷惑がかかることもないし、失敗を十分リカバリーできるよ。大丈夫、十分対応が可能だからすぐやろう。」
そう言って、テキパキと対応し始めたのです。
その後、事の次第をお客さんに説明に行ったのですが、お客さんに怒られるどころか、その対応の速さにお客さんも驚いてしまい、失敗したのにむしろお客さんからの評価も上がってしまいました。
そして僕はこの先輩を見ていて、上手くいく人と上手くいかない人の本質的な違いに気づくことができたのです。
僕の人生をダメにした元凶
昔の僕は何かにつまずくたび、
「なんで上手くいかないんだろう」
「僕には一体何が足りないんだろう」
そんなことばかり考えていました。
もちろん上手くいかない理由を自分なりに考えるのは大切なことです。
でもこの思考パターンが、僕の人生を上手くいかなくさせている元凶だったのです。
人間の脳というのは、非常に優秀にできています。
その能力は、僕らの想像を遥かに超えています。
僕らの脳は、何か疑問に思うことがあれば、その疑問に対しその答えを無意識に探し始めます。
自分の過去の様々な経験や積み上げてきた知識、自分の価値観、そして目に映るものや耳から聞こえるものなど、記憶や五感をはじめあらゆるものを使い、疑問に対する回答を見つけ出そうとします。
以前の記事でも話しましたが、僕らの脳はyahooやgoogleの検索エンジンのようなものです。
キーワードを放り込めば、それに対する回答を見つけ出そうとするのです。
そして先ほども言った通り、昔の僕は自分の思うようにならない現実に対し、
「なぜ上手くいかないんだろう」
「僕には一体何が足りないんだろう」
このような疑問ばかり、自分に問いかけていました。
すると僕の脳、つまり僕の中の検索エンジンは
「僕が上手くいかない理由」
「僕に足りない部分」
こんなものばかり探し出してきます。
つまり上手くいく方法ではなく、僕がダメな理由ばかり探し出してくるのです。
頭が悪くて物覚えが悪いから
要領が悪いから
根性が無いから
向上心が足りないから
生まれながらに運が悪いから…
こんな感じで、僕がダメな理由ばかり見つけ出そうとするのです。
そして、また同じように上手くいかないことが起こった時、先ほど見つけ出してきた理由が確信へと変わります。
「やはり思った通りだ…」
「やっぱりそうなんだ…」
自分の中で確信してしまうことにより、実は単なる思い込みであったり本当はそうでなかったことが、自分にとっての真実となるのです。
そしてその真実の通りになるように行動するようになっていくのです。
質問が変われば人生そのものが変わる
実は僕らの人生は、質問と回答の繰り返しなんです。
自分の中で疑問や問いが生まれ、それに対する答えを見つけ出し、その答えに従って行動していく。
この繰り返しによって人生も形成されているのです。
僕らの脳が回答する通りに、僕らの人生は作られていくのです。
昔の僕の質問は、まさに最悪なものでした。
自分で自分の首を締めていることに、少しも気づいていませんでした。
昔の僕は、まさにネガティブそのものです。
あなたはどうですか?
もしかして、僕と同じように苦しんでるんじゃないですか?
もしそうだとしても、でも大丈夫。
心配はいりません。
ここから抜け出す方法というのが、ちゃんとあります。
その方法、それは「質問の内容を変えるだけ」です。
「なぜ上手くいかないんだろう」
「僕のどこが悪いんだろう」
この質問を次のように
「どうやったら上手くいくんだろう」
このように変えればいいのです。
「どうやったら上手くいくか」
こう質問すれば、脳の検索エンジンが上手くいく方法を探し始めます。
より具体的な質問をすれば、より具体的な回答を見つけ出してきます。
実はこれが、ポジティブな人の思考なんです。
人生は質問と回答の繰り返しです。
自分の見つけ出す回答に従って、人生は作られていきます。
良い人生を送りたいのであれば、良い回答を導き出せばいい。
良い回答を導き出したいのであれば、良い質問を自分に投げかければいいのです。
質問が変われば、まさに人生そのものが変わり始めます。
ポイントは、「どこがダメなのか」を「どうやったら上手くいくのか」に変えるだけ、たったそれだけなのです。
最初はちょっと難しいかもしれません。
素の状態だと、どうしても無意識にこれまでの自分の思考パターンでものごとを考えてしまいます。
だから最初は、意識して自分に投げかける質問を変えていかないといけません。
でもこれは、単なる”慣れ”です。
意識してやり続けていると、自然と慣れるものです。
慣れてくると、思考パターンが無意識にそうなってきます。
難しいのは最初だけ。
ぜひ習慣付けてみてくださいね。
メッセージ
こんにちは。
「どうしたらうまくいくんだろう?あっ、こうしたらいいかもしれないな」
と、つねづね思い続けて「こうしたらいいのかも」ということを
実行し続けていくたびに、最悪の結果ばかり招いてしまうのですが、
どうしたらうまくいきますか?
メッセージありがとうございます、仁です。
ご質問がちょっと抽象的なので、具体的な事例などを挙げていただければ助かります。
それでご参考になるかどうかわかりませんが、普段から僕自身が心がけていることを話させてもらいますね。
僕は普段から、自分だけではなく自分に関わるみんなが一緒に幸せになれる方法を考えながら生きています。
「自分だけがいい」ではなく、「相手だけがいい」でもなく、「みんなが一緒に幸せになる」です。
実は元々僕は、自分のことばかりを考える自己中心的な人間でした。また自分を犠牲にして相手を助けてあげながらも、心の底では「こいつのせいで僕の人生は上手くいかないんだ」なんて相手のことを恨みながら生きている人間でした。劣等感まみれで、相手の不幸や失敗を陰で願うような、そんなどうしようもない人間でした。
でも、「僕だけが幸せになるでもなく、また相手だけが幸せになるでもなく、みんなが一緒に幸せになるにはどうしたらいいか?」というのを考え行動に移すようになってから、不思議と自分がピンチに陥っても自然と周りが助けてくれたりアドバイスしてくれるようになり始めたのです。
例えばですが、自分を陥れようとする人とは仲良くなろうとは思わないですよね?自分の不幸を願っているような人が仮に困っていても、助けてあげようなんて思わないですよね?
逆に、楽しそうな顔をした人の所へは自然と人が集まります。そして自分が楽しいだけでなく相手も一緒に楽しませてあげようとする人がいたなら、そういう人は困った時でも周りの人間に助けてもらえるようになるものです。
つまり自分も含め自分を取り巻く周りのみんなが幸せになれる道を探っていくと、自然と周りと良好な人間関係が築かれていき、例え最悪な結末を迎えてしまったとしても手を差し伸べてくれる人が現れてくれるということ。
僕自身も、常に人生が上手くいっているわけではありません。いや、むしろ上手くいかないことだらけです。でも周りの人と手を取り合い助け合うことによって、自分の道を切り開くことが出来ています。
この世界は全て、人間関係によって成り立っています。僕自身まだまだ未熟なとこだらけですが、視野を広げて自分だけでなく自分に関わるみんなのことを考えるようになってから人生が上手くいき始めたような気がします。もしかしたら僕は見当外れな話をしているのかもしれませんが、少しでもご参考になれば嬉しく思います。
では。
仁より