飲みの席や仲間内で、上司や気に入らない人の不満や愚痴を言うのってスッキリしますよね。
普段なかなか言えないことや普段溜め込んだことを一気に爆発させるといいストレス発散になるって人、多いと思います。
確かにある意味ストレス発散になるかもしれません。
でも実は愚痴れば愚痴るほど、不満が無くなるどころか逆に不満だらけの人生になってしまうんです。
このことに早く気付かなければ、大変なことになってしまいますよ…
なぜ”愚痴”を言うと、不満だらけの人生になってしまうのか
実は先日、ちょっと飲みに行く機会がありました。
その時の話なんですが、僕が座った席の隣にサラリーマンのグループが座っていました。
そのサラリーマンのグループが何だかえらく盛り上がっていて、声が大きくて会話が全部聞こえてしまいました。
何となく聞いていると、会話の内容は仕事に関することでした。
「へぇ~、飲みに来てまで仕事の話をするなんて偉いなぁ」
と、ひとり感心していたのですが、よくよく聞いているとひたすら上司や先輩などの悪口ばかりが飛び交っていました(汗)
確かにサラリーマンをしてると理不尽なことがいっぱいあります。
給与、待遇面、上司などとの人間関係、その他諸々…
納得のいかないことはいっぱい出てきます。
雇われの身である以上、思い通りにいかないことも多々あります。
当然ストレスも溜まりますので、こういった場で発散するのもいいと思います。
しかし愚痴や悪口というのは、僕らの想像以上に強烈なマイナスエネルギーを発するんです。
そしてこの世には、「人生は言葉の通りになっていく」という法則があります。
自分の脳というのは自分の発した言葉を読み取り、それを具現化しようとする働きがあります。
そして脳は、いわゆる”人称(主語)”を読み取ることが出来ません。
例えば「あの上司は脳なしだ」と言えば、自分の脳は「あの上司は」という部分は読み取らず「脳なしだ」という部分だけ認識するのです。
つまり自分に向けて「脳なしだ」と言っているのです。
そして脳は、自分が”脳なし人間”になろうと身体に命令を出し始めてしまうのです。
(参照記事:気をつけて!! あなたの発する言葉こそがあなたの人生の支配者!! )
僕たちは人生が思うようにいかない時、目に見えない運命とも言うべき大きな力の働きを感じることがあります。
しかしその状況を引き寄せ、作り出しているのは他でもない自分自身なのです。
自分の思考であり、発する言葉がそうさせているのです。
例えばあなたが上司と価値観や考え方が合わないとします。
するとあなたの中に不満が出てきますよね。
その結果
「自分の仕事が上手くいかないのはあの上司のせいだ」
「あの上司の下にいる限り、仕事が上手くいかない」
と考えたり、言葉に出して愚痴るとします。
するとあなたの目の前には
「その上司の下にいる限り仕事が上手くいくことは決してない」
という現実が現れてしまいます。
その人があなたの上司として居続ける限り、あなたはずっと苦しみ続けることとなるのです。
もしかしたら、運良くその上司もしくはあなたが異動になって、その上司とおさらばできるかもしれません。
でももしかしたら、定年するまでずっとその上司の下で働き続けることになる可能性だってあります。
仮にその上司が居なくなっても、また同じようなタイプの上司がやって来るかも知れません。
あなたはずっと悩み続けなければならないのです。
あなたにとって最もベストな状態・環境というのはどんなものですか?
一番良い状態、それは
「どんな上司がやって来ようと、どんな環境に置かれようと、あなたの持つ力を最大限発揮できる状態」
これこそがベストであり、目指すべきところですよね。
この状況を、あなたは引き寄せないといけないんです。
でも愚痴を言えば言うほど、その状況から離れて行ってしまうこととなるのです。
だから状況を変えたいのであれば、愚痴ってる場合じゃないんです。
言葉ひとつで人生は変わる
この「人生は言葉の通りになっていく」という法則がある限り、愚痴を言い続けている人はこの先の未来も愚痴を言いたくなるような人生を送り続けることとなります。
才能のある人間でも、いつも
「自分には才能が無い、ダメな人間だ」
と言い続けていると、その才能が開花することはありません。
厳しい上司、難しい上司の下で働いている人でも、
「あの上司のせいで会社や仕事が楽しくない」と思うか
「あの上司のお陰でいろいろ学ぶことができる」と捉えるか、
それによってその人間の現実も未来も大きく変わってきます。
愚痴を言いたい気持ちもわかります。
もし前向きな考えや言葉を使うのが難しいようでしたら、まずは可能な範囲で愚痴や悪口などのマイナスな言葉を減らしていきましょう。
それだけでも心に与えるマイナスの影響はグンと減ってきます。
人生で本質的に成功している人、人生が幸せだと感じている人は、基本的に否定的な言葉は使いません。
意識的にそうしている人もいますし、言葉が心に与える影響というものを無意識に感じ取ってそういった言葉を使わない人もいます。
“たかが言葉”と侮ってはいけません。
言葉一つで人生というものは本当に変わってくるのです。
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