あなたは普段自分の使っている言葉に気をつけたことはありますか??
自分の生き方は自分の心や思考が決めている、誰もがそう思っています。
でも実は、あなたの普段から発しているその言葉こそがあなたの人生を大きく動かしているのです。
これから僕が話す秘密を知っているかどうかで、あなたの人生は全く違うものとなるでしょう…
人間の脳は、目的を勝手に達成してしまう”自動目的達成機”
人間の脳というものは、実はとても優秀にできているんです。
脳は”目的”を定めると、その目的を達成するための方法を自動的に考え始め、それに従って身体に行動命令を出します。
例えば自宅でトイレに行きたいと思えば、トイレに行きますよね。
どうやってトイレに行こうか、どうやって用を足そうかなんて考えません。
また、毎日通ってる学校や職場やバイト先など、いつも通ってる場所に行くのにその都度行き方で悩む人なんていませんよね。
特に何も考えなくても、その場所に行くことが出来ますよね。
脳は”目的”を入力すると、脳の中に蓄積された情報の中から達成方法を自動で見つけ出し、身体を使って実行する機能を備えています。
これってまるでコンピューターのようですね。
ご存知の方もおられると思いますが、僕たちが普段使っているパソコンや僕らの周りに溢れかえるコンピューターは、僕たち人間の脳を元に作られています。
コンピューターって最初に設定をしておけば、後は設定してある一定条件になると自動で処理してくれますよね。
人間の脳もこれと同じなんです。
つまり人間の脳は目的を入力すれば、後は勝手に目的を達成するために動きだす「自動目的達成機」なのです。
” 自動目的達成機”の使用方法と注意点
しかしこの「自動目的達成機」、実は少々問題があります。
実は”目的”が具体的に視覚化され、映像にならなければ上手く機能しないんです。
つまり自分の頭の中に”絵”として想像出来るものしか目的・目標にならないのです。
例えば今月中に100万円稼ぐという目標を立てたとします。
しかしこの”100万円”という数字に対して人間の脳は反応しない、目標にならないのです。
“100万円稼いだ状態の自分の姿”こそが目的・目標になるのです。
つまり映像をイメージする事が大事なのです。
よくセルフイメージの通りの人生になるとか言いますよね。
自分が描く自分自身に対するイメージ・映像・思い込みがそのまま自分自身の身体に表現され、そのまま自分の人生を形成する。
イメージトレーニングも自分の中に良いイメージ・映像を作り出し、後は脳がそれを実現するために身体に指令を出す。
脳がイメージによって身体に指令を出すというのは、分かり易く言えば”梅干しを想像してもらえれば理解しやすいと思います。
あなたも梅干しは食べたことがありますよね。
梅干しって酸っぱいですよね。
で、今梅干しを食べた時のことをちょっと想像してみてください。
あの酸っぱい味、形、舌触り、噛みごたえ…具体的に想像してみてください。
…唾が出てきませんか?
食べてもいないのに、まるで今食べているかのように唾が出てきたと思います。
想像しただけで、脳はその想像に反応し、身体に「唾を出せ」と命令を出すのです。
より具体的に想像すれば、より具体的な反応・結果が現れます。
そして”数字”などではなく”状態”に対して反応する、つまり”100万円を稼ぐ”という数字に対してではなく”100万円稼いだ状態の自分の姿”に反応するのです。
100万円という目標を達成した状態の自分はどんなだろう、その時の心や感情、価値観や考え方、自分を取り巻く周りの状況、人間関係…そういったものを映像としてより具体的にイメージすればするほど、脳は反応しやすくなる。
脳に対してできるだけわかりやすく具体的な材料を与えてあげることにより、脳はより反応しやすくなる・身体に命令しやすくなるのです。
しかし、ここで大きな問題が…
しかしここで、一つの壁にぶつかります。
元々日本人というのは”イメージを作り上げるのが苦手な民族”なんです。
これは僕たち日本人の宗教観にも大きく関係していると思われます。
一般的に日本人って宗教心が薄いですよね。
何かあれば神社へ拝みに行き、キリスト式で結婚式を挙げて、葬儀はお寺に依頼する。
一つの宗教、一つの神に祈りを捧げるという習慣がほとんどありません。
それに対しキリスト教やイスラム教、その他の宗教は熱心に神に祈るという習慣が日常的に行われています。
このように普段から長時間集中して祈る習慣のある民族というのは想像力をコントロールする事に長けています。
逆に、残念ながら日本人にはそういった部分が欠けていると思われます。
その代わり、僕ら日本人には強い武器が備わっています。
その武器とは、他の民族に比べて”言語管理能力が高い”ということです。
日本語ってホント難しいですよね。
一つのモノを表現するにも、状況や立場なんかによって数多くの言い回しが存在します。
例えば自分自身を指す言葉一つとっても、その表現方法は
わたし・わたくし・ぼく・じぶん・おれ・わし・わい・うち・おいら・わがはい…
数多くの表現方法が存在します。
おまけに尊敬語や謙譲語、丁寧語など表現方法はものすごく複雑です。
僕たち日本人は、この難しい言語を操る言語管理能力の非常に優れた民族なのです。
そして日本人はこの言語を使って想像力を働かせるのが得意なのです。
言葉の力を発揮するには
言葉というものには、全て意味があります。
人間の脳は人が発するその言葉を読みとって身体に表現しようとします。
例えば梅干しが目の前になくても、梅干しという言葉を聞いただけで唾が出たり、好きな人が目の前にいなくても、その名前を聞いただけで何だか嬉しい気持ちになったりしますよね。
脳は言葉の持つ意味を読みとって頭の中にイメージを創り出します。
そしてそのイメージを身体に表現していきます。
つまり”脳というコンピュータ”は言葉の意味を読みとる機械と言えます。
しかしこの機械、ある特徴を持っています。
この機械は”人称”を読み取ってくれないのです。
例えばあなたが人との会話の中で
「あなたは素敵な人だ」という言葉を発したとします。
これは相手に向けて発した言葉ですが、あなたの脳はこの言葉も勝手に読みこんでしまいます。
そして読み込む際”あなたは”という言葉は読み込まず、
“素敵な人だ”という言葉だけを認識して読み込むのです。
つまり”主語”を認識しない、読み込まないのです。
という事は、相手に向けて言葉を発したつもりでも、その言葉、実は自分に向けて発していることにもなるのです。
例えば知り合いの悲しい話をしていると、自分のことではないのに悲しい気持ちになることってありますよね。
これは自分の脳が主語を読み込まずに悲しい出来事だけを読み取っている、つまり他人の出来事を、自分が経験したこととして脳が認識しているから悲しくなるのです。
またケンカで興奮して、声がだんだん大きくなっていくことってありますよね。
これは相手を責めてるつもりでも、自分の脳はその言葉の主語を抜かして認識するので自分の発した言葉が自分に返ってきて、それを聞いて余計に興奮してしまっているのです。
自分の発した言葉は全て、自分に返ってくるのです。
つまり普段使っている言葉や口癖が知らず知らずの内に自分自身に影響を与え、その言葉に基づいて自分自身の人生も形成されていってるということです。
仕事で成功してる人なんか観察すると、それが良く分かります。
仕事で成功する人は、他人を褒めるのが上手な人が多いです。
褒められた相手は当然嬉しいですし、それによってやる気も上昇するという効果もありますが、この褒め言葉、言った本人にも返ってきているのです。
相手を褒めるという行為は、相手にも自分にも良い影響を与え、それにより自分自身の中にある様々な可能性も広がり、その結果成功に結び付いているのです。
あなたは普段使っている言葉を意識したことありますか??
あなたの口癖こそがあなたの人生そのものを表すといっても決して大げさではないのです。
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