子育て⑳:親の期待が子供の可能性を閉ざし自己肯定感を下げていることに気づいてますか?

仁の子育て論

「こんな人間になってもらいたい」
「あんなことも、こんなことも、出来るようになってもらいたい」

親は誰でも、自分の子供にいろいろな期待をするものです。
子供に全く興味がなければ、子供のことなど目に入らないし、期待など全くすることはありません。子供のことを思うからこそ、多くの期待をしてしまうわけですよね。

僕もやっぱりそうです。
僕も自分の子供に、いろいろな期待をしています。

子供に期待をするのは、決して悪いことではありません。でも注意が必要なんです。というのが子供に対する期待は、時に子供をダメにすることもあるからです。

今回は、親の期待が子供の可能性の芽を摘む危険性について話していこうと思います。

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親の過剰な期待が子供をダメにする

親としては自分の子供に対し、勉強、運動、習い事、お手伝い…いろいろ頑張ってもらいたいですよね。

でも子供は、親の思うようには動いてくれないものです。
頑張れば出来るはず、もうちょっと努力すればもっと良い結果が出るはず。もう少し頑張るだけでいいのに、でも子供はやらない。

そんな時、つい
「もっと頑張れ」
「もっと努力しろ」

場合によっては具体的に、
「もっと結果を出せ」
「もっと良い点数を取ってこい」
といったことを子供に言ってしまう、求めてしまうこともあると思います。

そうすることによって、子供は今以上に結果を出すかもしれません。頑張らざるを得ない状況に追い込むことによって、親の望むような結果を出すかもしれません。

親としては、子供のためを思っての言葉だと思います。
でもこれが、果たして子供にとってプラスになるのでしょうか?

 

ちょっと想像してみて下さい。
もしあなたが、あなたのことを良く知っているあなたの親や友人や会社の仲間から、
「おい、もっと頑張れよ」
「もっと結果を出してみろよ」
こう言われたら、どう感じますか?
なんかダメ出しされてるように感じませんか?

子供に対して
「もっと頑張れ、もっと結果を出せ」
と言う行為は、子供に対して
「今のあなたではダメだ」
と言っているわけです。

つまり目の前の子供のことを否定しているのと同じなんです。場合によっては子供の存在そのものを否定することにもなるのです。

そうなると、子供の自己肯定感を著しく下げてしまうことになります。結果を出すことによって自信がつくどころか、むしろどんどん自信を失っていくこととなるのです。

そしてよく考えてみて下さい。
子供の為と思って言っているその言葉、それはもしかしたら親であるあなた自身の理想ではないですか?親の中にある “理想の子供像” を、子供に押しつけてるだけではありませんか?

当然ですが、親の持つ理想と子供の持つ理想は、違います。子供には子供なりの理想や希望があります。そして子供の人生は、子供自身のものです。親のものではありません。

だから僕ら親がするべきことは、子供の持つ理想を応援してあげること。応援し、子供が困っていれば必要な分だけ手助けしてあげること。

子供を親の理想の型にはめてはいけない、親にとって都合良く子供を操ろうとしてはいけないんです。

そしてこれは、単に親子関係に限ったことではなく、夫婦関係も含めた人間関係全般に言えることでもあるんです。
相手を自分にとって都合よく動かそうとすると、相手との間に摩擦が起きて、その結果人間関係はおかしくなっていきます。逆に相手のやろうとしていることを応援し、手助けしてあげると、人間関係は自然と上手くいき始めるものです。

 

子供に期待することは、決して悪いことではありません。でもその期待が子供の自己肯定感を下げることになってしまわないよう、または単に親の希望の押し付けになってしまわないよう、お互い気を付けていきましょうね。

 

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