仕事でも、会社でも、学校でも、家庭でも、どんなとこでも必ず付いて回ってくるのが “人間関係” 。
人間関係が上手くいかないと、本当にしんどいですよね。
いくら仕事が好きでも、職場の人間関係が悪ければ、好きなはずの仕事も苦痛なものとなってしまいます。
いくら稼ぎが良くて何不自由なく暮らしてても、家庭の空気が悪ければ心が満たされることはありません。
いくら勉強が好きでも、クラスのみんなや先生との関係が上手くいってなければ、登校拒否にすらなってしまいます。
人間関係が上手くいかないと、全てのことに影響が出始めます。
そして僕らは社会の一員として生きる限り、人間関係から逃れることは出来ません。
ある意味自分を取り巻く人間関係が、人生の質そのものを大きく左右します。
そして周りと良い関係を築くためには、周りといかに信頼関係を築いていくかが重要となってきます。
でも他人と信頼関係を築くためには、やはり時間がかかります。
時間をかけ、少しずつ相手からの信頼を積み重ねていかないと、強い信頼関係というものは生まれません。
…でも実は、短期間で相手と信頼関係を築く方法というのがあるんです。
今回は、僕自身が試行錯誤しながら身に付けた、「短期間で相手と強い信頼関係を築く方法」について、話していこうと思います。
短期間で相手と強い信頼関係を築く方法とは?
短期間で相手から信頼を得るには、どうしたらいいか?
あなたなら、どんな方法を思い浮かべます?
相手から揺るぎない信頼を得るためには、自分が信頼に足る人間だということを、言葉ではなく行動で相手に示さないといけません。
でもそのためにはやはり、時間がかかります。
時間をかけ、ひとつひとつの行動をもって示していかなければなりません。
でも信頼というものは、場合によっては簡単に崩れてしまうこともあります。
ちょっとした行き違い、勘違いやコミュニケーション不足によって、これまで築いてきた信頼関係が崩れてしまうこともあります。
信頼関係を築いていくというのは、本当に難しいものです。
僕自身、周りと信頼関係を築いていくためにはどうすればいいか、これまで試行錯誤してきました。
これまでも何度か触れてきましたが、以前の僕は対人恐怖症であり、これまで誰よりも人付き合いを苦手としてきました。
どうすれば人と仲良くなれるか、どうすれば人と信頼関係を築くことが出来るか、ずっと考えてきました。
その結果、自分の経験から僕なりの “短期間で相手から強い信頼を得る方法” を見つけ出しました。
その方法は、とてもシンプルです。
それは「相手の弱みを見つけ出し、さりげなくフォローしてあげる」というものです。
人間というのは、誰しも弱点や苦手な部分というのを持っています。
得意なこともあれば、苦手な部分も必ずあります。
例えば仕事なら、交渉事は得意だけど書類の作成や事務処理になると全くダメとか。
発想やアイデアは素晴らしいんだけど、それを人に伝えたり説明するのが苦手とか。
手先は器用なんだけど、パソコンやスマホなどコンピューター関係が全くダメとか。
または他人に言えないような弱みや、プライドが邪魔をして人に頼ったりお願いしたり出来ない、ということもあります。
相手の弱点、苦手としていること、助けてもらいたいことは何か…?
これからは、そういう視点で他人を観察してみて下さい。
そして相手の弱点や苦手な部分を見つけ出す。
そして、何も言わずにその部分をフォローしたり、さりげなく手伝ったり、代わりにやってあげてください。
すると、その部分が相手にとって弱点であればあるほど、相手から驚くほど強い信頼を得られるようになります。
ただ注意してもらいたいのは、それが単なるお節介にならないようにしてください。
相手が苦手としてないこと、相手が特に困ってないことであれば、してあげる必要はありません。
フォローする必要はありません。
相手が困っていないのであれば、あなたがせっかくしてあげても、残念ながら相手はその行為に対して価値を感じてはくれません。
有りがたいとは思ってくれません。
相手の弱点、相手が本当に困っていること・相手が苦手としていること・相手が助けてほしいことを見極めて、さりげなくフォローしてあげてください。
じゃないと、単なるお節介になってしまって、むしろ相手に嫌がられることとなります。
相手が本当に欲していること・相手の弱点を、さりげなく自然にフォローしてあげることにより、驚くほど短期間で相手からの強い信頼を得ることが出来ます。
これは反対の立場で考えてもらったら、分かりやすいと思います。
例えばあなたが本当に困っていることや、どうにもならないことがあるとする。
そのことに対し、あなたが何も言っていないにもかかわらず相手が察してくれて、なおかつ気付けばいつの間にかフォローまでしてくれてる。
そして、やったことに対し、相手は何も言ってこない。
何も見返りを求めてこない。
…どうです?
思わず相手に心を許してしまいませんか?
思わず相手を信じて頼ってしまいませんか?
相手の本当に困っていることを、何も見返りを求めず自然にフォローしてあげる。
するとその相手から、短期間で驚くほど強い信頼を得ることが出来るようになるのです。
でもこの方法、使い方によっては悪用することさえ出来ます。
やり方次第では、単なる信頼だけでなく、もれなく相手からの “依存” も付いてくるからです。
もしあなたのやってあげたフォローが、あなたじゃないと出来ないことであったり、あなた以外の人はやってくれないこと、あなた以外の人ではなかなか気づいてくれないこと、またはあなたがしてあげたフォローが人には言えないことだったりすると、そこに強い依存が生まれます。
「あなたじゃないとダメ」
「あなたがいないとダメ」
そんな状況さえ作り出してしまう危険があるんです。
結果的にそうなってしまったのであれば、それはそれで別にいいと思います。
それだけあなたが相手から頼られてる、信頼されているんだという証です。
でも意図的にそういった状況を作り出し、相手の主導権を握って自分に都合良く状況を捻じ曲げてしまうようなことは、やめてください。
そんなことをすれば、最後はあなたがその相手から恨みを買うこととなります。
周りの多くの人間までも巻き込んでしまえば、必ず周りから足を引っ張られ、あなたにとって良くない状況に追い込まれることになります。
例えば今のあなたが、会社の社長の右腕だとします。
あなたはいつも社長のフォローをきっちりこなしているため、社長からの信頼は厚く、ものすごく頼りにされいるとします。
社長からは、「お前じゃないとダメなんだ、全て任せたぞ」とまで言われる(依存される)ほどです。
そしてあなたも社長の期待に応えるため、毎日一生懸命に仕事を頑張っています。
…これだけならいいんですが、もしあなたがあなたに対する社長の信頼(依存)を利用し、会社を自分に都合良く動かそうとしたら、どうです?
ある意味社長から全権を委ねられているようなものですから、その気になれば会社のお金を自分に都合良く動かすことも出来るし、社長をその座から蹴落とすことだって出来るかもしれません。
会社の主導権を握ることさえ出来てしまいます。
でもそんなことをしてしまえば、会社内で大きな争いが起こります。
社長を始め、多くの人からも恨みを買うことになるでしょう。
そして、結果的にあなたに付いてくる人たちも、結局は自分のメリットを考えて付いてきてるだけ。
あなたに代わる実力者が現れれば、あっさり寝返るのは目に見えています。
結局あなたは、誰からも信頼してもらえない、孤独な人生を歩んでしまうこととなるのです。
悪用すれば、その刃は必ず自分自身に返ってくるのです。
ということで、「短期間で相手と強い信頼関係を築き上げる方法」について、話をさせていただきました。
人間関係の基本は、”相手を理解してあげること” 。
相手のことをよく観察し、相手が今何を考え、そして相手が今どんなことに困っているのか?
相手になったつもりで観察し、相手の身になって考えてあげる。
そして見返りを求めず、自分の出来る範囲で相手に手を差し伸べてあげる。
そうしていると、自然とあなたを取り巻く人間関係も、きっと良いものになっているはずですよ。
仁より
メッセージ