仁の「学校では教えてくれない人間関係の秘密。」

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組織作りに”競争”はいらない!組織内で競い合うほど成果は落ちますよ。

      2018/04/11


会社や組織として売り上げや結果を出すために、「社員やメンバー同士を競い合わせる」という方法がよく取られますよね。

個人別の成績をグラフにして目に付くとこに張り出したり、会議や朝礼の場で一人一人の数字を発表したり、成績や数字の悪い人間に対しみんなの前でペナルティを課したり。

 

所属する人間同士を競争させることによって、半ば強制的にやる気を起こさせる。

これは会社組織などで昔から使われている手法であり、これはこれで確かに効果はあると思います。

ただし、短期的にですが。

 

一見効果があるようには見えるけれども、実はこういった”競わせる”というやり方は、長期的に見ると、組織全体としての成果・売り上げ・数字といったものは残念ながら下がっていくのです。

あなたがリーダーであり、組織を短期的にではなく長期的に成長させて結果を出し続けていきたいのであれば、会社の事務所内で個人成績を棒グラフにして張り出すなんてことはしないほうがいいです。

 

なぜ組織のメンバー同士を競わせると組織の生産性が下がるのか、僕が以前いた会社を例に、これから説明していきますね。

 

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 競争させるほど、生産性が落ちる!?

以前僕は、全国展開している会社に勤めていました。

僕のいた都道府県には支店が3つあり、僕はその支店の1つに所属していました。

 

僕が入社した当時はまだ仕事の受注数も少なく、受注件数を増やすために3つの支店が力を合わせて頑張っていました。

例えばある1つの支店が忙しくなれば、残りの支店は最低限度の人間だけ残して、みんな自発的に応援に駆けつける。

売上を上げるためなら、自分の支店かどうかなど関係ない。

3つの支店が一体となり、売り上げを押し上げていきました。

 

その結果、シェア率や売り上げはどんどん伸びていき、当時僕の都道府県でナンバーワンだった会社のすぐ背後まで迫るほどにまで成長していきました。

勢いづいた会社は、それから一気に県内に支店を増やしていった。

3つだった支店は、数年で7支店にまで増え、さらに次の支店もいくつか作る計画まですでに出来上がっていた。

 

しかしこの頃から、これまでの会社の方針が変わり始めた。

これまで3つの支店で連携し協力し合っていたこの会社は、独立採算制へと変わった。

独立採算制とは簡単に説明すると、企業などで、各部門がそれぞれ独立に自己の収支で採算をとるように経営させる方式のこと。

つまり各支店を独立させ、これまでの各支店間の行き来を無くし、どの支店が一番売り上げを上げてくるかを競わせ始めたのです。

 

またそれと同時に、社員同士も競わせ始めた。

毎月全員の成績・売り上げといった数字を挙げ、全員に順位を付けてグラフにし、社員全員に配布する。

そして朝礼や会議などで発表し、一位の者は表彰され、逆に成績下位者は責められ、さらにペナルティを課される。

 

これによって売り上げはどうなったか?

売り上げは、上がりました。

順位を付けられることによって社員間に競争心が生まれ、全員が自分の売り上げを上げるのに必死になった。

目の前にはニンジンがぶら下げられ、そして後ろからは容赦ないムチが飛んでくる。

社員全員が、嫌でも走らざるを得なくなった。

 

その内、順位がだんだん固定されるようになってきた。

一位はいつも同じ人間。

そして成績下位者も、だいたい同じ人間で占められるようになってきた。

 

そして一位の人間は、”自分がいつ二位以下に転落するか分からない”という不安とストレスにさらされるようになり、どんどん強引な営業をかけるようになっていった。

会社から評価されるために、お客さんの気持ちや都合も無視し、詐欺まがいの手法で売り上げを上げるようになっていった。

そして逆に一位になれない二位以下の人間、特に真ん中辺りから下の人間は、いつも評価をされずに蚊帳(かや)の外。

もう明らかにテンションが下がっているのが、目に見えて分かる状態。

 

しばらくは会社としての売り上げを上げることは出来ましたが、社内の雰囲気はどんどん重苦しくなっていきました。

社員の働く姿にも、やる気や情熱が感じられない。

一位になれない大勢の社員たちは、最初こそは頑張っていましたが、途中からは一位になることを諦め、とりあえず会社から低い評価をされないよう、会社からペナルティを受けない程度にしか仕事をしないようになった。

そしてせっかく高い能力を持っていた社員たちが一人二人と抜け始め、ライバル会社へと流れていった。

 

やがて、いつしか会社の評判が落ち始めてきた。

競い合わせることによって社員が強引な営業をし始めたせいか、それともお客さんの前でやる気の無さが態度や表情に表れてしまってるせいか、会社の悪評と共に仕事の受注件数も明らかに落ち始めた。

支店も増やして営業エリアを拡大したにもかかわらず、売り上げが落ちてきたのです。

 

その会社は今も残っていますが、いずれ倒産するか、もしくはどこかに買収されるかは、時間の問題でしょう。

せっかく勢いよく伸びていた会社が、ある時を境に坂道を転がり落ちるように勢いを失っていった。

その一番の原因、それは「順位をつけ、社員同士を競争させたこと」です。

 

成績を付けて競い合わせることによって、社員の自発的な意思ではなく、頑張らざるを得ない状況に社員を強制的に追い込んだ。

会社が圧力という名のムチで、社員をバチンバチン叩いた。

その結果、社員はお客さんではなく会社や上司ばかりを見て仕事をするようになった。

お客さんのためではなく、会社や上司から評価されるために仕事をするようになった。

会社や上司から怒られない程度に手を抜きながら、仕事をするようになった。

 

こうなると、会社や組織が転がり落ちていくのは時間の問題です。

あなたの会社や組織は、どうですか?

 

 

 アメとムチでは人は動かない

「成績を上げるためには、競い合わせるのが一番だ」

そう考える人やリーダーは、たくさんいます。

僕も、必ずしもそれが間違っているとは思いません。

でも組織を育て、発展させ、長期的に利益を生み出していきたいのであれば、下手に競い合わせるのはむしろマイナスになることが多い。

 

常に目に見える形で競い合わせ続ければ、いつか必ず人は疲弊する。

これが社員の自発的な意思で競い合っているのであれば、問題無い。

自ら成長したいと思い、自らの意思でライバルと競い合うのは、大いにやるべきです。

 

でも会社や組織が社員を勝手に順位付けし、一位は評価し、順位の低い者にはペナルティを課す。

つまり、頭にはニンジンをぶら下げ、後ろからはムチを振り回してくる。

そうやって強制的に人を動かそうとすれば、一時的には人は動くかもしれない。

でも、長くは続かない。

いつか必ず、疲弊する。

 

そして、一位になれば評価されるが、それは一位になれなければ評価されないということでもある。

そして組織では当然、評価されない二位以下ばかりの人であふれ返っている。

ということは、ほとんどが評価されない側の人間。

そして評価されなければ、いつかはやる気を失くしてしまう。

つまり大多数の人が、遅かれ早かれやる気を失う危険性があるということ。

 

そして一位で居続けるというのも、簡単なことではない。

常に二位に転落するという不安とプレッシャーがあるわけだから、とても疲れる。

そして二位以下に転落した時、その反動で一気に緊張の糸が切れてしまうこともある。

 

仮にですが、一位の人間がたった独りでどんなにムチャクチャ頑張ったとしても、評価されない二位以下のみんながやる気を出してくれなければ、トータルでは組織としての売り上げや成績は当然落ちてしまうわけですよね。

そして順位付けをすればするほど、そして社員がその順位を気にすれば気にするほど、社員はお客さんではなく会社や上司の評価を上げることだけを目的として動くようになる。

目の前のお客さんを無視し、「どうやったら上司から評価されるか?」そして大多数の社員が「どうすれば上司からの評価を誤魔化せるか?」ということを目的として動くようになるのです。

そうなると、会社や組織が傾き始めるのはもう時間の問題。

 

結局、数字や賞罰で人を動かすには限界があるということ。

人というのは、自分に都合良くは動いてくれないのです。

“アメとムチ”は、その時にしか効果を発揮しない。

一時的なものでしかなく、残念ながら長続きはしない。

 

あなたが人を本気で動かしたいのならば、相手の心・感情を動かさないといけない。

人というのは、心(感情)が動いて初めて、うわべでなく本気で行動をする。

 

つまり、一時的な”脅し”や”強制”では、人は要求された最低限度の行動しかしない。

その人間を本気で行動させる・持てる力をより発揮させるためには、組織をまとめるリーダー自身が魅力的な人間になるしかない。

 

「あの人と一緒に働きたい」

「あの人の力になりたい」

「あの人と共に喜びを分かち合いたい」

「あの人のために頑張りたい」

 

そう思えた時、人は自発的に動き始める。

頼まれなくても、勝手に働き始める。

 

部下や後輩の目に、あなたは「魅力的なリーダー・上司・先輩」として映っていますか?

僕自身、人間としてまだまだ未熟です。

自信を持って「俺は魅力溢れた人間だ」とは、とても言えません。

 

良かったら、これから僕と共に魅力溢れたリーダーを目指して頑張っていきましょう!


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