子育て㉝:親であるあなたが完璧主義をやめると子供はぐんぐん伸びていく!!

仁の子育て論

親というのは、いつの時代も我が子に期待をしてしまうもの。

こんな人間になってほしい、
こんなことが出来るようになってほしい、
こんな学校、こんな仕事をしてほしい、
こんな家庭、こんな人生を歩んでほしい、

子供には幸せになってもらいたい。親であれば誰しも思うこと。
そのため、つい子供の行動にもいろいろ口出ししてしまいますよね…

特に、他の子たちが出来てるのに自分の子だけが出来なかったりすると、
「何で出来ないの!?」
「みんな出来てるんだから、あなたもちゃんとしなさい!!」
なんて言葉が、つい口から出てしまったりします。

こういった言葉、親としては子供のためを思って言っているつもり。
でもこの言葉こそ子供を萎縮(いしゅく)させ、子供の伸びようとする力を抑え込んでしまう原因となっているんです。

「親が子供に完璧を求めれば求めるほど、逆に子供はダメになっていく」

今回は僕の子供時代、そして親という立場になってからの経験を踏まえながら、話していきます。

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 親の完璧主義が子供をダメにする

ところであなたに質問です。
あなたは「完璧主義者」ですか?

完璧主義でないにしても、例えば日頃から
「こうしなければならない」
「こうでなければならない」
「こうすべきだ」
「これが出来なければいけない」

こういった「~じゃないといけない」みたいな考えが頭の中にありませんか?
もしあるんだとしたら、あなたは間違いなく完璧主義者です。

また、完璧主義者と言っても「自分に厳しく、他人に甘い」、または「自分に甘く、他人に厳しい」など、いろいろあると思います。でも自分に厳しい人というのは、基本的に他人にも厳しいものです。

どういうことかというと、人間にはその人だけが持つ「価値基準」というものがあります。人間は自分の中にある価値基準に従って、ものごとを判断しています。そして他人を見る時も、自分の持つ価値基準に照らし合わせながら、その人間を判断します。

自分に厳しい人というのは、自分の中に厳しい価値基準を持っています。自分自身のことを、その価値基準で厳しく判断しています。

そして自分に厳しい人というのは自分以外の他人について判断する時も、実は自分の時と同じように厳しい判断基準に照らし合わせながら相手のことを見ているのです。
自分の時は厳しい価値基準を使い、他人の時は甘い価値基準を使う、時と場合によって複数の価値基準を使い分ける、なんてことは出来ないのです。

中には自分に対してとても厳しいけど、他人にはすごく優しい…なんて人もいますけど、それは表面上の話です。
相手に対し優しく接していても、その相手を判定する目はとても厳しいのです。厳しい目で相手を判定しつつも、相手のレベルに合わせてくれているだけなんです。

人間の中にある判断基準は、ひとつだけ。ひとつしか持つことが出来ないのです。

 

なんかちょっと話がそれちゃいましたが、つまり親自身が完璧主義だと、その厳しい目を自分の子供にも同じように向けてしまうのです。自分の厳しい判断基準を、そのまま子供にも当てはめてしまうんです。親が完璧主義だと、自分の子供にも同じように完璧を求めてしまうのです。

その結果、子供が自分の思うように育ってない、出来て当たり前だと思ってることが出来てないと、
「何で出来ないの!?」
「何で言うとおりにしないの!?」
と、子供に向かってどんどんダメ出しをしていくことになります。

そして親から責められダメ出しをされるほど、子供は萎縮(いしゅく)していきます。行動することを恐れて殻に閉じこもるようになり、自信を失っていきます。また中には、ブスッとはぶてたり、反抗してくる場合もあります。

でも子供がどういった反応をしてこようと、ひとつの共通する事実があります。
それは
「子供のダメな部分を責めてダメ出しをすればするほど、子供の自己肯定感は下がっていく」
ということです。

ダメ出しをされるほど、子供は「自分はダメなんだ」という思い込みをどんどん強めていき、自信を失っていきます。それをやりきる力があっても「自分には出来ない、出来るわけがない」と自ら思い込んでしまい、尻込みして自分で自分の力を抑え込んでしまうようになっていくのです。

 

子供を叱れば叱るほど、子供は自己肯定感を下げていきダメになっていく。
そしてそんな子供の様子を見て、
「あぁ、自分はなんてダメな親なんだ…親失格だ…」
と、親自身も自らの自己肯定感を下げていく。
…良いことは何もありません。

あなたがもし完璧主義者であるなら、まずは自身の完璧主義をやめましょう。子供の能力を最大限発揮させたい、子供をもっと伸ばしてあげたいのであれば、親であるあなた自身がまずは完璧主義をやめる。

そして子供の”出来ない部分”ではなく、”出来る部分”に注目してあげること。
親に認めてもらえることほど、子供の自信につながるものはありません。

子供の将来を思うのなら、子供の力をもっと信じてあげてください。
そしてあなた自身の完璧主義をやめ、子供の”出来ない部分”ではなく”出来る部分”にもっともっと注目してあげてみてください。

必ず、子供は変わります。

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