質問ですが、今のあなたの人生は充実していますか?
このタイトルが目に留まったということは、あなたはおそらく自分の人生に対して何らかの不満を抱えているのではないでしょうか。
不満を抱えながら人生を歩んでいる人というのは、たくさんいます。でも実は、その多くの人たちに共通する”ある事”があります。それは、自分の大切な時間の多くを他人に関することばかりに費やしてしまい、自分のために使っていないということ。
あなたは、どうですか?
あなたは自分の人生の時間を、ちゃんと自分のために使っていますか?
では、自分の時間を自分のために使うとは、一体どういうことなのか?
これから詳しく説明していきます。
未来に繋がらない時間の使い方
世の中を見渡してみると、他人のために自分の大切な時間を使い続けている人が驚くほどたくさんいます。そしてかつての僕も、そんな人たちの一人でした。僕自身も、自分の時間を他人にばかり費やしていたのです。
かつての僕は、周囲に対して常に不満を抱えながら生きていました。
例えば昔いたある会社では、社長と考えが合わず、その社長に対して常に不満を持ちながら仕事をしていました。
「現場の仕事も分からないくせに社長が口出しするから、いつも現場が混乱するんだ。」
「社長の、経営者としての能力や資質が低いから、会社の経営状態も一向に上向きにならないんだ。」
そんな、社長に対する不満や愚痴ばかりを抱えながら仕事をしていました。そして自分でも気づかぬうちに、次第に社長のあら探しをすることが習慣になっていきました。挙句の果てには、仕事が休みの日でさえも社長のことを思い出しては腹を立てるようになり、その頃にはもう僕の頭の中は社長だらけになっていました。
でも、いくら僕が社長に対して不満を持っていても、社長自身の性格や人間性が変わることはないし、社長を変える力も僕には無い。そして僕には自分の人生で成すべきことがあるはずなのに、社長の事ばかりを考えてイライラしているからやるべきことも手に付かない。僕は大嫌いな社長の事で頭をいっぱいにし、自分の時間を無駄に過ごしていただけでした。
でもある時、そのことにやっと気づきました。
「なぜ俺はあの社長のために、こんなにも一生懸命になってるんだ?頭の中を社長だらけにしてまで、俺は一体何をしているんだ?一体なぜ俺は、社長なんかのために自分の大切な時間をこんなにも割いてあげているんだ?
こんなことをしていて、果たして俺はこの先、充実した人生を送れるだろうか?いや、送れるわけない。俺には自分のやるべきことがあるはず。自分の時間は、自分の理想とする人生を実現するために使うべきじゃないのか?社長のことを考えたって、自分の理想とする人生にはちっとも近づけやしない。もう社長のために自分の時間を使うのはやめだ。自分の時間は、自分の理想の人生を実現するためだけに全て使うんだ。」
そう心に決めました。
あなたも、他人の言葉や態度でイライラしたり、落ち込んだり、または相手のことを恨んだりして、自分の時間を無駄に消費していませんか?そうやってイライラしたり落ち込んだり恨んだりして、果たしてあなたの人生はよくなりますか?あなたの人生は上向きになりますか?あなたが理想とする最高の人生を実現するための歩みに、それはつながっていますか?…きっと、つながっていないのではないでしょうか。
では、自分の時間を自分のために使うとはどういうことか?
実際に僕が自分の時間をどのように使っているのかを、ご参考までに話します。
僕の「時間の使い方」
ということで、実際に僕がどのようにして自分のために時間を使っているのか。
自分のために自分の時間を使うポイントは、3つです。
まず1つ目は「自己成長のため」です。
僕は自分が成長するために、自分の時間を最大限使うようにしています。例えば今の仕事で必要となるスキルや能力を身に付ける勉強をしたりとか。または今の仕事を失っても生きていけるように、こうしてブログやsns等のメディアを作り上げたり、個人で出来るようなビジネスプランを練って実行したりとか。そういった「何かに頼らずとも自分の力で道を切り開いていける力」を身に付けるために、僕は自分の時間を使います。
厳しいことを言うようですが、この世は弱肉強食の世界です。今も昔も変わらず、強きものが生き残り、弱き者は淘汰されるのがこの世界の掟です。生き残っていくためには、まずは自分の実力を上げていき、周りから必要とされる人間になるしかないのです。
もちろんこれは、単に仕事が出来るようになればいいということを言っているわけではありません。仕事が出来るようになるというのはあくまで手段の一つであり、他にも道はいろいろあります。例えば、自分は仕事が出来なくても周りの人間を使うのが上手な人もいるし、または職場の雰囲気を明るく出来るというのも素晴らしい能力です。また、面倒見がいい、人を育てるのが上手、人当たりがいい、他人には無い独特な考え方をしている、どんな時も楽観的で周りに希望を持たせる、または反対に悲観主義的な視点からリスクを回避する能力に長けている…それこそいくらでもあります。
というか弱点というのは視点を変えれば強みに変わるし、短所も同じく裏返せば長所に変わるものです。武器というのは、探せばいくらでも見つかるはずです。大切なのはその武器に磨きをかけ、周りから必要とされるような価値の高い人間になること。僕は自分自身が価値の高い人間になるために、自分の時間を最大限使います。
でもこういう話をすると、「全ての人間には価値があり、例え力が無くとも出来ることはあるはずだ。」という意見が出てきます。
確かに僕も、そう思います。その意見には全面的に同意します。
でも、例えば誰かに仕事を教わるのに、まるで仕事の出来ない人、または仕事に対して全くやる気や情熱のない人に聞きますか?聞きませんよね。
人とのコミュニケーションが苦手だと言っている人に、コミュニケーションのコツを聞きますか?聞きませんよね。
または人生に絶望したような顔をした人に、あなたは人生相談をしますか?しませんよね。
力が無くとも、出来ることはあります。でも力があればあるほど、出来ることはどんどん増えていきます。つまり力があるほど、それに比例して多くの人を助けることが可能になってくるということ。ということは、他の誰かを救いたければ、まずは自分自身が成長して実力を付け、そして充実した人生を歩まなければならないということです。
中には「騙す方より騙される方がいい」なんて言う人がいますが、大間違いです。ここでベストなのは、「もし自分を騙そうとする相手がいたなら、その間違いを指摘してその相手を諭し、正しい道へと導いてあげる事」ですよね。そうすれば、騙す人間も騙される人間も生まれないわけです。なのに初めから「騙される側の人間になろう」なんて発想を持っていたら、それだけ他人を騙して罪を重ねる人間を生み出してしまうことになります。騙されちゃダメなんです。騙す人間も騙される人間もいない、そこを目指さないといけないんです。
ということで僕は、自己成長のために自分の時間を最大限使います。
次に2つ目は、「良好な人間関係を作る」ということに自分の時間を使います。
簡単に言うと、心を許せる仲間を増やすということですね。
人というのは、他人がいて初めて自分という人間を認識することが出来ます。例えばですが、この世界に人間が自分一人だけであるなら、自分がどんな人間で、どんな性格で、何が得意で、どんな個性を持っているか…なんて考えることはまず無いはずです。
つまり他人と自分を比べることによって、初めて自分がどんな人間かということを認識できるということ。そして、他人がいて初めて幸せを感じることも出来るし、成功という概念も他人がいて初めて成り立つもの。
つまり、僕らにとって他人というのはとても大切な存在であり、他人がいてくれて初めて自分の人生も充実するということ。だから僕は人一倍、周りの人間の行動や感情の動きなども気にかけるようにしているし、また周りに対してより良い影響を与え、人を導いていけるような人間になれるよう努力もし続けています。
でもどんなに良好な人間関係を築こうとしても、価値観や常識や信念といったものが全く分かり合えない相手というのも必ずいるものですよね。相手と心から良好な関係を築くためには、そういった部分を互いに理解し合わなければならない。多くの人が、そう考えます。
でも、ここが落とし穴なんです。
分かり合えないのに無理やり分かり合おうとするから、人と衝突してケンカになってしまうんです。価値観や信念を分かり合えないのに、相手に無理やり自分の価値観や信念を押し付け受け入れさせようとするから、人間関係が上手くいかなくなってしまうのです。
価値感・常識・信念といったものは、人の数だけあります。寸分たがわず全く同じ相手というのは存在しませんし、相手には相手の信じるものがあります。だから分かり合えないのなら、分かり合わなければいいのです。分かり合えない相手に無理して理解してもらうのではなく、分かり合える相手を見つけて、その相手と共有すればいいのです。
ただ先ほども言ったとおり、それが100%完全に一致する相手なんて現実的に考えて存在するわけないから、互いに尊重し合うという視点が大切になってきます。
あなたが自分自身の価値観や信念を大切にするように、相手にとっても同じく相手自身の価値観や信念が大切なわけです。相手の価値観や信念が自分のものとはまるで違うのであれば、それを受け入れる必要はありませんが、ただ、まずはそれを認めてあげなければ人間関係そのものが成り立たなくなります。
金子みすゞさんが『私と小鳥と鈴と』という詩の中で「みんなちがって、みんないい。」という有名な言葉を残しておられますが、価値感・常識・信念といったものはみんなそれぞれ違うんだということを前提に、自分とは違う相手のことを認めてあげ、そして共に分かり合える仲間を見つけたなら、その相手とより深く良好な信頼関係や絆を築いていくことに自分の時間を使っていく。それが僕の「良好な人間関係を築いていくための時間の使い方」です。
そして最後の3つ目は、「理想の人(メンター)を見つける」ことです。
仮に自分の理想とする人生があっても、多くの人がその「理想の人生」にどうやってたどり着けばいいのかが分かりません。その「理想の人生」にたどり着くために、どのように自分の時間を使っていけばいいのかが分からない。それは、僕も同じです。
じゃあ、どうすればいいか?
分からないのであれば、もうすでに自分の理想とする人生や生き方を実現している人を見つけ、そのやり方を真似すればいいのです。
自分の頭で考えて行動することも非常に大切なことですが、最短・最速で進みたければ成功者の真似をするのが一番です。「学ぶ」と「真似る」の語源が共に「真似ぶ(まねぶ)」から来ているというのは有名な話ですが、学ぶというのは自分より実力のある人間の真似をするということなんです。
僕らは産まれた時は親や周りの身近な大人の真似をし、子供の頃は周りのお兄さん・お姉さんの真似をし、そして社会人になってからは職場の上司や先輩の真似をしながら仕事を覚えてきたはずです。どんな優れた人間であっても、最初は必ず真似から入っているはずなんです。そしてその真似に磨きをかけることによって、次第にそれは自分のオリジナルへと進化していくのです。
僕は自分の理想とする人生を最短・最速で実現するために、自分の理想とする人生や生き方をもうすでに実現している人を探します。そして今の自分にとって最高の相手が見つかったなら、僕はその人を自分のメンターとし、その人間を徹底的に真似します。真似すると言っても、単にそのやり方だけでなく、その人の行動パターンや思考パターン、ものごとの考え方や捉え方・感じ方、信念、価値観、判断基準…そういった目に見えない内面部分までも出来る限り観察して、真似できる所はどんどん真似して自分の中に取り入れていきます。
これはいわゆる「モデリング」というものになるのですが、僕が自分の人生をより理想的なものに近づけることが出来ているのも、このモデリングというスキルのお陰です。このモデリングのお陰で、僕はあちこち道に迷って無駄に時間を費やすことも無く、自分の理想に向けて最短・最速で突き進むことができるのです。
時間とは命そのもの
と言うことで、今の僕が自分の時間をどのように使っているのかについてポイントを3つ話させてもらいました。もちろん今話した内容が必ずしも正解というわけではありません。良かったら、あなたなりに自分の時間を最大限有効に使うための方法を考えてみてください。
僕らがこの世界で生きられる時間というのは、限られています。
あなたは自分があとどれくらい生きられるか、計算したことがありますか?もちろん自分が何歳まで生きられるかなんて誰にも分かりませんが、例えば日本人の平均寿命が85歳だとして、試しに85からあなたの年齢を引き算してみてください。出た数字が、あなたが生きられるあと残りの年数です。
ではその数字に365をかけてみてください。その数字が、あなたが生きられる残りの日数です。
ではその数字に24をかけてみてください。その数字が、あなたが生きられる残りの時間です。
ちょっと数字が大きすぎてもしかするとピンと来ないかもしれませんが、こうして自分が生きられる年数や時間を見ていると、時間とは自分の命そのものだということが分かると思います。あなたに残された時間は、あなたの命そのものだということです。つまり、自分の時間を無駄に使うというのは自分の命を粗末にしているということと同じなのです。
そう考えると、他人の言葉や態度でいちいちイライラしたり、落ち込んだり、相手のことを恨んだりしている時間がもったいないと思いませんか?自分にとって何らプラスにならないような事で自分の時間を使ってしまうのは、自分の命を無駄に使っているのと同じです。
もっと自分の人生を生きるべきです。
もっと自分のために時間を使うべきです。
僕らが生きられる残りの時間は、限られているのだから。
そのためにも、どうすれば自分が幸せだと思える人生を送れるのか?どうすれば充実した人生を生きられるのか?といったことをしっかりと自分の中に思い描き、それを実現させるための具体的な方法を考え、そしてそれを実行するための行動の優先順位を最大限に引き上げていきましょう。
自分のために自分の時間を集中させることにより、あなたの現実の変化は加速していくはずです。
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