あなたには今、悩みがありますよね。
あなたの心を憂鬱(ゆううつ)にさせること、解決の見通しが立たない問題、漠然とした不安…
そういったものが、今のあなたの心を重くさせているのではないですか?
……えっ、
今の俺には悩み事なんて無い?
もしあなたの心の中に微塵(みじん)も悩みが無いのなら、残念ながら今回の記事はあなたのお役には立てないかもしれません。
が、もし少しでもあなたの心に引っかかるものがあるのなら、ぜひこのまま読み進めてみて下さい。
思い通りにいかないこと、考えただけでも憂鬱になってしまうこと、または漠然とした不安など、みんな何かしらの悩みや不安を抱えながら日々生活しています。
何一つ悩みや不安は無いという人は、おそらくいないんじゃないでしょうか。
僕もみんなと同じように、やはり悩みや不安はあります。
悩みや不安って、何で尽きないんでしょうか?
みんな悩みを解決するために、一生懸命その悩み事について考えます。
どうすれば解決するのか…その悩みに対して意識を集中させます。
普通に考えれば、悩みを解決するためにはその悩み事について一生懸命考えないといけない…って思いますよね。
でもその悩み事にとらわれる行為そのものが、実は問題解決にブレーキをかけていることもあるのです。
今回は、あなたの抱える悩みとの向き合い方、そして悩みを解決して理想の自分や理想の未来を実現していく方法について話していきますね。
悩みが解決せず複雑化してしまう理由
あなたもこれまでの人生で、何度か深い悩みを抱えたことがあると思います。
もしかしたら、たった今大きな問題にぶつかっていて身動きが取れなくなっているかもしれませんね。
僕も、これまで何度も悩みや問題にぶつかってきました。
自分の力ではとても解決出来ないと思えるような、どうしようもない事態も何度もありました。
実際に自分自身の身をもって、何度も痛い思いをしてきました。
だから人の悩みの根本的な原因も、ある程度見えているという自負があります。
人は悩みや問題にぶつかると、それを解決するために必死になって「何が」原因なのか、「何が」悪いのか、見つけ出そうとします。
そうやって一生懸命考えることは、もちろん良いことだと僕は思います。
落ち着いてしっかり考えることによって、答えが見えてくることもあります。
でも方向性を間違えると、解決どころかさらに状況の悪化を招いてしまうこともあるのです。
問題は、先ほど出てきた「何が」の部分です。
この部分、あなたはいつも「何を」入れてますか?
この部分、多くの人がこの「何が」の部分に「特定の誰か」を入れてしまうのです。
「会社の人間関係がギクシャクしてしまうのは、アイツが自己中でワガママだからだ」
「給料が少なくて経済的に苦しい原因は、経営者や上司が無能で会社の経営が行き詰ってしまっているからだ」
「家庭が上手くいかないのは、夫(妻)が自分勝手な行動ばかり取るからだ」
このように誰かを犯人に仕立て上げ、その人間が原因で問題が起こっていると考えてしまうのです。
そしてその人間が考えや行動を改めないと、問題は解決しないと思い込んでいるのです。
じゃあ例えば相手を力でねじ伏せる、もしくは言葉で説得して考えを改めさせたら解決するのでしょうか?
おそらくそれでは、上手くいかないことが多いでしょう。
人間というのは、他人がその人間を変えようとしたって、そう簡単に変わるものではないんです。
無理矢理その人間の意見や考えを変えさせてその場を何とか無事収めたところで、その人間の心はそう簡単に納得するものではありません。
心には不満や怒り、不信感というものが必ず残ります。
そしてその”わだかまり”が、後にもっと悪い状況を引き起こす種へと変わっていきます。
解決どころか、問題はもっと複雑になってしまう可能性が大きいのです。
また中には、他人ではなく自分を責めてしまうという人もいると思います。
自分に厳しい人は、何かあるととにかく自分を責めてしまいます。
自分を責めるだけなら他人には害が無いからまだマシ…と思われるかもしれません。
しかし自分を責めるその矛先は、必ず他人へも向けられていくのです。
自分に対する厳しさを、本人も気付かないうちに他人に対しても同じように当てはめて考えるようになってしまうのです。
自分に対する価値基準を、他人にも当てはめて考えるようになってしまうのです。
“自分に厳しく他人に優しい”という人も中にはいますが、そういう人たちは実は他人に対してとても厳しい目を向けていることが多いのです。
それを単に言葉にしないだけです。
だから自分に厳しい人は、心の中でそれと同じように他人も責めてしまっていることが多いのです。
問題が解決しない原因、それは多くの人が「何が」原因なのか、「何が」悪いのか、の「何が」の部分に「誰が」を入れてしまうからなのです。
ここに「他人」を入れた途端、問題はあなたの手を離れ、あなただけの力では解決できない問題へと姿を変えるのです。
夢や理想を実現化する魔法
ではこの負の連鎖から抜け出すには、どうしたらいいのでしょう?
ここで、悩みを抱えているあなたに質問です。
「あなたが今抱えている悩みを、細かく具体的に教えて下さい」
どうですか?
この質問に対しては、ある程度明確に答えられると思います。
ではこの質問はどうでしょうか。
「あなたはどうしたいのですか?」
「これからあなたはどのようになっていきたいのですか?」
実は悩みというのは、そのほとんどが過去の問題なんです。
例えば、
「毎日会社で上司に怒鳴られていて、明日も会社に行くのが辛い」
これなどは、明日という未来に対し不安を感じているように見えますよね。
ですが実は、「過去に上司に怒鳴られた」という過去の出来事に対し、思い悩んでしまっているんです。
過去の経験がトラウマとなり、あなたの心を悩ませているんです。
悩みというのは、そのほとんどが過去の問題なんです。
過去の悩みにとらわれ続けている限り、前に進むことはできません。
もし悩みから解放され、あなたの望む人生を歩んで生きたいのであれば、悩み(過去)に向いてしまっているあなたの今の意識を、未来へと向けてみて下さい。
あなたはどんな人間になりたいですか?
どんな人生を送りたいですか?
どんな現実を生きたいですか?
人は夢や理想というものを持っています。
もっと俗っぽい言い方をすれば、欲・欲望・欲求などという表現も出来ます。
あなたにもあるでしょう?
・あれがほしい
・あんな風になりたい
・あんな生き方がしたい
・あんな人生が送りたい
夢や憧れがあるはずです。
でもそんな夢や憧れに対し、「でも無理だ」と気持ちにフタをしていませんか?
人は自分の未来について考える時、無意識の内に自分の未来を過去や現在の延長線上にあるものとして捉えます。
夢や憧れがあっても、今の自分の状況・能力・現実などと照らし合わせ、
「こうなりたいけど、でも俺には無理だ…」
などと、自分に対し自分で勝手に限界を設定してしまってるんです。
せっかくの自分の夢や憧れを自分で否定し、自分でダメにしてしまってるんです。
その結果、夢や憧れを意識の外に追いやり、悩みばかりに意識を集中させてしまってるんです。
それに悩みというのは突き詰めていくと、最後はたいてい愚痴になってしまうんですよね。
これでは人生が上向きになるなんて、無理ですよね。
もう一度お聞きします。
「あなたはどうしたいのですか?」
「これからあなたはどのようになっていきたいのですか?」
自分の夢や憧れ、欲求と真正面から向き合ってみて下さい。
もし、考えてみたんだけどよく分からない、何かピンと来ないようでしたら、これを基準にしてみて下さい。
「想像した時、心がウキウキしてくるかどうか」
想像しただけで心がウキウキ、ワクワク、ドキドキしてくるようなら、それはあなたの心がそれを強く望んでいる証拠です。
もちろん
「人を陥れたらウキウキする♪」
「万引きするのを想像したらドキドキワクワクする♪」
みたいなのは良くないですよ。
止めてくださいね。
で、このウキウキ感こそが、あなたの行動を変え現実をも変えていく一番の原動力となります。
別の記事でも話をさせていただきましたが、人は感情の生き物です。
自分の行動や判断は理性や思考で決めているように思えますが、その根底にあるのは感情です。
それをやるのが正しいと頭で分かっていても、心(感情)が動かなければ、なかなかしっかり行動に移すことは出来ないのです。
例えば明日までに宿題をしないといけないのに、ついつい大好きなゲームをしてしまう…
これって宿題よりゲームに心(感情)が強く動いてしまっているから、宿題をしないといけないと頭では分かっていてもついゲームをしてしまうんですよね。
ということはつまり、感情がより大きく動くことほど行動につながり易いということですよね。
つまり、より強くウキウキすることほど行動につながりやすく、より現実化させる力があるということです。
もちろん悩みと真剣に向き合うことは、とても大切なことですよ。
問題と向き合わず目をそらしてばかりいては、状況が良くなることはありません。
きちんと向き合わないといけません。
ですが、より自分の心がウキウキすることにももっと意識を向けてみましょう。
「今の自分じゃ無理だ」なんて、自分に限界を設定するようなことをしてはダメですよ。
「過去や現在のあなた」と「未来のあなた」は、切り離して考えて下さい。
過去や現在の延長線上で自分を捉える限り、未来もこれまでと同じものになります。
「これまではどうだったか」はとりあえず脇に置いて、「これから先どうなりたいか」を考えるんです。
ただ「オリンピックで金メダルを取りたい」とか、「どこかの国の大統領になりたい」みたいな話をいきなりしないで下さいよ。
出来ないとは言いませんけど…
で、自分の夢や憧れ・欲求などを思い浮かべる時のポイントですが、手に入れたいものではなく、手に入れた状態の自分を思い描いて下さい。
例えば”ある車”が欲しいのであれば、その車ではなく、その車を手に入れた状態の自分を思い描くのです。
お金持ちになりたいのであれば、お金ではなくお金を手に入れて経済的に自由になった自分の姿。
好きな異性がいるのであれば、その異性だけでなくその異性と共にいる自分、一緒にデートしている自分を思い描くのです。
思い浮かべる絵の中に、必ず夢を手に入れたあなたを入れて思い描いてください。
というのが、欲しい車があっても、あなたは決してその車になりたいわけじゃないですよね?
その車を手に入れ、乗りこなすあなたになりたいんですよね?
夢を実現させるためには、必ずその夢を実現させた自分の姿を思い描くのです。
すると心は、”あなたが思い描くあなたの姿”に反応し、その状態になろうと動き始めます。
もう一度言いますが、ポイントは手に入れたいものではなく、手に入れた状態の自分を思い描くこと。
そんな理想のあなたを思い描きながら、僕と共に理想の未来を掴み取りましょう!
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