前回の記事、【第八章:あなたは自ら自分の価値を下げていた!!だからあなたは評価が低い。】では、
・実は多くの人が自分でも気付かないうちに、自分自身を安売りしてしまっている。
・そのために多くの人が、自ら自分の価値を下げてしまっている。
・その結果「なぜか俺の評価が低い」という現象が起こってしまってる。
といった話をさせていただきました。
でもこれって、普段の日常生活だけに限ったことではないんですよね。
前回の記事を書きながら、これって恋愛にも当てはまるな、というか恋愛でも自分を安売りしてしまってる人がとても多いと思ったので、今回は恋愛を絡めながら話をしていこうと思います。
恋愛においても、これまで同様いかに自分の魅力を引き出し価値を上げていくかが重要な鍵となります。
いつも恋愛が上手くいかない、いつも追いかけてばかりの恋愛で疲れてしまう、そんな人はぜひ参考にしていただければと思います。
なぜ恋愛が上手くいかないのか?
恋愛全般について書いていくとかなりの量になってしまうので、ここでは多くの人が恋愛に関しても同様に自分を安売りしてしまい、その結果恋愛が上手くいかなくなってしまってることに限定して話していきますね。
ちなみに僕は男なので、ちょっと男性目線的な表現をする部分があるかもしれませんので、そこはご了承ください。
(女性の方は、こちらのサイト→【オトコのトリセツ】で女性目線的な内容が書いてありますので、良かったらご参考にしてみてください。)
まず僕が思うのは、恋愛ってなると極端に視野が狭くなる人が非常に多い。
「もうこの人しかいない」とか、
「この人よりいい女(男)はいない、この人を失ったら俺(私)はもうお終いだ」とか。
何が何でもこの人を離さない、みたいな状態になってしまう人って、結構多いですよね。
実は正直言いますと、僕もそういう経験が何度かあります。
僕にも昔すっごく好きな相手がいて、当時はその女性のことでいつも頭がいっぱいだったのを覚えています。
この人を失ったら僕はもうお終いだ、そんな状態に陥ったことも何度かあります。
だからそうなってしまう人の気持ちというのは、とても良く分かります。
今だから言えますが、当時の僕はビックリするぐらい視野が狭くなってたなぁってつくづく思います。
あなたはどうですか?
恋愛感情を持って異性を見る時、視野が狭くなってると感じることはありませんか?
実は僕らの周りには、いい男・いい女はいっぱいいます。
気付いてないだけです。
視野が狭くなってしまって、認識できなくなってしまってるだけなんです。
……えっ、
「うちの地域は過疎化が進んでて本当にいないんだよ!!」だって?
う~ん、もしそうなら積極的に出会いの場に行った方がいいですね。
別にコンパとかでなくても、同じような年代が集まりそうな場とか。
話を戻しますが、「もうこの人しかいない!!」と考えてしまうと、実はその人以外の選択肢を無意識の内に頭の中で切り捨ててしまうんです。
その結果あなたの周りにいる恋愛対象としての異性は、本当にその人だけになってしまうんです。
そして唯一の恋愛対象であるその人を失うまいとする焦りが心の余裕を奪い、自分の価値を落としてしまうような行動を取らせてしまうのです。
例えば相手を束縛したり、逆に相手に気に入られようと媚を売ってしまったり、場合によってはストーカー行為に走ってしまったり。
こういった行動って、相手を持ち上げると同時に自分の評価を下げてしまいます。
つまり相手の価値を上げて、自分の価値を落としてるってことです。
相手の価値が上がって自分の価値が下がっていくわけだから、その差はますます広がっていくこととなります。
ということは、もうお分かりですよね。
相手はあなたに対し価値を感じなくなり、その人との恋愛はますます上手くいかなくなってしまうということです。
多くの人が自分でも気づかないうちに、自分の魅力を下げてるような行動をしてしまってるんです。
だからこうならないためにも、
「僕らの周りにはいい女・いい男はいっぱいいる」
ということをよく覚えておいて下さい。
異性を前にするとなぜ”ぎこちなくなる”のか?
次に、これは特に男性に多く感じるのですが、
「異性を前にすると、ぎこちなくなる」
異性の前だと変に意識しすぎて、普段の自然な動きが出来なくなってしまう人が結構います。
これは「相手から良く見られたい」という意識が前面に出すぎてしまい、こうなってしまうんですね。
でもこれはある意味仕方のないことなんです。
まず男性は、遺伝子情報に「子孫を繁栄させろ」という命令が書き込まれています。
男性が女性からよく、「浮気性」とか「すぐ他の女を見る」とか言われますが、「出来るだけ多くの精子をバラまいて、より多くの子孫を残せ」と遺伝子に書き込まれているのですから、これはある意味本能に従った行動と言えます。
(…別に浮気を勧めているわけではありませんよ)
で、男性は子孫を繁栄させるため、女性から受け入れてもらわねばなりません。
優秀なオスとして認めてもらえなければ、子孫を残すことが出来ませんから。
だから女性の目を気にしてしまうのは、その男性が正常だという証拠でもあります。
そして今度は女性です。
女性は一生のうち、産める子供の数は限られています。
そのため、より優秀な男性の遺伝子を見極めなくてはなりません。
だから実は女性というのは、無意識の内に目の前の男性が優秀かどうか、受け入れるに値するかどうかというのを、本能で判別しているんです。
そして受け入れるに値する男性が現れれば、今度はその男性に選んでもらうため相手の男性の目を意識し始めるのです。
このように男性にしろ女性にしろ、異性の目を気にするというのは本能レベルの話であって、仕方のないことなんです。
でも、その本能のせいで不自然な動きや自分らしくない行動を取ってしまうなど、自ら自分の魅力を落とすような行動に出てしまうんですよね。
ではどうすれば自分の魅力を落とすことなく、異性の目を引くような行動が取れるのでしょうか?
異性の前で自分らしい行動を取るには…
ところで、異性なのに異性として意識することがない相手っていますよね。
ほら、特に親きょうだいなどの身内とか。
異性であっても、あなたの身内であれば異性として変に意識することは基本的にありませんよね。
異性を気にして上手く話せない人は、これからはこのように考えて下さい。
まず男性は、意識してしまう女性のことを「実の妹」だと思ってください。
妹だと思うよう努力するとかいうレベルではなく、完全に妹だと思ってください。
いいですか、完全にですよ。
妹がいなければ、いると想像してみて下さい。
僕にも妹はいませんが、「いたらこんな感じだろうな」と想像するようにしてます。
で、妹だと変な気は遣いませんよね。
変な遠慮などしませんよね。
妹からどう思われてるか、そんな妹からの評価などどーでもいいですよね。
言いたいことは遠慮なく言う。
でも大切な妹だから、気にはかけている。
そして何かあった時は、自分の身も省みず全力で守ってやる。
そんな兄貴になりきって下さい。
初めはなかなか上手くいかないと思います。
でも常に意識し続けていると、だんだん感覚が掴めてくるはずです。
そして今度は、女性は相手の男性のことを「本当のお兄ちゃん」だと思ってください。
お兄ちゃんがいない人は、設定としては先ほど出てきた「兄貴」を参考にイメージしてみて下さい。
そして私はこの人の妹なんだと完全に思ってください。
完全にですよ。
で、あなたは妹ですから、変な遠慮など一切必要ありません。
例えば何かオゴってくれたら笑顔で「ありがとっ、ニコッ」と遠慮なくもらえばいいんです。
高価なプレゼントなんかはちょっと遠慮したほうがいいかもしれませんが、あなたにしてくれることに関しては遠慮する必要はありません。
度が過ぎない程度にどんどんしてもらいましょう。
遠慮なく甘えてしまいましょう。
でもお礼の言葉と笑顔は忘れずに。
男性は女性の喜ぶ顔には弱いですからね。
こんな感じでだんだん相手を異性として見ないことに慣れてくると、「相手に良く見られよう」などと変に意識してしまうことも格段に少なくなり、あなた本来の良さが自然と出てくるようになります。
もう一度言いますが、ポイントは「そう思うように努力する」というレベルでなく、「限りなく100%に近い状態まで思い込むこと」です。
特に男性は女性に対してどうしても性的な想像をしてしまいがちですが、妹に対してそんなこと考えないですよね。
そういった恋愛感情や性的な感情も、一切排除してください。
sexに関することは頭の中から全て消し去って下さい。
そういうことをしようなどと微塵も思わないようにして下さい。
女性もやはり同じです。
男性の前で緊張したり顔が赤くなってしまうのも、意識の深い部分で性的なことを意識してしまってるから、それが体に反応として表れているのです。
お兄ちゃんとそういう関係ってあり得ないでしょ。
そういう感覚に出来るだけ近づけて下さい。
ちょっと長くなってしまいましたが、人は恋愛となると心が緊急事態に陥ってしまいます。
そうならないためにも、出来るだけ状況を冷静に見つめられる精神状態になり、視野を広げ、いつもの自分を取り戻すことが大切です。
そのためにも、今話した「相手のことを完全に妹・お兄ちゃんだと思い込む」というのは、本来の自分を取り戻すための有効な方法なんです。
だまされたと思ってやってみてください。
思い込めば思い込むほど効果を発揮するはずですから。
相手に尽くしてばかりいると…
あと最後にひとつ、恋愛において相手に対し自分の価値を上げる方法として「ひたすら相手に尽くすこと」が正しいと思い込んでいる人がよくいるので、ひとこと言っておきます。
相手に尽くすことが間違っているとは、僕は思いません。
相手にこちらの想いを伝える一種の愛情表現方法としても、良いと思います。
そういうこと、僕にもありますので。
ところでちょっと考えてもらいたいことがあるんですが、「人間にとって最も価値の高いもの」って何だと思います?
地球とか、愛とか、命とか、そういったスケールの大きいものは別として。
ちょっと考えてみて下さい。
……
……考えてもらえました?
僕が思うに、人間にとって最も価値が高いもの、
それは「手に入れたいけど、手に入れられないもの」です。
欲しくて欲しくてたまらない、手を伸ばすんだけど届かない、どうしても手に入れられない、そんなものに人は高い価値を感じます。
オークションなんか見てると、ただのガラクタにしか見えないものに対し、ものすごい値が付くこととかありますよね。
昔の有名な画家の絵なんて、ある意味原価の安いただの絵なのに何億という値が付いたりもしますよね。
または個数限定の商品などは、なかなか手に入らないので高い値が付きますが、これが個数限定じゃなくなったら途端に価値を感じなくなりますよね。
つまり何が言いたいかというと、簡単に手に入る異性より、手に入れたいけどなかなか手の届かない異性に対して人はより高い価値を感じるということです。
例えば男性であれば、すぐ体を許してしまうような女性よりも、少しずつしか前に進めない女性の方に、より価値を感じます。
女性であれば、何でも言うことを聞いてくれる男性より、自分の思うようにならないような男性の方が気になってしまう、つまりより高い価値を感じているのです。
誰でも尽くされたら嬉しいですよね。
でも望んでもいないのにひたすら尽くされ続けると、相手はその行為に価値を感じなくなり始め、最後はその相手の存在にすら価値を感じなくなってしまうのです。
相手に価値を感じなくなると、人は無意識にそれ相応の対応・扱いしかしなくなります。
尽くしてくれる行為に感謝するどころか、酷ければ迷惑がって相手を邪険に扱うようにすらなってしまうのです。
だから相手に尽くすのであれば、相手の欲していること、相手が今何を必要としているのかを見極め、必要なだけしてあげるように気をつけなければいけないのです。
自己満足になってしまえば、それはもう愛情とは呼べません。
人は価値を感じるものを大切にし、価値を感じないものに対してはそれなりの扱いしかしません。
これは物に対してだろうと、人に対してだろうと、同じなのです。
本来人間はみな価値ある存在。
僕もあなたも唯一無二の価値ある存在。
そしてあなたの価値に一番気付いてあげなければならないのは、他の誰でもないあなた自身。
自分の本当の価値に気づくことが出来れば、本来は自ら自分の価値を下げるような行動など決してしないのです。
でも僕らは時に迷い、時に悩んでしまいます。
ついつい自分の価値を見失ってしまいます。
でも大丈夫、それが人間なんです。
自分の価値を見失ってしまった時は、また僕と一緒に一から始めましょう。
*記事一覧はこちら→「 魅力的になる方法 」 一覧
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