俺は何のために生きているのか?
この人生に意味はあるのか?
そう思ったことはありませんか?
自分は何のために存在するのか
自分に存在価値はあるのか
そもそも存在すること自体に意味はあるのか
じゃあなぜ自分は生まれてきたのか
何を目的に生きていけばいいのか…
長い間自分の居場所を見つけることの出来なかった僕は、答えがあるのか無いのか分からない問いかけを、自分自身に問い続けてきました。
あなたはどうですか?
この記事に目が止まったということは、あなたの中にも僕と同じ悩みや疑問が存在するのではないですか?
自分の生きる意味、そして人生における己の使命の見つけ方について、今回は話していこうと思います。
なぜ「生きる意味」について悩むのか?
『自分は何のために生きているのか』
この悩みは僕やあなただけでなく、これまで多くの人たちが抱え、そして多くの人たちが未だに答えを見つけ出すことの出来ていない悩みです。
でも全ての人が抱えている悩み…ということではありません。
同じ人間なのに、僕やあなたのように思い悩む人もいれば、悩むどころか全く気にも止めない人もいる。
大事な問題であるはずなのに、なぜにこうも違いが出るのか?
実はこの悩みを抱える人には、ある共通点があるのです。
何だと思います?
その共通点とは、「自己重要感が低いこと」です。
自己重要感とは簡単に説明すると、「俺は価値ある存在だ」と自分で自分を認めてあげることです。
職場や家庭、サークルや友人グループ、町内会やネット上のコミュニティなど、その人や集団にとって自分は必要な存在だ、そう自ら思えることです。
生きる意味について悩む人というのは、この自己重要感が低いことがとても多いんです。
あなたはどうですか?
あなたが今いる職場、家庭、その他あなたを取り巻く集団や人間関係をちょっと思い起こしてみてください。
その中において、あなたは自分が必要な存在だ、無くてはならない存在だ、俺は周りから必要とされているんだ、そう感じていますか?
逆に、生きる意味について悩まない人というのは、絶対ではありませんが自己重要感が高い場合がとても多いです。
俺は周りから必要とされている、頼りにされている…そう自分で感じることが出来ているのです。
もし自分の存在が周りから必要とされていると感じることが出来たなら、どうでしょう?
自分が必要とされているのであれば、それだけで自分がそこに存在する理由になりますよね。
毎日が充実し、生きる意味や目的なんかを考える必要も無くなってしまいますよね。
だから自己重要感の高い人は、生きる意味などについて悩むことが少ないんです。
つまり自己重要感が高まれば、「生きる意味とは何か」と悩むことすら無くなってしまうのです。
自己重要感を高めるには…?
じゃあ自己重要感を高めていくためには、具体的にどのような方法や行動をとっていけばいいのか?
自己重要感を高めるための方法、それは「感謝の気持ちを集めること」です。
これは周りに対し感謝の気持ちを持とうということではなく、自分の行動によって感謝してもらう、つまり自分に対する感謝の気持ちを集めるのです。
自分の行動(行為や心遣いなど)によって感謝されればされるほど自己重要感は高まり、自分の生きる意味というものがだんだん見えてきます。
そしてそれを突き詰めていくと、その先にある「己の人生において果たすべき使命」というものも次第に見え始めてくるはずです。
もしあなたが、自分の人生における使命を見つけ出したいのであれば、これからは全力であなたの価値を周りの人たちに提供するようにして下さい。
仕事上でのお客さん、会社の仲間、家族、友人…あなたが関わる人たちに対し、相手が心から感謝してくれるよう全力で価値を作り出し、提供していくのです。
例えば僕は、社内で確認するための簡単な内部資料でも、手を抜かずに作ったりします。
どういったレイアウトにしたらみんなが把握しやすいか、興味を持ってくれるか、みんなにプレゼンするつもりでいつも作成しています。
そして僕が価値を提供することによって喜んでくれる人もいれば反応の無い人、場合によっては反感を買ってしまうことも中にはあります。
もちろんやり過ぎは良くないですよ。
全力で価値を提供すると言っても、ちゃんと状況を見ながら「どうしたら相手の心に感謝の気持ちがおこるか」というのを考えながらしないといけません。
でも相手が10人いれば、大抵1人ぐらいは批判なんかをしてくるものです。
100%全員が感謝したり喜んでくれることは、まずあり得ません。
それがあなたに対する純粋な忠告やアドバイスなら聞く価値はありますが、もし単なる批判であれば正直気にする必要はありません。
気にせずあなたの作り出せる価値を全力で提供していけばいいんです。
すると、だんだん感謝の気持ちがもらえるようになってきます。
予想通りの感謝がもらえたり、または思わぬことで感謝されることもあるかもしれません。
どんどん感謝の気持ちを集めていくのです。
すると、いつも特定のことで感謝されたり、特定のことで強い感謝の気持ちがもらえるといったことが出てくるかもしれません。
その特定のこと、その中にあなたが果たすべき使命のヒントが隠されている可能性があります。
そこを掘り下げていくことにより、あなたの人生におけるミッションが見つかるのではないでしょうか。
人から褒められてはいけない…?
ここまで、生きる意味や人生における使命について話してきましたが、1点だけ注意してほしいことがあります。
これまで、自分に対する感謝の気持ちを集めようと僕は言ってきましたが、ここで勘違いされる人がいるので言っておきます。
僕らが目的としているのは「感謝されること」であって、「褒められること」では決してないということです。
感謝されることと褒められることを混同してしまうことがよくあるので、その違いを話しておきますね。
褒められることは、誰でも嬉しいものです。
例えばあなたが、自分の尊敬する人や目上の人から「よく頑張ったな、えらいぞ」と言って褒められたら嬉しいですよね。
では今度は、全く同じセリフをあなたより目下の人から言われたら、どうです?
あなたの部下や後輩から「よく頑張りましたね、えらいですね」と言われたら、どんな気がします?
なんか嬉しくないですよね。
「何だコイツ、えらそうだな」って感じませんか?
褒めるという行為は、人間関係を縦軸で捉えているんです。
つまり、人間関係を上下関係で捉えているんです。
褒めるという行為は、立場が上の人間が下の人間に対してされるもの。
例えば会社の部長が平社員を褒めることはあっても、同じように社長を褒めることは決してありません。
つまりあなたは人から褒められるたびに、その相手より自分が下だということを再認識していることになるのです。
だから場合によっては、あなたは他人から褒められるたびに、自分の意識の中で自分の価値を落としてしまっている可能性があるのです。
また、あなたは子供時代に親や大人から褒められたことはありますか?
子供って褒められると、やる気になって頑張りますよね。
僕も子供時代に大人から褒められて頑張った経験があります。
でもよく思い出してみてください。
その頑張った理由って一体何でした?
また褒めてもらいたいから頑張ったんじゃないですか?
よく「子供は褒めて伸ばせ」って言いますよね。
これ自体全く間違ってるとは思いません。
でも子供というのは褒められると、「褒められること自体」を目的としてしまうんです。
日本には未だに「賞罰教育」という考え方が根強く残っています。
子供が良いことをすれば褒める、悪いことをすれば罰する。
つまり大人の価値観に基づき、大人という強い立場を使って、褒めたり罰したりするわけです。
これをやってしまうと、子供は
「良い行いをして、悪い行いはしないようにしよう」
ではなく、
「どうすれば大人から褒められるか、どうすれば大人から罰せられないか」
という発想になるんです。
つまり目的が
「良いことをする・悪いことはしない」
ではなく、
「いかに褒められるか・いかに罰せられないか」
になってしまうのです。
じゃあ子供を褒めたり罰したりする人間がその場にいなければ、子供はどんな行動を取るようになるのか。
褒めてくれる人がいないから、自分から進んで良いことをしようとはしません。
罰する人がいないから、悪いと分かってても自分のやりたいようにやります。
つまり「人として良いことなのか、悪いことなのか」ではなく、単に「褒められること・罰せられないこと」を目的として考え、行動するようになってしまうのです。
そして、これは僕ら大人にも当てはまることなんです。
褒められたいと思えば思うほど、褒められること自体が目的となってしまい、相手の価値基準に合わせた行動を取るようになり、やがて自分自身をも見失ってしまうのです。
僕らが目指すべきは「褒められること」ではなく「感謝されること」なんです。
褒められるとは、
褒められる→縦軸(上下関係)
それに対し感謝とは、
感謝される→横軸(相手と対等の関係)
です。
感謝されることに上下関係は必要ありません。
感謝されればされるほど、自分に対し価値を感じ始めます。
相手から受け入れられ、そして相手にとって自分が必要な存在だと感じると、そこに自然と自分の居場所が現れます。
感謝の気持ちが集まるほど、自分の存在理由が明らかになり、その先に自分の人生における使命が見え始めてくるのです。
全ての人間に当てはまるような共通の「生きる意味」などありません。
生きる意味とは自分の手で見つけるもの、己の使命とは自分の手で見つけ出すものなのです。
今見つかっていないからといって、焦る必要はありません。
良かったら、これから僕と一緒にじっくり探していきましょう。
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