なぜ皆あのリーダーに付いていくのか?真のリーダーだけが持つ求心力の秘密。

仁のリーダー論

今回は、リーダーにとって必須ともいえる要素、“求心力”について話そうと思います。

 

求心力とは簡単に説明すると、

「他人を引きつけ、その人を中心にやっていこうとする力。」

リーダーの求心力が強ければ組織の結束も強くなり、成果の挙げられるチームが出来上がっていきます。

逆にリーダーの求心力が弱ければ、組織はバラバラになり、チームの連携も取れず、次第に崩壊していきます。

 

ではリーダーとしての求心力を強くするには、どうすればいいのか?

強い求心力を身に付けるには、一体何が必要なのか?

 

強い求心力を身に付けるためには、いろんな要素が必要になってきます。

でも今回はシンプルに、強い求心力を身に付けるために絶対に必要な「たった1つのこと」を話します。

どんなに能力の高いリーダーであっても、どんなにカリスマ性の高いリーダーであっても、これが無ければそのリーダーの求心力は一瞬で無くなります。

チームをまとめ、結果を出していくためには、必ず必要なものです。

 

あなたが現在リーダー的な立場であるなら、あなた自身に当てはめながら読んでみて下さい。

 

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 弱点を、堂々とさらけ出せ

普段あなたは他人に、「自分の弱い部分」を見せることはありますか?

自分の未熟な部分、カッコ悪い部分、そんな自分の評価が下がる恐れのある「弱い部分」を、他人に見せたりすること、ありますか?

 

自分の弱い部分を知られるのは、誰しも嫌なもの。

でも当然ですが、この世に完璧な人などいません。

誰しも未熟な部分があって当然。

と言うか、自分の未熟な部分を認め、それと向き合わなければ成長は出来ません。

 

逆に、自分の弱い部分を必死に隠して誤魔化そうとする人より、人前でも堂々と自分の未熟な部分を認められる人の方が、カッコ良く見えませんか?

自分の弱い部分を否定せず、そのまま受け入れている人って、器が大きく見えますよね。

 

そして中には、自分の弱さを効果的に使い、自分をより魅力的に見せる人もいます。

例えば、普段はいつも強気で仕事も完ぺきにこなすリーダーが、フッと弱い部分を見せると、そのギャップが魅力的に映るもの。

 

ちなみに僕、とんでもないレベルの方向音痴なんですが、例えば仕事ではいつも他を圧倒する結果を出し続け、どんな時も自分に妥協を許さないようなパーフェクトな上司がいるとします。

あなたはその上司の運転する車に乗り、得意先のお客さんのところへ向かっている。

すると、どうも同じところをグルグル回っているような気がする。

しばらく走り続けてからそのパーフェクトな上司が、一言。

「すまん、道に迷った。

実は俺、極度の方向音痴なんだ。

すまないが、道を教えてくれないか?」

 

こう言われたら、どうです?

自分のはるか上のレベルを走っていた上司、雲の上の存在だった上司が、急に人間臭く見えてくる。

あの完璧な上司にも自分と同じように弱い部分や苦手なことがあったんだ…そう思うと、急に親近感を感じ、思わず心を許してしまいたくなりませんか?

 

または、会社でいつもふざけて冗談ばかりを言っている人が、会議の場でいきなり人が変わったかのようにするどい意見を真剣な顔で言い始めたら、どうです?

または仕事場ではいつもクソ真面目で厳しい人が、自分の幼い孫から電話がかかってきたとたんデレデレ顔で話し始めたら、どうです?

 

ギャップが大きければ大きいほど、それを見た相手は驚きます。

そしてギャップは、使い方次第では自分をより魅力的に見せたり、相手に親しみを感じさせたりすることも出来るのです。

 

 

…ちょっと話がそれてしまいましたね。

結局何が言いたいのかというと、

『この世界に完璧な人などいない。

誰しも弱い部分、未熟な部分を持っている。

だからもしあなたがリーダーだったり責任ある立場に就いているとしても、無理に弱い部分や未熟な部分を否定したり隠そうとしたりする必要なんてない。

むしろそういった部分を自分で認め、堂々と受け入れればいい。

きちんと認識し受け入れなければ、それを改善することさえも出来ない。

自分の未熟な部分と正面から向き合わなければ、そこから成長していくことは出来ない。』

ということです。

 

そして、自分の弱い部分・未熟な部分を堂々と認められる人間は、カッコ良く見えます。

なぜなら人としての器が大きくなければ、人前で自分の弱い部分や未熟な部分を認めることは出来ないから。

自分を信じる気持ちや自信が無ければ、怖くて出来ないことだから。

 

魅力的なリーダーになるためには、完璧な人間になる必要はない。

むしろ、自分の弱点や未熟な部分を人前で堂々とさらけ出せる”勇気”と”自分を信じる気持ち”を身に付けなければならない。

一生懸命に隠そうとすればするほど、あなたの魅力は落ちていきます。

魅力的なリーダーになりたければ、むしろ弱点を堂々とさらけ出すのです。

 

 

 

 リーダーの果たすべき役割

でも、こういう話をすると、いつも必ず”ある誤解”が生じます。

勘違いされてしまうことが、あります。

 

一体何かというと、それは

「”弱い部分を見せる”ことと、”弱音を吐く”ことを、混同する人が出てくる」

ということです。

 

弱い部分を見せるのと、弱音を吐くことは、全く違います。

いいですか、もしあなたが何らかの組織のリーダーまたはリーダーを目指している、もしくはリーダー的立ち位置にいるのなら、今後一切みんなの前での弱音や泣き言は封印してください

真のリーダーが持つ求心力。

この記事の冒頭で僕が言った「強い求心力を身に付けるために絶対に必要な”たった1つのこと”」。

リーダーにとって、無くてはならない必須の要素。

それは

「リーダーは、どんな時も仲間に可能性(希望)を示し続けること。」

です。

 

記事の前半でも話しましたが、リーダーが自身の弱い部分や未熟な部分を認め、受け入れ、そしてみんなの前でさらけ出すという行為は、やってもいいし、むしろやるべきです。

でも絶対に、下を向きながらはしないでください。

正面を見据え、堂々とやってください。

弱点をさらけ出しながら、心の中ではこう呟いてください。

「今の俺には、まだまだ未熟な部分があるし、改善すべき点もある。

でも俺は今以上に大きく成長し、近い将来この弱点は全て克服する。

今はまだ力不足かもしれないが、俺は必ず乗り越える。

どんな状況でも、俺は道を切り開くことが出来るんだから。」

こんな強い気持ちで、自分の弱点をさらけ出してください。

 

リーダーはどんな時も、仲間たちに成功への可能性を示し続けなければならない。

そのためには、どんな窮地に立たされようと弱気な姿を見せてはいけない。

どんな状況でも、顔は前に向け、目標や目的に向かって常に進み続ける姿を見せ続けなければならないのです。

 

もしリーダーが弱音を吐いたり泣き言を言って諦めてしまえば、その時点で仲間は希望を失います。

成功への可能性を諦め、組織は機能停止し、その組織は死んでしまいます。

でもリーダーが諦めない限り、希望はつながり続けます。

リーダーが

「まだ勝負は決まっていない。

諦めるには早すぎる。

成功できる可能性は、まだ十分残されている。」

そうやって前に進み続ける姿を示す限り、周りの仲間も希望を持ち続けます。

成功するための道を模索しながら、組織は前に進み続けます。

 

強い求心力を持つリーダーになるための必須の要素、それは

「どんな時も、仲間に可能性(希望)を示し続けること。」

リーダーとは希望であり、組織の可能性そのものです。

組織を生かすも殺すも、リーダー次第。

それを心に刻み、前に進み続けて下さい。

メッセージ

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